ウオーキング・観光



●ん十年ぶり、阿修羅像拝観

 奈良駅上「百楽」でランチのあと、Nさんの案内で興福寺へ。巨大な仮屋根に覆われた中金堂は、来年ようやく落慶の予定で、公開の折は大賑わいまちがいなしでありませう。阿修羅像など天平の仏像群は隣の仮講堂で公開中です。狭いぶん、間近で拝見できます。


昔々、子供のころにはじめて阿修羅像の写真を見たとき、六本の細い手が蜘蛛の足に見えて気味悪かった。今みてもそのイメージは少し残っている。気味悪いから、ではもっとリアルに太くすれば良いのか、といえば、それはないでせう。キン肉マンじゃあるまいし。


先週だったか、Eテレ「日曜美術館」で阿修羅像の由来と制作方法の説明があって興味深く見た。その解説によると、はじめにつくった顔(表情)は全く別の造形だった。憂いを含んだ少年の顔ではなかった。それが変えられたのは、注文主である光明皇后の意図を汲んでのリ・デザインかもしれないと。皇后は幼くして亡くなった息子の姿、顔をこの像で再現したかったのではないかという説であります。仏師は皇后の切実なる願いを忖度して現在の姿にした。ホンマかな? 少々疑いたくなりますが、否定する根拠もありません。


もう一つ、魅力的な仏さまが東金堂におわします。飛鳥、山田寺にあった薬師如来の頭(仏頭)。ボディは無くなって頭だけなのに国宝です。1300年前に作られたとは思えない、端正な顔立ち。1000年後に見ても評価は変わらないと思える完成度の高さ、感心するばかりです。(6月13日)

興福寺



山田寺 薬師如来像の頭部
興福寺 







スポンサーサイト