プチ・ケチの研究



●物価の優等生・・年中100円のバナナ

 果物や野菜は「時価」販売が当たり前のなか、近所の某スーパーでは、バナナ一房を年中100円で売っている。むろん、もっと高い品もあるけど、おきまりの陳列台では年中100円。で、何気なく買っていたけど、これって、客寄せにはよいアイデアではないか。
 バナナは入り口すぐの陳列台にあるので、店に入って最初にカゴに入れる商品がこれです。もし、毎日値段が上下していたら、いちいち判断しなければならない。しかし、年中100円だから「判断する」必要が無い。店が客の買い物行動をルーティン化しているわけです。飲み屋で「とりあえずビール」を注文するように、とりあえずバナナをカゴにいれる。いや、入れてしまうのであります。


同じようなバナナが他の店では120円~130円です。常食する人に、この差は大きい。かつ、売れない店は鮮度が落ちる。さらに売れなくなる。実際、100円では利益がないかもしれない。しかし、これを客寄せパンダとして使い、他の商品も買わせれば十分モトは取れる。そうだったのか。これぞ、年中100円バナナに秘められた陰謀でありました。


卵と並んで、バナナは物価の優等生といわれる。小売り価格でいえば、過去50年間、キロ当たりで180円~280円位の巾におさまっている。今の値段は東京オリンピックのころと大して変わっていないのです。当時の給料を思い出せば、貧乏人は食べられない高級フルーツでありました。


日本人は年間、どれほどのバナナを食べているかといえば18kg。みかんの消費が13kgなので、果物ではトップ。(二人以上の一世帯当たりの購入量)そのほとんどがフィリピン産です。
 値段の大幅な変化が少ないのは、日本の「丸紅」や「伊藤忠」といった大手商社が現地に資本投下して大量生産の仕組みをつくり、物流面でも鮮度を保つ技術が確立されて、安く安定的に供給されているからです。しかし、たびたびの台風被害や現地需要の高まりもあり、この先もずっと「物価の優等生」で有り続けられるかどうか分からない。


100円バナナ(480g)
バナナ

スポンサーサイト