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(69)余談・・マレー沖海戦の知られざる美談

 太平洋戦争の緒戦にマレー沖海戦がありました。海戦と言っても、イギリスの東洋艦隊の主力である戦艦「プリンス・オブ・ウエールズ」と「レパルス」の二隻を日本の航空隊が襲撃して撃沈したもので、実際には空対海の戦闘でした。「レパルス」は老朽艦でしたが「プリンス・オブ・ウエールズ」は最新鋭艦で、世界一の海軍国と自負しているイギリスが「不沈戦艦」と豪語していたものだけに、そのショックは大きかった筈です。


さて、沈められた2艦の生き残った乗組員がボートで救助を待っている所へまたもや日本の航空機がやって来たので、てっきり生き残りを目当ての機銃掃射のためと慌てふためいていた所、沈められた両艦の跡へ花束を投げて帰りました。この事が英米人の間に「日本に武士道精神あり」と称揚され、美談として語り継がれて、今でも大抵の英米人なら知っている話だと、在米久しい私の長男が会社の仲間から聞かされ「お前知ってるか?」と問われて「知らないよ」と答えたら「そんな事信じられない」と言われたと。以上は久しぶりに日本に立ち寄った長男から聞かされた、誠に結構な話ではあるのですが、こんな結構な話を知らぬは日本人ばかりなり、では何とも癪な話なので、一つ「快道・・」ででも紹介して戴ければと思った次第です。

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 駄目男がこの美談の真偽を調べたところ、長男さんの話とは小さな差異はありますが、真実でした。「マレー沖海戦」でぐぐって見ると、たくさんの情報が出てきます。しかし、DHさんのように、ほとんどの日本人は知らず、むしろ、敵方だった英米人のほうがよく知っている。その理由は恐らく、当時のマスコミの判断のせいではと思いますが、後日、裏付けの調査をしてみます。まず、この花束投下事件のあらましを井上和彦氏の文で紹介します。(青色文字)


英艦隊壊滅後にみせた日本海軍航空隊の“武士道” 
  《私は独(ひと)りであることに感謝した。戦争の全期間を通じて、これほどの強い衝撃を受けたことはなかった》 英国のチャーチル元首相は戦後、著書『第二次世界大戦回顧録』で、マレー沖海戦の大敗北をこう回想している。

 1941年12月10日、英戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」と「レパルス」は、マレー半島東岸のクワンタン沖で、日本海軍航空隊75機によって撃沈された。英東洋艦隊は開戦3日目で壊滅したのである。この海戦に世界中が震撼(しんかん)したのは、世界で初めて航空機が高速航行中の戦艦を沈めたからだった。米国は3日前に自ら体験した“真珠湾の悪夢”が、単なる偶然や奇跡でないことを思い知らされた。


マレー沖海戦は、日本海軍のパーフェクト・ゲームだった
 参加した一式陸上攻撃機および九六式陸上攻撃機合わせて75機が、英軍の新型対空火器「ポムポム砲」の弾幕をかいくぐり、高速で回避運動中の戦艦に魚雷49発を放って20発を命中させた。命中率は40・8%だった。高度な誘導武器や火器管制システムもない時代に、海面すれすれの低空で肉薄し、かくも高い命中率を記録したというのは、まさに“神業”であり、厳しい訓練のたまものといえよう。これだけの大戦果にもかかわらず、何と日本海軍航空隊の損害はわずかに3機(戦死者21人)でしかなかったのだ。


この一戦には知られざる美談がある。
 日本海軍航空隊の猛攻を受け、洋上のたいまつと化した「レパルス」に、駆逐艦「バンパイア」と「エレクトラ」が生存者救出のために急行した。他国軍ならば、この駆逐艦も沈めるが、日本軍はそうではなかった。日本軍機は、英駆逐艦に以下のように打電した。
 「ワレの任務は完了せり。救助活動を続行されたし」
次なる標的となった「プリンス・オブ・ウェールズ」が炎に包まれ、駆逐艦「エクスプレス」が生存者救助のため横付けしたときも、日本軍機は攻撃を止めて、その救助活動を助けたのだった。日本軍人が苛烈な戦場で見せた“武士道”だった。この正々堂々たる姿勢は、英海軍将兵を感動させた。


海戦後、1機の日本軍機が現場海域に飛来し、海上に2つの花束を投下して飛び去った。散華した僚機3機の乗員と、最期まで勇敢に戦った英海軍将兵と戦艦2隻に手向けられたものだった。日本海軍航空部隊は、卓越した技量だけでなく、戦場での紳士度も世界一だったのである。
(別の情報によれば、花束投下は海戦8日後の12月18日、投下したのは
海軍陸上攻撃機隊指揮官の壹岐春記少佐)

引用元
https://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160622/dms1606221140006-n1.htm  (ライター 井上和彦)

海軍陸上攻撃機隊指揮官の壹岐春記少佐のこと
https://ameblo.jp/zero21nk/entry-11726974646.html


戦艦「プリンス・オブ・ウエールズ」
マレー 


沈みゆくウエールズから救助の駆逐艦エクスプレスに乗り移る乗員。この戦いで英軍は800余名の戦死者を出した。同乗の提督と艦長は救助可能だったが拒否して艦とともに沈んだ。
マレー沖海戦





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