ウオーキング・観光



●相国寺・承天閣の伊藤若冲展

 相国寺が運営する福祉施設の年次総会に今年も参加。今回のゲストはタレントの橋本マナミさんですが、ぜんぜん知らない人なので、なんでこんなところに登場したのか不思議でしたが、9月か10月にBS放送で、有馬頼底管長と対談する番組に出たのが縁での招聘らしい。以前に招かれた、竹下景子さんや真野響子さんに比べたら、若いぶん話し方が頼りないのは仕方ないか。しかし、頼底はん、毎度うまいこと口説きますなあ。


承天閣美術館では「伊藤若冲展」を開催中・・といっても、メインの出品は「コロタイプによる複製」で作品は「動植彩絵」全30幅。なんや、複製でっか、しょーもない、と言いそうになりますが、これが、すごいハイテクです。かつ、現在主流のデジタルコピーではなく、100年以上前に開発されたアナログ技術によるものです。マジマジと見つめても到底ニセモノとはわからない。つまり、本物を見るのと同じ感銘を与えるニセモノであります。とても複雑そうな技術ですが、制作したエンジニアの努力に頭が下がります。


伊藤若冲は相国寺と縁が深い人だったので、この作品は寺に献納されたのですが、明治になって、いろいろワケありのために、寺が宮内庁へ寄贈を申し出た。その手続きに書かれた文書が会場に展示してある。寄贈後、宮内庁(当時は宮内省)は受領を示すとともに「金一万円」を相国寺に下賜したと書かれている。明治22年における一万円とは、いかほどの価値なんでせうか。貧乏性、駄目男は気になるのでした。


複製をつくるに当たって、相国寺は宮内庁に作品の貸し出しを申請した。しかし、ぐずぐずしてなかなか許可が下りない。そこで、有馬管長は陛下の側近に直談判した。(側近を通じて陛下にお願いしたということ)そうしたら、すぐOKになって入手できたという。今上陛下とは、学習院幼稚園での学友だった縁で、今でもツーカーの間柄だという(?)。


複製作品の展覧会だから館内はガラ空きか、といえば全然ちがって大入り満員であります。(駄目男ら総会参加者は無料で入れました)若冲の人気作品の複製をつくって展覧会を催す。どかどか稼ぐ。これって、相国寺しかできないプロジェクトでせう。国立の美術館ならこんな発想ではなく、本物を10年に一度とか公開するのが正しい。天皇家の宝物とあっては、全30幅の展覧なんて、他の美術館は企画すらできないはずです。それなのに相国寺はこんな手で・・ようやりますなあ。


余談ながら、年末のビッグイベント「有馬記念」は有馬家の有馬頼寧氏が1956年にはじめたレース。同じ血筋で、禅僧とギャンブラーがいるのが面白い。展覧会は12月4日まで。


相国寺の紅葉
相国寺



承天閣美術館アプローチ
相国寺 


橋本マナミさん
相国寺



伊藤若冲「動植彩絵」から「群鶏図」 相国寺  


かえり道、御堂筋のイルミネーションを見物
相国寺 






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