たまには外メシ



●「魔王」タダ飲みの夜

 西成「ココルーム」の客はおおむね駄目男のような〇ビ人間でありますが、ときに〇金の客も来るらしい。某夜、おそがけに行くと、DVDで「カルメン」をやっていた。カルメン=アグネス・バルツア、ドン・ホセ=ホセ・カレーラス。指揮=J・レヴァイン。もうナツメロの類いでありますが、音はとてもいい。


カウンターの目の前に「魔王」が置いてある。ラベルの上に「T様」の名がある。店長、佐竹さんによるとTさんの差し入れだという。夜遅く来て、なんだかとても上機嫌で、なんのつもりかこの「魔王」を置いて帰った。ということは仕入原価タダの酒ともいえる。駄目男が店長なら、黙って一杯千円で「大サービス」ともったいぶって売ったかもしれないが、佐竹店長は「常連さんには無料で」とリップサービス付きでご馳走してくれた。小さい氷一個浮かべて飲めば、芋のエレガントな香り十分で・・というのもヘンな言い方ですが、吟醸酒が焼酎にスライドしたような美味しさであります。(これもヘンな言い方)

何かで「ココルーム」という店名を知って店の前まで来て・・しかし、逡巡した挙げ句、よう入らんかったという人がまだいるらしい。西成(釜ケ﨑)という環境とクラシック音楽酒場という業容がどうにも結びつかなくて、お客さん自身のアタマがカオス(混沌)状況になるのか。実際は店自体が「年中カオス」であります(笑)。新規客は、まず、これに耐えなければならない。タテ、ヨコ、折り目正しい人生を歩んできた人には向いていない。毒を食らわば皿までも・・こういう人向きですね。


魔王






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