閑人帳



●敷居を高くして生き残る・・個性的な本屋さん

 全国でまんべんに書店の数が減っています。一年に1000店くらいが消えていて、昨年は約13,500店。この中には外商(教科書などを学校に卸す業者)も含まれるので、店舗はさらに少なくなります。学校の門前には必ず文房具店と本屋さんがあった時代が懐かしい。

減る一方の書店
個性的書店


どうしたら生き残れるか。大手はチエーン展開など,規模の拡大という手があるけど、個人経営の小さな店の多くは、売上げジリ貧の挙げ句「座して死を待つ」しかない。もともと、売るための創意工夫など必要なかった「待ちの商売」だから仕方ない。


それでも、中には独自のスタイルを考え出して、魅力ある本屋さんを演出するところもある。敢えて客を絞る、敷居を高くする、と言う風に、ちょっとアンチな手法で存在感を高め、固定客をつかむのが狙いです。

 Tさんが素敵な自作のイラストとともに伝えてくれたのが、洛北の「けいぶん社」というお洒落な本屋さんです。こんなメッセージで紹介しています。

■~ちょっと旅(洛北・惠文社)~
 4月下旬。叡山鉄道・出町柳駅から5分、無人駅・一乗寺駅を出て3分ほど歩くとその書店はあった。煉瓦の壁面に深緑の扉。一見、書店というよりレトロなアンティークショップに見える。
 この書店は「英国ガーディアン紙」で「世界の本屋さんベスト10」に選ばれたそうで、1975年。アパートの1階部分を改装。現在、書店を真ん中に左隣に文房具店と「アンフェール」。右隣に衣食住にまつわる書籍と雑貨を集めた「生活館」が中でもつながっている。陳列もテーマまつわる新刊・文庫・写真集・美術書・古典・雑誌(バックナンバー)までコーナーに配列。店内、店外環境も静かで、満足度の高いひとときを楽しめた。(T・S)
http://www.keibunsha-store.com/


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■誠光社
 この店の店長だった方が、退職、独立して新たにオープンしたのが「誠光社」。丸太町の古い民家を改装した、品揃えにこだわりのある店です。写真を見ると、たったこれだけの品揃えでいかほどの売上げができるのか、貧乏性の駄目男は、他人事ながら心配になります。本を売るだけでなく、出版に関わるいろんな活動もして名前を売り、収入に結びつける。そんな姿勢での商いでせう。その志やよし、繁盛を祈ります。
http://www.seikosha-books.com/about
http://www.haconiwa-mag.com/magazine/2016/03/seikosha/


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■さるやみ堂
古本屋にも個性派があって、先日、大阪・空堀商店街裏で見つけたのが「さるやみ堂」。セレクトされた本棚の奥がカフェになっていて、買う前にゆっくり読める。夕方からは酒場にもなるというマルチな使い勝手の古本屋です。本好きが一献傾けながら議論するにはおあつらえ向きの店舗ですが、店主の道楽としか思えないこんな店で売上げは如何ほど?とここでも貧乏性で心配してしまうのでありました。どう考えても、これじゃメシ食えませんね。


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