読書と音楽の愉しみ



●図書館へ提案してみた

 1月10日に「爆売れ「火花」に水をかける人たち」という題で、ベストセラーの本は図書館では3000人待ちとかで、なかなか読めない事情を書きました。これを解決するために、こんなアイデアはどうでっか?と提案したのが下記の文です。むろん、無視されましたが、本好きの人は読んで見て下さい。

■ベストセラー本の仕入についての提案

 冠省 日頃、図書館をよく利用している者です。
人気の高い本を安く仕入れ、読者に早く、たくさん提供して需要を満たす方法を考えてみました。

昨年のベストセラー本「火花」の場合、図書館で100冊近い本を調達しても、なお予約・貸し出し待ちの人が3000人台という状況が続いています。(1月10日現在)これでは、図書館の仕入負担が大きく、予約者も順番が回ってくるまでに1年くらいかかるのではと察します。

◆購読者から半額以下で買い取る
 図書館による図書の購入手続きについて全く知りませんが、普通に定価で購入しているのではと思っています。この提案は、例えば、十万冊以上の販売が見込まれ、現に予約が殺到している本を、購読者から古本として有償で買い取り、それを貸し出す、というものです。購入読者からの寄贈をあてにするなんてセコイ発想を捨て、買った人、図書館、借りる人、三者にメリットがある方法に変えます。

書店で買って、読み終えた人は「ただ今 買い取り中」を表示している近隣の図書館に持ち込めば、定価の3割(例)で引き取ってもらえるとします。定価1000円の本を300円で買い取ってもらうと、購入価格は、実質700円になります。これは、さらなる新本購入の動機付けになります。

◆半額以下で仕入れるから、2倍以上の冊数を貸し出しできる
 図書館は大幅に安く仕入れられるので、同じ予算で2倍以上の冊数を貸し出しできます。予約者の順番待ち日数が短くなり、サービス向上になる。予算がとても厳しいときは、買い取り冊数を制限すればよい。

◆カバーフイルムはつけない
 「火花」のような、短期の流行作品は消耗品と割り切り、長期保存の数冊を除いて、カバーを付けずに貸し出します。(又は図書館独自の簡易紙カバーをつける)早く傷みますが、樹脂カバーをつけないことによるコストダウンのメリットのほうが大きいと思われます。仕入~貸し出しまでの日数も短縮できます。

◆買い取りは持ち込みに限る
 購読者は近隣の図書館へ本を持ち込み、現金決済します。電車賃を使えば「利益」がなくなってしまうから、売りたい人の数は地域的に限定されます。買い取り本の持ち込みと同時に、他の寄贈本を持参することも期待できます。売り渡し希望者が多い場合は、図書館登録者に限定するという方法もあります。

◆古本屋へ行くより気軽
 一冊の本を古書店に持参して買ってもらう、というのは勇気がいりますが、駆け引きのいらない図書館なら気後れはしないでしょう。「ただいま<火花><〇〇><□□>3作品を買い取り中 先着20人(例)まで」のプレートのあるカウンターに行くだけです。仕入状況はHP等で知らせます。

◆単純に試算してみると
 大阪市内の24館で、1年間に100作品を選び、各100冊ずつ買い取るとします。合計1万冊。定価1000円なら、1千万円の仕入ですが、定価の3割で買い取ると300万円。コストダウンができる一方で、貸し出し冊数を増やすことができます。
 流行本購入者の多くは、本を死蔵した挙げ句に「古紙回収」で処分しますが、一冊の本を多くの人が利用すれば、紙資源の節約にもなります。

◆三者にメリット(3割で買い取りの場合)
・流行本購入者は、新刊本を実質3割引きで買える。
・図書館は、定価の3割の価格で仕入れることができる。
・図書館利用者は、順番待ち期間が短くなる。
 というメリットがあります。

 では、出版社と書店は?・・ 
上記の条件で、大阪市で実施した場合、売買対象本は1万冊で、全体からみれば取るに足りない数量、金額です。他の都市がマネして売買が10万冊になったとしても、業界の景況を左右することはないと思います。

◆図書館運営の小さな改善になれば
 図書館の運営を民間業者に委託する(TSUTAYAの例)というような大改革に比べれば、この提案は些細なものです。しかし、図書館運営に「本の買い取り」システムを加えることで、人気本の死蔵が減り、新刊本の売上げにも寄与するのではと考えます。


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