閑人帳




●七月大歌舞伎鑑賞  ~松竹座~

 Mさんから電話あり「明日の夜の部の招待券、手に入った」「行きますう~~」で、二階の一等席で鑑賞。ダシモノは・・・

■鬼一法眼三略巻(菊畑)
■口上
■鳥辺山心中
■芋掘長者

 この興行は、五代目中村雀右衛門襲名披露の場でもあるので、一族がメインのキャスティング。これに藤十郎や仁左衛門ほかが応援出演している。日ごろ、不思議に思ってるのですが、歌舞伎界で比較的順調に親子間で襲名できるのは、ちゃんと男の子が生まれてるからで、名のある役者の子がみんな女の子という話をあまり聞かない。これって、ものすごく恵まれた親子環境で、世間の平均に比べたら、男子の比率がかなり高いような気がします。もとより「血筋」を大事にする世界ではあるけど、順調に男子の再生産ができるのも、芸の継承だけではない、優れた「血筋」でありませう。(血筋重視で閉鎖的という批判もある)


雀右衛門の出番は「鳥辺山心中」のみで、仁左衛門の若侍の恋人「お染」を演じます。実は二人合わせて130歳、なんてリアルを想像してはいけません。若い恋人どうしが手を取り合って心中に向かうところでラストになりますが、観客は「騙される快感」を味わってナンボの世界に浸るのありました。


「芋掘長者」は、狂言仕立ての舞踊もの、というコミカルな芝居。バックに長唄囃子連中がフル編成で展開し、これを聴くだけでも十分楽しい。お姫さまの前で、百姓が踊りを舞うのが見せ場で、当然、ド下手であります。しかし、本当に素人のヘタ踊りでは絵にならないので、プロの舞い手がわざとヘタに踊る。これって、意外に難しい。いわゆる「ヘタウマ」でありますが、洗練された「ヘタ踊り」でクスリと笑いをとる。達者でなければできませんね。(7月27日まで 松竹座)


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●ご案内・・  シネマ歌舞伎で「研辰の討たれ」上映

   故・中村勘三郎の晩年の傑作「研辰の討たれ」が上映されます。
  7月23日~29日 12時30分より
  なんばパークスシネマにて。料金2100円(割引きはありません




中村橋之助は八代目中村芝翫を襲名する(来年1月松竹座興行で披露予定)
中村襲名 



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