読書と音楽の愉しみ



●村上春樹著「図書館奇譚」を読む

 ベストセラーになる村上氏の小説は読んだことがないけど、こんな短編はときどき読む。いつぞや読んだ「パン屋を襲う」と同じく、イラストがとても魅力的で、それが読む動機になる。要するに大人の絵本みたいなものです。実際、内容も「不思議の国のアリス」と似ている。図書館の地下室へ案内されたら、そこは暗黒の迷宮で「羊男」や「美少女」が絡む。最後は無難に娑婆へ戻るのですが、村上サンは難解な?小説を書くあいまに、こんな他愛ない童話?を書いて息抜きしてるのでありませう。


あとがきを読むと、本書はアメリカ版、ドイツ版など四つのバージョンがつくられて、単なる翻訳だけでなく、文章自体も書き直した。オリジナルに拘泥しないというわけか。すてきなイラストに合わせて画家との共同作業みたいな作り方も試みている。中身がファンタジーだから、著者自身、そんな変身を楽しんでいるのかも知れない。
 この本は「まちライブラリー@難波」で借りました。閑人にして本好きという人にはとても居心地のよい空間です。最初に500円投資して会員になれば、一回2冊、2週間借りることができます。地下鉄大国町駅から徒歩10分くらい。(日曜日休館)

くわしくはこちら・・・
http://machi-library.org/where/detail/59/



本 



本






スポンサーサイト