ウオーキング・観光



●大阪市内の「坂道商店街」を歩く

 大阪市は市内全体がほぼフラットな地形なので、坂道のある町並みは珍しい。まして、商店街に限定すると極めて少ない。それでも、なんとか探してみると三つの商店街が見つかった。三つとも知ってる人(歩いたことある人)は稀だと思いますので、簡単に紹介。


■桃谷商店街
 JR環状線の桃谷駅前から東へ延びる商店街。二つの組織でできていて、駅から離れるほど寂れている。坂道商店街といっても、傾斜はゆるやかなので、無意識に歩くと「坂」に気づかないかもしれない。10年くらい前「太子快道」コースの調査をしたときに「坂道」に気づいた。


桃谷商店街(西から東方向を見る)このあたりは傾斜が分かりにくい
坂道商店街 


「とびこめ」寿司店。変わった名前だけど、ここの老店主が大変なウオーキングファンで、「西国三快道」マップを買ってくれた。
坂道 



■空堀商店街
 大阪の坂道商店街といえば、まずこの名前が出る。谷町筋から松屋町筋に向かって明瞭な下りの傾斜があり、谷町筋に近いところは、商店街と交差する道は北側、南側とも急な下りになっていて、地形的には、商店街は東西方向の尾根の上にあることが分かる。
 戦前築の民家がかなり残っていて、入り組んだ路地がつくる古びた町並みはなかなか魅力的。商店街の南北に、民家を生かした個性的な酒場や雑貨店が点在し、ミニサイズながら「直木三十五記念館」というカルチャーシーンもある。


空堀商店街(はいからほり)
坂 


商店街の北側への道
坂 


商店街の南側への道
坂 


民家を改造した小さな店。界隈の改造店舗の多くは、地元の「六波羅真建築研究室」の設計による。オーナー、六波羅雅一(ろくはら・まさかず)氏は街作り組織のリーダーとして活躍している。 


坂 


有名?なチョコレート専門店「エクチュア」も古民家を生かした店舗
坂 


直木三十五記念館も六波羅氏の設計
坂 


記念館の展示

坂

直木三十五(なおき さんじゅうご)
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昔の銭湯の建物が残っている
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郷愁を感じる路地裏風景
坂 



■あべのマルシェ
 飛田新地とあべのキューズモールを結ぶ再開発団地群の中につくられた、長さ200mくらいの坂道商店街だが、ほとんどシャッター通り化してしまい、賑わいがないのが残念。傾斜はかなりきついので、通りは階段とスロープの併用で歩行の不便を減らす工夫をしている。こんな風景はここ以外には見られない。
 この商店街が企画されたときは、キューズモールの出現など想定外だったから、近隣住民の買い物に役立つハズとされたけど、すでに商店街そのものが衰微しつつある時代だったことを考えると、しょせんはお役人の発想でしかなかった・・と、言われても仕方ない。


あべのマルシェ 残念ながら、さびれてシャッター通りになっている
坂 


店舗の玄関をフラットにするために苦心の設計になった。
坂 


キューズモールの開発がはじまるまでは、あべのマルシェの北側、写真の道に「旭通り」という古びた坂道商店街があったが、開発で消えてしまった。左の建物がアポロビル、ルシアスビル、右側がキューズモールになる。
坂 



なお、この商店街の西に接する「新開筋商店街」もビミョーながら坂道になっていて、南北方向の「動物園前商店街」に接している。
 以上、三カ所の坂道商店街を紹介しましたが、ほかにもあるのだろうか。ちなみに、大阪市外(府下)での坂道商店街では「石切神社参道商店街」がピカイチですね。傾斜の大きさ、長さ、商店の業態からみて、とてもユニークな町並みです。(近鉄奈良線石切駅下車)



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