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読書と音楽の愉しみ



新春の演奏会から・・・



シンフォニーホールイルミ 
ザ・シンフォニーホール 玄関前風景

●大阪交響楽団定演「マーラー 交響曲第一番」

  Fさんの招待で寺岡清高が振る大阪交響楽団、第215回定期演奏会を聴く。<青春>という言葉に最もふさわしいイメージの曲は何か、と問われたらこの曲を挙げます。元気ハツラツとメランコリー、希望と不安など、青春ならではの心のゆれや未熟な感情も含めて一式全部詰まっています。音楽による青春の表現ではこの曲の右に出るものはない・・といえば、異議あり、の声が出そうですが。


今回は「花の章」を含めて全5楽章が演奏されたけど、世評通り、この章はなくてもいいか、というのが正直な感想。出来栄え云々より、今まで4楽章で聞き慣れてしまっているので、単純に違和感を覚えるのかもしれない。自称マーラーファンに尋ねても「花の章」不要論が多いのではと察します。


それはさておき、ブラームスが活躍した時代とあまり代わらない時分、今から120年前にこれだけ斬新な曲想、魅力的な旋律を創造した才能はすごい。空間の遠近感を出すために一部の管楽器を楽屋裏で鳴らすという楽しい仕掛けも、当時はびっくりものの新鮮さだったと思う。(コンサートホールの構造によっては出来ないことがある)


マーラーの交響曲で好きな順に3曲を挙げよ、といわれたら、1・「復活」2・大地の歌 3・この1番「巨人」をあげます。次が「9番」かな。熱心なマーラーファンからみれば「俗っぽいな」と言われそう。オケは十分に熱演でしたが、前から3列目の席だったので直接音しか聞こえないのが残念。終楽章の結尾でコンマスさんが最後の一拍を間違えた。こういうこともあるんですねえ。(1月12日 ザ・シンフォニーホール)


●京都大学交響楽団 第202回定期演奏会

 いつもチケットの申込みを忘れてしまい、あと3日、なんてときに気づいて慌てて購入する始末。今回も同じで、与えられた席は3階の前方、RRA7席でステージが7割がた見えない。新鮮な発見をしました。曲目は、J・シュトラウス「美しく青きドナウ」エルガー「南国にて」と、サン-サーンス「交響曲第三番ハ短調 オルガン付き」


サンサーンスの交響曲の鑑賞は、ステージの見えない席でずいぶん得をしました。なぜなら、ステージは見えないけど、オルガンは斜め後から間近に見下ろすことができる特等席です。すぐそこにある、ぶっといパイプから出る30ヘルツくらいの超低音は、音というより、空気の振動が直に伝わります。ンルルルルルル・・という感じ。オルガニストはうら若き岩佐智子さん。ついでに、この席はチューバの音もブアーブリブリ・・とでっかく響きます。客演指揮は藤岡幸夫。指導が上手かったのか、今回の演奏は今まで聴いたなかで一番の出来栄えではと思いました。


オケの人材は女性の進出が止まらず、もう半分~6割方を占めている。ホルンやトランペットも半分はオネエサンたち、そして、ティンパニーも女性がとった。この曲をハデに締めくくるのはティンパニーで、カッコイイ。


考えてみれば、フランス人がつくった交響曲の有名作品は極めて少ない。人気順でいえば、ベルリオーズの「幻想交響曲」、このサンサーンスの「オルガン付き」そして、フランクの「ニ短調」。あとはビゼーくらいか。交響曲というスタイルがフランス人に合わない・・なんで?ラベルやドビッシーという大家がいたのに交響曲はつくらなかった。民族的な資質の違いかもしれない。(1月15日 ザ・シンフォニーホール)



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