大阪日暮綴



●ようやくデザインが決まる・・大阪市立新美術館

 天王寺公園にある市立美術館に代わる新しい美術館が発案されてから実に30年以上迷走したあげく、ようやく新美術館の設計が決まりました。大阪人はイラチといわれるけれど、これに関してはまったくの外れ、呑気もいいとこです。実際、早くつくれという市民の要望はなかった。


こんなにもたついたのは金の問題。市の財政が厳しいなか、文化に関する施策はいつも後回しにされてきました。そのくせ、ガラクタと言って良いハコモノはどんどんつくり、壊しては大赤字を生んだ。南港のWTCビルや新世界の「フェスティバルゲート」なんかが悪しき見本です。


愚痴はさておき、美術館の設計はコンペ方式で競われ、遠藤克彦建築研究所の作品が選ばれました。次点は日建設計大阪オフイス。駄目男の個人的願望としては、江戸時代の蔵屋敷をシンボライズした外観が好ましいと思ってましたが、これはアウトでした。しかし、当選案、次点案とも、蔵屋敷の舟入(堀)の風景をイメージさせる設計も含まれており、蔵屋敷街という歴史を全く無視したプランではないのが救いです。


完成すれば、界隈の風景はがらりと変わります。中之島一帯で唯一「荒れ地」の風景が残っていたところが、文化、アートシーンに変身します。南隣の国立国際美術館やツインタワーの新朝日ビルにできる香雪美術館(分館)とあわせて、美術ファンにはうれしいゾーンが生まれます。完成予定は2021年・・・まだ生きてる? それが問題ダ。


新美術館の外観。黒色のシンプルな直方体になる。
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