読書と音楽の愉しみ



●京都風イヤミの応酬・・ただ今ヒット中「京都ぎらい」

 当ブログ12月3日記事で紹介した、井上章一著「京都ぎらい」が20万部を越えるヒット作品になった、と、昨日のNHKローカルニュースで伝えていました。本の帯の「千年の古都、京都のいやらしさ全部書く」というコピーがとても効果的だと思います。京都をほめ讃える本はゴマンとある中で、唯一、コテンパンに京都を貶してる。


その通りや、ざまみろ、とニンマリしたのは洛外人?ムムム、う~ん。逆に、批判された洛中人は凹んだのか。そうは思いませんね。むしろ、自分たちの京都におけるポジションがはっきりして「これで、よろしおますがな」なんて胸張ってるのではないか。後悔や反省の気なし、が駄目男の見立てです。


番組の映像で書店の売り場を写したワンカットが面白い。平積みされた本書の帯に重ねて、手書きのラベルに「ほんとうは好きなくせに」の一言。店員さんが書いたのでせうが、これまた強烈なイヤミです。井上章一、何するものぞ。ホンネの裏のホンネはこれやろ、とズバリ。この店員さんのセンス、機転に脱帽です。


著者の腹立ちの理由は洛中人の差別意識だけでなく、東京のメディアなど、ヨソもんが京都をヨイショしすぎることにもあります。もともと自尊心が強いところに、東京を主とするメディアが何かと「京都はすばらしい」と持ち上げる。だから、ますます洛中人は増長する。
 では、京都を一番覚めた目で見ているのは誰か。著者は大阪人だという。たしかに、京都の有名店がなんぼのもんじゃい、と思ってる大阪人は多い。しかし、それを露骨に言うと、マイナス評価にとられるので言わない。・・というわけで、なんだかもうイヤミ万華鏡みたいではありませんか。ま、京都モンはなんでも誉めるミーハーの純朴さこそ貴重かも知れませんネ・・と最後にイヤミを足しておきます。(5月25日)


イヤミにイヤミを重ねる、してやったりの一言
京都きらい



インタビューを受ける井上章一氏
京都きらい


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