閑人帳



●<電通>という名のサイコパス

 社員の過労自殺で訴追された電通が、事務的な手続きで終わる略式起訴ではなく、正式の裁判で裁かれることになった。小さな仕事に明け暮れる東京簡裁が判断した。簡裁のええかっこしいと思えなくもないが、ここは素直に英断と受け止めよう。しかし、電通の社長以下、幹部連中にとっては最高にいやらしい判断であります。略式起訴なら、ハンコ押して罰金払って、ハイ終わりなのに、裁判となれば被告席にすわらされて己の罪状を聞かなければならない。忙しいのに、なんという鬱陶しいことか。


中野信子著「サイコパス」を読んでから、現実にどういう人物がサイコパスなのか興味をもって世間を眺めるようになりました。断っておきますが、サイコパス=悪人ではない。各界の指導者や一流企業の経営者にもサイコパスとみなされる人がいる。中野信子氏はトランプ大統領をサイコパスでは、と疑っている。駄目男が一番わかりやすい例として認識しているのが、青酸カリで夫を次々毒殺したと疑われている筧千佐子被告です。悪意や強欲だけでは理解不可能な人間性を考えるにサイコパスの概念があてはまるような気がします。

サイコパスの重要な要素である
・他者に共感できない(人を殺しても心が傷まない)
・平気でウソをつける才能がある。
彼女の特異性はこの二点でサイコパスと理解できる。
 ビジネス界では、有名なブラック企業の社長W氏が典型です。


電通の不幸は企業風土がサイコパス状態であることです。誰がそんな企業風土をつくったのか。言わずと知れた、四代目社長、吉田秀雄氏です。 有名な「鬼十則」では、やる気を出せ、人を出し抜け、責任を取れ、と勇ましい言葉が並んでいて、昔風ど根性主義丸出しです。こんなしょーもないアジテーションを受容し、励みにした社員が日本一の広告会社に成長させた。ダサイ「鬼十則」が存在すること自体、二流企業の証しみたいに思ってしまいますが、これで、電通というサイコパスが出来上がってしまった。(事件後、鬼十則は社内で削除された)


失礼な想像ながら、先代、現在の社長さんも、生まれつきかどうかはともかく、サイコパス、またはサイコパスもどきでせう。でなければ出世するはずがない。日本一の広告会社、電通が、今は「まつりさん殺しの電通」というマイナスイメージの方が強くなった。裁判が成立すれば、社長が犯罪人というレッテルも貼られる。人間関係が特に大事な仕事ゆえに、このレッテルは辛い。そんなこと、さほど問題では無いと開き直るようでは純粋サイコパスであります。ブラックにしてサイコパス・・「冷血企業」という呼び方はどうでせうか。

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