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●戦争は高くつく・・中国海軍新空母の憂鬱

 中国海軍の2隻目の空母が進水したというニュースがありました。写真を見ると船首部分がそり上がっていてスキージャンプ台のようなデザインです。これは1隻目の「遼寧」と同じ、ということは、新型空母も基本的に技術的進歩はなかったことになります。航空母艦の新開発、設計製造がいかに難しいか、シロウトでも理解できます。


航空母艦からヒコーキを発進させる技術と帰還させる技術、これがすごく難しいらしい。具体的には、発進させるカタパルトと帰還させるアレスティングワイヤーという装置(技術)のことです。中国海軍はこのふたつの基本の技術が未完成なので、せっかく造った新型空母も実戦には役立たないという。では、どうするのか。次の3隻目の開発でマスターできるよう努力する。ポンコツを改造した1隻目の運用から10年を要してなんとか「世間並み」の航空母艦をもてることになりますが、3隻目も成功するかどうかわからない。


中国得意のパクリでアメリカなどから技術を盗みたいけど、秘密のカタマリみたいなハイテクシステムなので盗めない。さりとて自主開発するには膨大な資金と設計ノウハウが必要です。やはり、なんとかしてパクリたいというのがホンネであります。さらに、仮に、設計と製造をマスターしても「運用」という困難なハードルがある。実はこれが一番難しいらしい。こんなハイテク時代でも、これの運用にはヒューマンファクターが大きく絡む。要するに、何年も試行錯誤を繰り返しての習熟が必要なのです。


これらを何とかクリアしたとする。問題はまだあります。空母での運用にふさわしい戦闘機が要ります。現在「遼寧」で試験的に使ってる戦闘機は、燃料と弾薬を満載すると空母から発進できない。馬力不足のうえ、カタパルトなしで発進すると、ポチャンと海へ落ちてしまう。あちゃ~。まだ、まずいことがありました。空母はヒコーキを発進させるとき、最大の向かい風をつくるために全速力で航行する。だけど「遼寧」はせいぜい25ノットくらいしか出ないので強力な向かい風をつくれない。つまり発進できない。だからといって、燃料も弾薬もぎりぎりケチって飛び立てば「戦争にならない」のです。


中国がなんとか実用になる空母を保有するにはあと10年くらいかかりそう。そして、やっとモノに出来た頃、戦争自体の形態が変わってしまってるかもしれない。先輩のアメリカが空母を使わないで戦うシステムを開発するかもしれない。苦労して追いついたと思ったら、時代遅れのポンコツになっていたと。それに、中国が現在の国力を維持しているかどうかもわからないし。とにかく、空母や戦闘機の開発にはものすごくカネがかかる。イージス艦一隻が1200億円、戦闘機が100億というカネ食いの世界、航空母艦となれば、安くても5000億円くらいかかるかもしれない。(不詳)


アメリカの空母「カールビンソン」とやらの艦隊一式そろえたらなんぼかかりまんねん。何兆円というオーダーであること、間違いなしです。アメリカはこれを7組もっている。技術開発力と資金力において、中国は永遠にアメリカに追いつけない。一枚のニュース写真から中国の憂鬱のタネを読み取ってみました。

参考情報の一部
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10107606090
https://dot.asahi.com/aera/2017011700211.html

時代遅れの設計で進水した中国の新型空母
kuubo 



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