閑人帳



●北朝鮮をいじめる最適な方法

 金正男氏暗殺によって北朝鮮はさらに孤立化が進む。マレーシアとの対立は国交断絶に進むかもしれない。しかし、それはまだ小さい問題、本当に困るのは中国との不仲、中国に見放されたらオシマイです。中国が握る北朝鮮の生命線は石油の供給。北朝鮮は、中国から年間50万トンの石油をパイプラインで輸入している。(他にロシアからも少量輸入している)これを止められたら、ほぼ即死状態になる。


輸入量50万トン。いかに少ないか、日本の石油輸入量と比べてみる。2015年の輸入量は2億1000万トン。実に400倍である。北朝鮮はこのわずかな石油で、軍事用、民生用の需要を賄わなければならない。いかに逼迫しているか、切実な状況、シロウトでも理解できます。
 実は、北朝鮮にも油田が見つかっている、という情報がある。それが事実であっても掘削に莫大な費用と技術が必要だ。自前で掘る技術がないから外国の開発業者に注文しなければならないが、工事を頼んでも支払う金(外貨)がない。つまり、自前の油田は持てない。


北朝鮮 

核実験や新型ミサイルの開発など、北朝鮮の軍事力の強化に、日本はむろん、世界中が脅威を感じているけど、軍事力のベースには十分な石油が必要になる。アブラがなければミサイルも運べない。軍隊の移動もできない。艦艇や潜水艦も動かせない。兵器が高性能で、軍人の士気が高くても、アブラがなければ身動きできない。 ということは、仮に不幸な南北戦争が再開して(現在、休戦状態にある)通常兵器で韓国内に攻め込んでも軍隊を各地に展開する能力がない。持久戦など到底不可能、即ち勝ち目がないことになる。


この先、両国の関係が最悪状態になって、中国が最もきつい「いじめ」としてパイプラインでの供給をストップすることはあるだろうか。答えは「ない」ということらしい。水とちがい、石油の供給設備は、一度止めてしまうと再開に大変な手間がかかる。今日ストップして一週間後に再開、というわけにはいかない技術的問題がある。それより大事なことは、イジメで北朝鮮が崩壊しては中国自身が困る。現在の「お荷物」状態のままのほうがずっと有り難い。


石油の供給を拒んで相手国をいじめる。いじめられる側は切羽詰まって戦争を引き起こす・・・ハテ、これってどこかで聞いたような話。なんのことはない、あの日米戦争も動機はコレでした。北朝鮮がヤケクソになって戦争を仕掛ける可能性、ゼロではない。しかも最悪の独裁者が仕切っている国であります。といっても、中国を敵に戦うなんてことはないから、あるとすれば朝鮮戦争の再開です。勝負は一週間でついて韓国の勝ち。勝ったところで南北朝鮮は地獄に陥ること間違いなしであります。(筆者の勝手な想像です)


ミサイルも運搬する石油がなければ宝の持ち腐れ
北

 


 
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