大阪日暮綴



●北野恒富展 鑑賞  ~ハルカス美術館~

 待てば海路の日和あり・・念願かなってようやく企画された美術展。といっても、名前を知らない人の方が多いかもしれない。明治から戦前まで大阪をベースに活躍した日本画家で、今展のサブタイトルは~なにわの美人図鑑~とうたっています。


同時代の美人図画家、上村松園に比べたら、知名度ではガタ落ち、作品の風格品位においても劣るのですが、美人図としての魅力では互角だろうと勝手に思ってます。男から見れば、上村美人図にくらべて通俗、かつ退廃的な画風に惹かれるのかもしれない。北野恒富の人生そのものは上村松園センセに比べて100倍俗っぽい。要するに艶福家であります。上品美人より悪女美人を描いて人気を得たことから、画風を「悪魔派」とよばれたと説明にあります。


それでも後輩の育成には熱心で、島成園や木谷千種などを一流の画家に育てた(両名とも女性)。また、東京一極になりそうな芸術運動に対抗して大阪の画壇を盛り上げようと会派の設立を積極的にすすめた。艶福一筋ではありませんでした。この実績がなかったら画家としての評価も少しマイナスになっていたかもしれない。
 画家だけでなく、小説の挿絵やポスター制作でも活躍し、北野流美人図を世に広めた。「菊正宗」の宣伝ポスターなど、見たことある人いるかもしれない。(灘の菊正宗資料館に現物があったような気がする)

同展は7月17日まで。チケット1300円。


会場入り口 ポスターの右手が「願いの糸」左が「夕涼み」
北野 


「淀君」
淀君




スポンサーサイト