●巨樹に会って元気をもらう

寺社巡りやハイキングの好きな人は各地で巨樹に出会う機会があります。幹周りが4〜5mクラスの木なら数えきれないくらい見ているでしょう。しかし、ほんとうにデカイと感心するのは幹周り10m以上の巨樹ではないでしょうか。樹木の概念を超えた圧倒的なボリュウム、樹齢数百年以上という年月の長さ、それらが醸し出すのは物理的スケール感を超えた神秘性や畏怖感です。

古来、大木にしめ縄を巻いたり、祠を供えたりして崇める風習に、現代人も違和感はもっていないと思います。一歩も動かず、一言も語らず、ただ百年、千年、そこに「実在」し続けていることを目の当たりにしたとき、それに比べれば、我が人生の喜怒哀楽なんて、なんとみみっちいことよと、メランコリーから解放されるかもしれません。

ここで紹介するのは近畿地方ナンバーワンと大阪府ナンバーワンのどでかい楠です。一度見たら忘れられない、スーパーサイズ、ウルトラメタボ?の木です。

■十五社の楠
(じごせのくす 幹周り13,5m 近畿最大 和歌山県 かつらぎ町)

 かつらぎ町笠田(かせだ)の小学校に隣接して聳えている、近畿地方最大の樹木。(現在も最大か否かは不明) 根本から数本の幹に分かれ、天を突く勢いで伸びた枝は、一本の木で森をつくるがごとしの様子から「十五社の森」とも呼ばれています。幹に身を寄せて見上げたら、ほんとうに森のなかにいるよう。

木の北側は旧大和街道で、古い民家が連なっています。旅人にとっては恰好の目印であり、一服どころ、雨宿りの場所だったかもしれません。この木の東側の南北の通りは「十五社通り」という愛称がありますが、現場には簡単な案内看板があるだけで、周辺にもここをガイドする道標などがなく、ブランド価値の大きさに比べて、地元ではPRに熱意がないようです。JR和歌山線笠田駅から西へ徒歩20分程度。

巨木 かつらぎ町 


■薫蓋樟
(くんがいしょう 幹周り12,5m 大阪府最大 大阪府 門真市)

 「でっか〜〜!」お口あんぐり、言うべき言葉を知らず・・。
ひと目見た瞬間のインパクトの強さでは、こちらのほうが大きいかも知れません。「し、しかし、なんでこないデカいねん」。凡人の感動表現はこのへんが限界です。一本の木を見て圧倒される体験という点では、この木は全国でもベストテンに入るかもしれない(と勝手に決める)

木は三島神社(みつしまじんじゃ)という小さな神社の境内にあります。
しかし、訪問者の印象としては、神さまには誠に失礼でありますが、楠の根元に神社がある(笑)そんな感じです。
 ビジネス感覚でいえば「楠ホールディングスの傘下に三島神社を擁する」てな感じであります。嗚呼、バチが当たりさうだ。

樹齢1000年とか。仮に1000年としたら・・日本史年表をひらいてみると、「源氏物語」成立がこのころ。そういえば、今年は千年紀とやらで、イベントが盛ん。藤原一族がブイブイ言わしてた時代でした。紫式部が筆を走らせていたとき、この木はドングリだったのか、1メートルの幼木だったのか・・。

この木に会うには、地下鉄鶴見緑地線 門真南駅から徒歩10分くらいですが、ちょっとわかりにくい。京阪古川橋駅から試験場経由、門真団地行きバスにのって「三島」停留所で降りたら北側すぐのところです。 所要15分ていど。

巨木 門真市  (注)野楽路会の一月例会でこの木を訪ねる予定です。

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