閑人帳



●どうなる?・・奈良・ドリームランド跡地

 昨年の大晦日に奈良ドリームランド周辺を散歩して、元日に記事を書きました。先日、ようやく跡地売却ができたという報道がありました。

◆一坪八千円、びっくりの投げ売り価格
 10日の報道によると、ドリームランド跡地が大阪の「SKハウジング」という会社に売り渡された。その入札価格は7億3000万円。敷地面積は約30万平米だから、甲子園球場の7,5倍の広さです。
 1平米当たりでは2,430円(1坪当たり約8000円)。ウソみたいな値段です。ドリームランド周辺の住宅街の土地価格は1平米7万~10万円なので、およそ三十分の一。常識ではあり得ん!安売りです。


◆利用計画は未定のまま購入
 落札したものの、どのように利用するかは未定。この土地には厳しい開発規制があって、分譲住宅やマンションをつくることはできない。公共性の高い建物や福祉施設しかつくれない。(だから安値になった)しかし、未利用でも固定資産税はかかるので、放置するわけにもいかないから、早急にプランは作らねばならない。遠からず発表されると思います。


◆跡地利用 火葬場建設に猛反対の不思議
 ドリームランドが06年に廃業になったあと、奈良市はここに新しい斎場(火葬場)を計画した。ところが、周辺の町の住民が猛反対、署名運動までして役所と対立した。その反対の理由が「迷惑施設の最たるものである」「縁起が悪い(偏見を生む)」「住宅地の土地価格が下がる」などでした。市民すべてがお世話になる火葬場なのに、町内につくってもらっては困るという。
 市は、市内の横井町の山林も候補地にしたが、やはり地元住民が足並みそろえて反対、頓挫した。住宅から離れた山林地につくるのも反対なら、奈良市には火葬場はつくれないことになる。


◆反対理由に説得力はあるか
 横井町に計画した火葬場に対して、地元住民は反対請願書を出した。
要約すると、次のような理由を挙げています。

1・現在の火葬場(東山霊園)が100年前に作られて以来、地元住民は他の市民の偏見(差別視)で辛い思いをしてきた。

2・火葬場が出来ると、当地区は「お墓と火葬場のある町」のイメージ
が定着してしまい、私たちの子孫が精神的に苦しみを受け続ける。

3・新火葬場は規模が大きいので、当然、往来する車両の数も増え、交通安全上に問題が生じる。

請願書原本(PDF)はこちら・・
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1392959424422/files/2603seigan7.pdf

3・の交通安全問題は理解できますが、1と2はどうでせう。共感できる人もいるかも知れないが、駄目男には首を傾げたくなる反対理由です。


◆堺市には「駅前火葬場」があるぞ
 請願書を読むと、奈良市民って、こんなに時代遅れの田舎者揃いだったのか、と思わず偏見をもってしまいそうになります。むろん、そんなことはありますまい。ほとんどの市民はノーマルな神経の持ち主だと思います。
 しかし、それでは、ドリームランドのある町の強烈な反対運動が理解できない。おそらく、多くの住民は、ごく一部の昔人間の扇動に引きずられて反対に加わったのではないでせうか。


偏見が生まれる、町のイメージダウンになる、というけど、堺市には駅前火葬場がありますよ。JR堺市駅から300m、徒歩5分のところにある市営斎場です。車のない参列者にはとても便利で有り難い斎場です。すぐ近くに戸建て住宅や高層マンション、スーパーがあり、西隣には広大な敷地をもつ大阪刑務所があります。(写真参照)

 住まいのすぐ隣に火葬場と刑務所があるなんて最悪?・・。火葬場はまだ新築十数年では、と思いますが、建設のときに地元から猛反対されたのか。あるいは、建設後に「火葬場出て行け」運動が起きたのか。自分はしらないけど、現在、そんな排斥運動はないはずです。地元の住民が他の市民から白い目で見られてるなんて話も聞かない。


◆自分が所有会社の社長だったら火葬場をつくる(笑)
 200%無責任なことを、え~加減に書きます。遊戯施設の解体撤去と更地化が済めば開発がスタートします。メインのプロジェクトとして、奈良市に火葬場の建設を打診します。最高にイヤミな提案です。といっても、土地を貸すだけで、火葬場の建設は奈良市が行う。火葬場は、市内でもっとも緊急の設置が望まれている公共施設です。奈良市は「住民の反対があるから」という理由で断れるのでせうか。んぐぐ、市長さんも議会も大弱りでせう。


◆新発想の墓地公園をつくる
 墓地も開発するが、これは自前です。墓地と言っても、現在のような、墓石を並べる墓地では無く、ロッカータイプでもなく・・・50年、100年後の人口の減少を考えると、今の墓石型は亡びる可能性が高い。ゆえに、新発想の墓園が必要です。

 そこで思いつくのが、あの「一心寺」。墓碑を作らず、お骨を集めて「骨仏」をつくり、お参りするスタイルです。当地に一心寺の末寺をつくり、宗派を問わず受け入れる。これなら一霊10~20万で済み、遺族の金銭的、精神的負担はうんと少なくて済みます。但し、この考えの普及は地域のお寺の衰退を招くという副作用があります。


◆墓をつくらず、森をつくる
 骨仏をつくって供養するだけでは一心寺のコピーでしかない。そこで、広大な敷地を生かして「供養の森」もつくる。供養代の一部に植樹、管理代金を含め、更地に木を植える。早春の梅から、桃、あんず、桜・・と、6月のジャカランダまで「花の森」が楽しめます。むろん、秋は
紅葉も。この案ならハードの投資が最小限に抑えられます。但し、花の森が見頃になるまで最低10年くらいかかるから、運転資金のやりくりが大変でせうね。ヘタしたら、会社がオダブツです。


一心寺(大阪市天王寺区)の案内
http://www.isshinji.or.jp/


奈良市の老朽化がすすむ火葬場
ドリームランド


大阪市の北斎場
ドリーム



堺市の駅前火葬場 すぐ近くに住宅街や教育施設がある
ドリーム


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