閑人帳



●92歳、老老介護の日々

 TMさんから今年もおはぎを頂いた(写真)。年に一度か二度、駅前喫茶店でのランチが定例になって数年、相変わらず元気で話も尽きないが、TMさんは92歳、同い年の夫を介護しながらの暮らしはいかほどしんどいかと心配してしまう。彼女は、笑いでごまかしてあっけらかんとしているけど、その気力、スタミナ、自分は到底およばない。
 夫は言語障害、TMさんは難聴なので、大事な話は筆談する。「だから漢字を忘れない」そこまで突っ張らなくてもいいのに・・と思ってしまう駄目男でありました。


デイサービスを含む介護施設へ連れていかれて、そこの空気になじんでしまったら、社会人としては「人生終了」というのが自分の見識であります。以後は「死なないから生きてる」純粋余生です。TMさんの夫はデイサービスに連れていくと常に不機嫌で帰りたがるそうだけど、それが人間として生きてる証でありませう。なじんだらオシマイです。


長生きの不幸についてマジメに考えるべき時代になったのでは、とおもうけど、口にすると悪役にされそうな雰囲気がある。未だに長生きは善の世であります。オランダやベルギーといった、安楽死について比較的前向きな国でも死ぬ自由はない。倫理的なハードルが高いせいもあるけど、犯罪が関与するリスクを恐れている。
 自分はもう十分生きた。人生の店じまいは自分で決める。これが許される社会に遠からずなるだろうか。残念ながら、見込みはありませんね。


おはぎ 






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