閑人帳



●晩節を汚さないで・・瀬戸内寂聴さん

 日弁連の大会に寄せた寂聴さんのビデオメッセージが問題になっている。福井で開催された人権擁護大会は死刑制度の廃止をうたう宣言を発するのが主目的で、これに共感、応援するかたちで発表された。 死刑制度廃止を訴えるメッセージのなかで寂聴さんは「殺したがるバカどもと戦って下さい」と述べている。「殺したがるバカ」とは殺人犯罪被害者の遺族や死刑制度存続論者のことである。これはいくらなんでも言い過ぎだろう。しかも、このメッセージは大会の初めと終わりの二度放映された。日弁連の入れ込みようが分かる。


当然、反発が起きた。そもそも日弁連という組織は死刑廃止論の一枚岩ではない。反対する弁護士がたくさんいる。なのに全国の弁護士すべてが死刑制度廃止を訴えているかのように見せかけたいのだ。思いっきりイヤミを書けば、弁護士は加害者を救うのがビジネスだから、死刑廃止になれば仕事はうんと楽チンになる・・それが目当てでしょ、と。


さすがに、この寂聴さんの言葉はひどいと思ったのか、日弁連は言い訳のメッセージを出した。寂聴さんの発言の意図について「死刑制度を含む国家の殺人のことであり、犯罪被害者へ向けられたものではないと考えている」と釈明したうえで、「『ばかども』という表現は確かに強いと感じたが、瀬戸内さんの思い切りよい持ち味でもあり、そのまま使うことになったと説明した。(青色文字は引用)これで納得できる人は少ないだろう。


寂聴さんの作品を単行本で読んだのは、世阿弥の悲運な晩年を描いた「秘花」くらいしか覚えていないけど、感銘深い小説だった。(若い頃、瀬戸内晴美時代に雑誌であれこれ読んだ気がする)
 今年94歳。そのパワーには感心するけど、70歳過ぎくらいから左翼的発言が多くなり、最近は言葉の下品さが気になっていた。反日団体「シールズ」に共感して国会前で応援演説をするなど、寂聴ファンが引いてしまうような振る舞いも目だった。そして今回のバカども発言。出家して僧籍を得、94歳まで生きても、人格は晴美時代から何ほども錬磨されていなかったのか。

引用元記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161007-00000535-san-soci


寂聴


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