読書と音楽の愉しみ



●「値段の風俗史」を読む ~その1~

 いろんな物価の今昔比較に有名人のエッセイを加えた楽しい本。但し、発行が昭和56年なので「今」の値段は昭和56年=1981年止まりとなります。明治はじめから約100年間の変動を知ることができます。 面白いのは、値段の変化だけでなく、モノ自体の盛衰がわかることです。昭和56年には実在したモノが、平成の今では消えてしまって、それが妙に懐かしい。


例えば・・赤帽の料金、駅売りのお茶、マッチ、炭、蚊帳、花嫁ふとん、和文タイプライター、などです。みんな昭和時代の終焉とともに姿を消してしまいました。平成生まれの若者は「赤帽」の意味が分からないのではないでせうか。それでは物価の今昔の比較例を紹介しませう。


■国鉄山手線の初乗り運賃
明治42年・・5銭(この年に開通した)
昭和21年・・20銭(終戦の翌年)
昭和24年・・10円
昭和54年・・100円(1979年)
(注)現在は140円


山手線開通時の車両 ホデ6100型
物価


■小学校教員の初任給(基本給)
明治19年・・5円
明治33年・・10~13円
昭和23年・・2000円
昭和45年・・3万1900円(万博の年)
昭和55年・・10万2000円


■背広のオーダーメード
明治7年・・・25円
明治34年・・15円
昭和22年・・4000円
昭和55年・・12万円
(注)小学校教員の初任給と比べると、いつの時代でも背広のほうが高かったことがわかる。現在は初任給以下の値段で誂えることができる。


■鉛筆(学童用一般品一本の値段)
明治20年・・1厘
昭和5年・・・1銭
昭和20年・・20銭
昭和22年・・2円
昭和25年・・10円
昭和54年・・30円


■鯛焼き
明治42年・・1銭
大正10年・・1銭
昭和7年・・・2銭
昭和13年・・5銭
(昭和16年から22年まで、戦時統制のため、製造禁止)
昭和23年・・5円
昭和45年・・25円(万博の年)
昭和55年・・80円              ~次回に続く~


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