閑人帳



●NHK大相撲中継放送の不思議

 今度こそ稀勢の里が優勝するかどうか、興味津々でありますが、話は相撲の勝敗のことではなく、放送時間のことです。ずっと前から不思議に思ってるのは、中継放送がハンで押したように午後6時直前に終わることであります。まるで予定されたような正確さで終わる。6時をすぎるのは週に一度くらいでせう。


相撲の取り組み順番は事前にかっちり決まっています。しかし、勝負時間は長いのや短いのがあってまちまちです。仕切り直しという予定外のハプニングもあります。さらに、力士が休場の場合は時間は短縮される。勝負が不明な場合は「物言い」がついて審議する時間がいるし、結果、取り直しになればさらに時間を食う。そんなこんな、いろいろな予定外の小さなハプニングがあり、普通は予定外の時間延長になりがちです。


NHKは午後3時10分から中継放送をやるから、実に2時間50分の長丁場の放送になる。そのあいだ、前述のようないろいろな不確定要因があって最終は何時何分になるのか予想できないはずです。それなのに、実際は5時57分~59分59秒くらいのあいだにピタリと収まることが多い。これって長い中継放送の経験から生まれた絶妙のワザなのでせうか。駄目男は感心するのであります。


NHKが「時間が押してるから勝負を早くしろ」なんて言えるわけでなし、成り行きに任せるしかないはずです。なのに、終了時間がピタリと合う。この「凄ワザ」誰を誉めたらいいのでせうか。
 もう一つ、稀に放送時間が延びてしまって中継終了が6時02分になったとします。この時間は6時00分から全国ニュースと決まっており、終了は6時9分59秒。であれば、ニュースの一部をカットしなければならない。ニュースネタの再編集が必要です。相撲中継が延びそうだと分かるのは5時40分以後くらいでせうから、その間にチャチャチャと編集する。5~6本あるニュースのどれを削るか、ほとんど瞬時に決めなければ間に合わない。ニュース時間が2分短くなったら2分±2秒くらいの誤差で削除するのは大変だと思うのですが。1分55秒でも、2分05秒でもダメなのです。(ラジオの場合は5秒間の無音をつくったら放送事故として処分される)


「では、蔵前国技館からお別れします」アナウンサーの何気ない一言のウラでどれほど時間の駆け引き、葛藤があるか・・。そんなことに感心してたら落語のセリフを思い出した。「いかけや」の中であるじが仕事の難しさを自慢げに話していると、はな垂れ小僧が「おったん、それ商売やろ」へなへな~~であります。1秒2秒を切り刻む。彼らはそれでメシ食ってるのだから、感心することなんかないのですね。

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