大阪日暮綴



●高齢引きこもり夫婦?

 隣のAさんが先週引っ越された。高齢のご夫婦で、約2年前に引っ越して来られた。その当日、奥さんが〇〇です、と名乗って挨拶に見えた。70歳くらい?という印象の方だった。それから約2年、壁一枚隔てたお隣の方なのに、一度もご夫婦の顔を見ることがなかった。姿を見ないのは単なる偶然かもしれないと思っているけど、そんなのありか、という気もする。普通の暮らしをしていたら、2年間も顔を合わさないって無いような気がする。


ご主人が病気で寝たきり・・なら、顔を見る機会はないけど、ベランダ越しに聞こえる夫婦の会話はごく普通で病人には思えない。夫婦とも外出嫌いだとしても、宇宙船の暮らしじゃあるまいし、2,3日に一度くらいは買い物等で外出しないと生活が維持できないはずだ。ならば、玄関前や廊下や道路で出会うチャンスはあったはずだけど、一度も会わなかった。訪問客が出入りする場面も見たことがなかった。


仮に、駄目男もAさんと同じくらい外出嫌いな人間だとしても、年に一度くらいはばったり出会うことがある。それが普通でせう。なので、いつの間にか、Aさん夫婦は山中に簡素な庵をつくってひっそり暮らす、方丈記の鴨長明みたいな人・・をイメージしていた。しかし・・この想像は間違っていた。引越の日、何気に道路を見下ろしたら、大型の引越トラックが2台、玄関に横付けされていてビックリした。50㎡足らずの家に家財道具がぎっしり詰まっていたことになる。簡素な庵の暮らしのイメージはぶっ飛んでしまった。集合住宅に住んでいても、隣人と年に一度も顔を合わさない・・案外、普通のことなのかもしれない。

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