閑人帳



●映画「ハッピーエンドの選び方」鑑賞

 人生最後の場面をいかに苦しまずに迎えることができるか、は切実な問題でありますが、この重いテーマをユーモアたっぷりに描いたのがこの映画・・と思ったのが間違いでした。広告がそんなイメージだったので観に行ったのに、ガッカリ。


発明が趣味という老人が、辛い末期症状を訴える友人に請われて、スイッチ一回で安楽に死ねる装置を発明、密かに試したら上手くいった。しかし、秘密だったのになぜか周囲にバレてしまい・・で、トラブル続発。そこんところをユーモラスに描くというのを期待したのに、ユーモアシーンは1%、普通に深刻なドラマになってしまった。


イスラエルの作品というのが珍しい。かの国では、生死と神との関わりは日本とずいぶん違うのでは、と想像するけど、この映画においては「神」の問題が強調されるわけでもなく、安楽な死を望む老人の死生観は日本人と変わらない。神や仏の問題より、早く、楽に死にたいという願いこそ真摯であって、だから、怪しい発明がモテる。オレオレ詐欺に引っかかるような老人は簡単に騙されそうです。


ヴェネチアの映画祭で「観客賞」を受賞したそうですが、これは内容より俳優の演技の上手さを評価されたのではないか。駄目男の採点は駄作に近い。同じテーマで脚本をもっと練れば、広告通りの「深刻なテーマをユーモラスに描く」作品にできると思う。広い館に観客は15人ほど。クリスマスにこんな映画を観たくないのは健全な判断です。(12月25日 なんばパークスシネマ)


安楽死装置のウワサが老人ホームに広がる
映画 



*********************************************************************



なんばパークスのイルミネーション

なんば イルミ 


なんば イルミ 






スポンサーサイト