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閑人帳



●世界ブランドになる?・・鋳物鍋

 昨夜の7CH「カンブリア宮殿」で紹介された「バーミキュラ」というブランドのお鍋、開発苦労物語を紹介していましたが、ようやく品質が安定して生産、販売とも順調に伸びはじめたそう。鍋といえば、鉄板、アルミ、ステンレス、に土鍋などがメインですが、これは鋳物というところがミソ。数年まえに同じ番組で見たときはただいま開発中の場面で失敗の山を築いていました。その数、三万個というから文字通り鉄の山になるミジメな有り様でした。何が難しいのかといえば、切削の精度とホーロー加工の二点です。鍋のふちの切削は100分の1ミリという、台所用品としてはあり得ない、無茶な精密加工にこだわった。


製作にものすごい手間がかかる。重い。値段が高い・・こんなハンディを抱えながら、しかし、一度これを使ったユーザーはその性能の高さ=料理の美味しさにぞっこん惚れ込んでしまい、もうアルミやステンレスの鍋なんかハイサヨナラとなる。煮物、炒め物、ロースト、ご飯炊き・・に使え、材料が本来もっている旨みを最大限に引き出す。調味料は塩と胡椒だけでいいというから、そのスグレモノぶりが分かります。しかも、使い方が簡単、熟練のシェフの業がボタン操作だけでできる。


つくってるのは「愛知ドビー」という中小企業。この会社、もしや将来は世界ブランドになるかもと予想しましたが、その理由は「マネできない技術力、製造方法」です。鋳物なんていう原始的?な技術は流行のグローバル化には全く会わない手仕事だし、ホーロー加工も恐ろしくデリケートで量産に向かない。そのぶん、工場の職人たちの向上心、自信、プライドが高くて、他分野から割り込むのは至難のわざです。要するにこの会社の成功例を見て大資本がマネを試みても同じ品質のものは作れない。失敗の山を築いたものが蓄積した技術は簡単に盗めない。


お鍋のメーカーなのに、社員に料理の専門家を雇ってメニューの開発をしているというのも珍しい。もちろん、ユーザーとの情報交換は密にして細かい要望も聞き、即、対応する。もしや、私たちは、美味しい料理は上等な食材あってできるものとカン違いしているのではないか。普通の材料でもとびきりのハイテク調理で感動するほどのご馳走をつくることができることをこの鍋は教えてくれる。材料にこだわるか、鍋にこだわるか。軍配は鍋に上がる・・の番組でした。


愛知ドビーのHP
http://shop.vermicular.jp/jp/


兄弟で社長、副社長。兄は為替のトレーダー、弟はトヨタに勤めていた。

バーミキュラ




バーミキュラ 



バーミキュラ 







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