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大阪日暮綴



●文楽初春公演鑑賞 ~国立文楽劇場~

 珍しく千穐楽公演を観る。今回は八代目竹本綱大夫五十回忌追善と六代目竹本織大夫襲名披露の口上もある。住大夫亡きあと、じわりと世代交代が進んでる。ダシモノは「花競四季寿」「平家女護島」「攝州合邦辻」。


「平家~」「攝州~」とも原典は謡曲(お能)の「俊寛」「弱法師」で、とてもシンプルな話ですが、これじゃ大衆受けしないため、ああだこうだと余分な話を付け加えた。興行の面でそれは致し方ないけど、なんだかなあ、の不満も残る。江戸時代にはすんなり受け入れられた義理人情の葛藤が、現代人には「そんなん、あり得へん」と受け止めてしまうのであります。客席には少数の外国人もいたが、イヤホンガイドで殺人にまで至る親子の義理人情問題ををどう説明しているのか。おそらく理解できないでせう。自分の経験では、話を作り過ぎて不満が残るダシモノは、歌舞伎より文楽のほうが多い。


そんな話、あり得へん、と承知しつつ、観客が惹きつけられるのは演者のすばらしいワザのせいで、襲名で張り切っている織大夫の熱演には拍手喝采。鶴沢燕三の三味線もシミジミ聴き惚れてしまいます。三味線もいっしょに物語を語ってるという感じ。このコンビ、これから人気を博すこと間違いなし、と感じました。(1月25日)


引用画像:平家女護島の一場面
平家 







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