読書と音楽の愉しみ



●新之介著「大阪高低差地形散歩」を読む

 著者の新之介氏は「十三のいま昔を歩こう」という人気ブログの管理人さんです。長年、大阪の街歩きを続けているあいだに、大阪を「地形」で見直すことの面白さにはまり、独学を続けたあげく、とうとうこのような本を出版するまでになりました。ただいま、大阪の歴史や文化を地形という視点から語れる第一人者でありませう。
 ご自身は十三界隈で生まれ育ったことから、大阪はずっと平坦な街だと思い込んでいた。しかし、あるとき、中沢新一著「アースダイバー」を読んで地形の歴史的変遷に興味をもち、坂の多い上町台地を歩いて地形探索に開眼したと述べています。


新之介氏でなくても、大阪は平坦で坂道が少ない街だと思い込んでる人は多いはずです。なぜなら、坂道や崖(急斜面)が多いのは、中央区、天王寺区、阿倍野区の三区、上町台地にある区に限られているからです。淀川区とか、西区とか、生野区といった街に住んでる人には「坂道の多い街」のイメージはしにくいはずです。


新之介氏に比べたら、関心度は百分の一くらいですが、駄目男も街の風景にアクセントをつける坂道や迷路(ラビリンス)を面白がるタチなので、本書はとても参考になります。ただいま平坦な街に暮らしてる人も坂の街に興味をもつきっかけになる本だと思います。
 この、大阪の地形問題、昨年秋はNHK「ブラタモリ」の企画にもなって著者が出演されました。また、本書は梅田の紀伊國屋書店一店だけで1000冊も売れたとのことで、こんなマニアックな本が?と訝りつつ、ニンマリしてしまいます。同好の士がどんどん増えてほしい。(2016年 洋泉社発行)

ブログ:十三のいま昔を歩こう
(ブラタモリのロケのレポートがあります)
http://atamatote.blog119.fc2.com/

下の写真は、本書でも紹介されている阿倍野区西端の崖と坂道風景、そして周辺のラビリンスふう町並みのワンシーンです。(阿倍野墓地の西側、南側になります)


大阪市内でこういう風景は珍しい

地形


地形

古墳の跡にマンションが建つ
地形 


大谷学園の通学路
地形 


古い民家の向こうにハルカスが見える
地形 


偶然、アトリエ コーナスを見つけた。アーティストを目指す知的障害者のアトリエ。
地形 



地形散歩





スポンサーサイト