閑人帳



●いいむろなおきマイムカンパニー
          「division point(分岐点)」鑑賞

         
 珍しくパントマイムの鑑賞。リーダーのいいむろさんはパリであの有名なマルセル・マルソーに学んだという。でも、原作者、脚本家、演出家がいる普通の芝居に比べて全部自前で準備しなければならない。これは大変なエネルギーが要ります。そのぶん、やりがいはあると思いますが。


今回見た舞台は、ある旅の男が駅や街中で迷っているが、出会う人の案内や指示がええ加減で右往左往させられる話。分岐点からのちょっとした方向間違いで運命が大きく変わってしまうことを暗示します。これを黒一色の舞台(造作物はなし)黒一色の衣装という超シンプルな舞台で演じます。顔も原則無表情なので、身体動作だけで勝負する。


随所に笑いも取り入れての軽快な動きは十分楽しめますが、長すぎて退屈してしまいました。枝雀さんが言った「緊張と緩和」が必要です。観客にひたすら緊張を強いるなら、それに見合う中身の濃い演技、ストーリーが必要ですが、見るほうは「一息入れたら、どない?」な気になる。疲れてしまうのです。自分がオジンのせいかもしれませんが。


でも、こういうのは嫌いなのではなく、むしろ好きですね。リアルな芝居よりずっと好感がもてる。(リアルな舞台より、抽象化された演出、演技が好きと言う意味)満員のお客さんのウケもいいので、すでに大勢の固定客をつかんでるのかもしれない。今後の活躍に期待します。(9月17日 兵庫芸セン中ホール)


パントマイム


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