犬町・猫町情報



●京町家 de わんぱく  ~レポート(2)~

日本写真印刷(株)印刷歴史館見学

 8日の昼過ぎに訪ねたのは「日本写真印刷(株)」という大手の印刷業者。阪急四条大宮の西1キロほどにある、一部上場企業です。Yさんに予約して頂いて、本社の歴史資料館などで印刷の歴史や当社が現在手がけている製品のあらましを説明してもらいました。


玄関と歴史館全景。当初は紡績会社の事務所だった。(1906年築)
にっしゃ 


美術館のような雰囲気がある。
にっしゃ 


歴史館内部は撮影禁止なので、以下の写真は同社の文化振興財団のHPから引用しています。
http://www.ameet.jp/digital-archives/digital-archives_20140911/#page_tabs=5


世界最古の量産印刷物は日本でつくられた。奈良時代、孝謙天皇が作らせた経典の一部「無垢浄光陀羅尼経」で、木版、又は銅版で100万部制作。タワー型の容器(木製)に収めた。
にっしゃ 


グーテンベルグ印刷機の復元品。原板を紙に均等な圧力で押しつけるメカは、ぶどう汁絞り機械を
参考にしている。
にっしゃ 


グーテンベルグ印刷機による最初の印刷物はラテン語の聖書だった。180部印刷されたが、現在は48冊が世界各国で保存。日本では慶応大学の図書館に一部ある。競売で買った価格は7億8000万円。
にっしゃ 


現在でも使える、ハイデルベルグ社の印刷機。まるで鉄の塊みたいな機械。
にっしゃ 



印刷というと書籍やポスターを思い浮かべますが、当社やDNP、凸版印刷と言った大手は、売上げの過半をハイテク製品で賄っています。当社でいえば、集積回路の基板やケータイの筐体、車のパーツなどが主力です。乗用車のダッシュボードやフロントグリルの一部など、金型製作から請け負っており、もう「印刷会社」のイメージからはみだしている。逆に言えば、紙の印刷だけではメシが食えないということです。


これから増える仕事の一つは、文化財のコピーです。劣化が進む絵画や屏風などを1億画素のカメラで分割撮影し、材質やテクスチュアまでそっくり再現する。素人には見分けがつかない「そっくりさん」をつくって展覧会などに使います。一昨年、盛岡の美術館で見た若冲の屏風のそっくりさんは、10センチまで近づいて目を凝らしてもニセと識別できないくらいの精密さで驚いたものです。今後、神社仏閣などでの公開においては「そっくりさん」が多用されます。


見学を終えて、六角堂を見物、スーパー「YAOICHI」屋上のカフェでティータイム。食料を仕入れ、錦小路を経て「ももはな庵」へ。


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