ウオーキング・観光



●昭和の奈良の風景 ~入江泰吉写真集から~

 奈良・大和路風景写真の大家、入江泰吉は、芸術写真ばかり撮っていたわけではなく、若い頃はふつうにスナップ写真なども撮っていた。昭和20~30年代はモノクロしか撮れなかったけど、今見れば、そのモノクロの風景がなつかしい。


そこで、この写真集のコピーを携えて奈良の町を歩き、同じような撮影ポイントの現在の風景を写してみた。激変したところもあれば、あまり変わらないシーンもある。一番、変化の大きいのは、近鉄奈良駅周辺と商店街だった。三条通りなんか、南都銀行本店を除いては全部建物が更新されてるように見えた。

入江泰吉が使ったカメラは、ライカM3とⅢF。今でもマニア垂涎の高級カメラであります。(入江泰吉「昭和の奈良大和路」平成23年 光村推古書院発行)


********************


写真集のなかで一番ショッキングな風景はこの近鉄奈良線「学園前駅」風景。昭和20年代、駅の南側に帝塚山学園のモダンな円形校舎ができ、その屋上から北側を写した。駅舎は木造で、ホームに4両編成の電車が停車している。その向こう側は宅地造成工事中で、民家は一軒も見えない。当時の近鉄の佐伯社長はここに邸宅を構え、それだけの理由で、当駅は特急、急行停車駅になった。以後、周辺は大開発ラッシュが起き、駅周辺は高級戸建て住宅地に、奥の里山は公団の大規模団地になった。
nara 


駅の南側の交差点から駅を見た場面。右手の坂道が現在も残っているので比較できる。(撮影ポイントの左側に上の写真をとった円形校舎がある)
奈良昔風景


上の写真の現在の風景。右手の坂道が残っている。
nara 


近鉄奈良駅前。駅から公園に至る道はせいぜい2車線巾しかなかったが、3倍くらいに拡張されて、現在の大通りになった。同時に奈良県庁や美術館などの整備がすすんだ。
奈良 


現在の風景
nara 


近鉄奈良駅は1969年まで地上駅で、市電のように路面をのろのろ走っていた。油坂という駅があったような気がする。
近鉄 
この鉄道写真の引用元
http://cedarben.blog.so-net.ne.jp/2010-10-25


三条通り
 奈良


三条通り 現在の風景
nara 


三条通り 
奈良



三条通りの現在 ここでは南都銀行だけが目印になります。
nara


もちいど商店街
nara 


現在の風景 昔の商店は残っていなかった。
nara




スポンサーサイト