読書と音楽の愉しみ



●憲法文章に書き間違い?

◆とても読みやすい憲法文本
 小学館から発行した「日本国憲法」という本が100万部も売れているとは・・。1982年の初版から31年かけて、2014年に100万部に達した。(本書の帯のPR文による) 解説とか一切ないので、憲法文だけではぜんぜんボリュウムが足りず、下のような写真を30ページも加えたり、一代前の大日本帝国憲法や現憲法の英語の原文なども加えて、ようやく127ページに仕立てた。値段は500円という廉価です。


文字が大きいので、とても読みやすい。実際、デカイ文字で読んだほうが理解しやすいような気がするから妙なもんです。かつ、漢字にはすべてルビがあるので子供でも読めます。ただし、かな遣いについては、原文のまま、中途半端に旧かなづかいになっている。これは、若い人が読めば抵抗感があるかもしれないが、オジンが読むとちょっぴり郷愁感を覚えます。


◆一文字、間違えた?
 さて、憲法文の前文や問題の9条は何度も読みましたが、ただ一カ所、どうにも気になるフレーズがあります。これって「てにをは」を間違えたんじゃないか、と前々から思っています。
 前文の中程「・・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して・・」の「信義に信頼して」は「信義を信頼して」が正しいのではないか。「信義に信頼」では意味不明でせう。皆さんはどちらが正しい(理解しやすい)と判断されますか。


こんな些細な、重箱の隅をほじくるようなアラ探しをして、ホンマにヒマジンやなあ、と妙な感心をされるかもしれない。しかし、憲法の文章は国家の意志、姿を表明する最も厳格に選ばれた文章で、一片の誤謬もあってはならない。何度も何度も精査、読み合わされた上で決定した文章だから、間違いはないハズでありますが、上記のフレーズは「まちがいとちゃうか」と気になっていました。


◆石原慎太郎氏もイチャモンをつけた
 気にすること幾星霜、ついに自分と同じ「気にする」人が現れた。6月20日、石原慎太郎が産経新聞に寄稿した「日本よ」という文のなかで、次のように指摘していた。(以下引用)

 略「誰しもが今もう一度『平和憲法』なるものを読み直してみたらいい。あの日本語として醜悪な前文なるものには文章の要ともなる助詞の誤りが数多くあるのに気づくだろう。

 私は議員としての最後の予算委員会での質問で、憲法の総合理念なるものを導き出す前文の中の一行『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して』を引用してこの『信義に』の『に』なる助詞はどう見てもおかしい、人が誰かに金を貸す時『君に信頼して』と言いはしまい。あくまで『君を』信頼してだろう。蟻の一穴というがせめてこの『に』の一字だけでもまず変える訳にはいくまいかと質したものだった、総理は首を傾げ『それは忍の一字ですな』とうまくかわしたものだったが」(略)


総理の返答「忍の一字ですな」が本当なら、シャレとして出来すぎている。それはさておき、自分以外にも気にする人がいたのであります。もしや、日本中に何千人か「気にしい」がいるかもしれない。
 仮に、間違いを指摘する人が増えて、じゃあ「に」を「を」に変えませうか、となっても、国会議員の三分の二と国民投票での過半の賛成がなければ変えられない。たった一文字の変更でも、何百億の経費と膨大な手続きが必要なのであります。憲法は一字一句たりとも変えてはなりませぬ、という護憲派の方は、この助詞のミス?も認めたくないでせう。(2013年8月 小学館発行)


引用元記事
http://www.sankei.com/politics/news/160620/plt1606200013-n2.html


前文の一部。四行目が問題
 kennpou


なんとか堅苦しさを減らそうと、こんな写真が掲載されている
憲法 


憲法 

憲法ミス





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