閑人帳


●ホンマか?・・・VWの不正疑惑

◆制裁金2兆円!?
 ブルームバーグが伝える記事が事実なら、私たちが抱いてるドイツ車やドイツ人のイメージは大きく損なわれてしまう。設計、製造に係わる通常のリコール問題では済まない、会社ぐるみの犯罪と見なされるかもしれない。9月19日の記事は以下の通り。(青色文字)

 ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW )は、米国の排気ガス規制に関する検査での不正行為を認めた。巨額の制裁金に加え、刑事訴追を受ける可能性も出てきた。

VWとアウディ部門のディーゼルエンジン車は、当局による検査の時だけ排気ガスをコントロールする機能がフル稼働するソフトウエアを搭載して販売されていた。米環境保護局(EPA)によると、通常走行時の排気ガスは基準の10-40倍に達する。

EPAは、米国の大気浄化法への違反に対して司法省による刑事訴追につながり得ると説明。EPAのシンシア・ジャイルズ氏によると、同局は1台当たり3万7500ドルの制裁金を科す可能性がある。対象車は48万2000台で、その場合、最大180億ドル(約2兆1600億円)となる。2009-15年型が対象。

 ジャイルズ氏は「こうした仕掛けを車に搭載し大気浄化規制を逃れることは違法であり、国民の健康を脅かすものだ」と指摘した。VWは発表文で調査に協力しているとした上で、それ以上コメントはできないとした。EPAはVWへの18日の書簡で、VWが規制逃れに向けたソフトウエアの搭載について認めたと指摘していた。
 

◆すごいハイテクを悪用したのか
 「当局による検査の時だけ排気ガスをコントロールする機能がフル稼働するソフトウエアを搭載」・・って、どんな技術なのか、無知な駄目男には想像もつかない。検査時にあるパーツに触れるとソフトが起動して排ガスを少なく見せかけるデータを表示するのだろうか。なんにせよ、100%悪意に充ちた設計であります。
 私たちは、ドイツ人には真面目、理性的、合理主義者、といったイメージを漠然と抱いてるので、国のトップ企業でこのような不正が行われると困惑してしまう。また、ディーゼルエンジンの改良技術では世界をリードしてきたという認識もある。なんでこんな国の信用を揺るがすようなドジをやってしまったのか。


VWの株は前週末から一気に20%以上下落した。年初からでは31%も暴落し、時価総額で154億ユーロ、約2兆900億円が吹っ飛んだ。
 今回の不正発覚はアメリカ市場でのことだが、他国へ販売した車にも問題があるかもしれない。ギリシャ問題や難民問題で苦労が絶えないドイツにまた憂鬱なネタができてしまった。メルケルおばさんも頭かかえて「ぐぬぬ・・なんちゅうことしてくれるねん!」ボヤキが止まらないでせう。


◆スズキはホッ?
 ついこのあいだVWとの提携を解消したスズキ。鈴木修会長サンは「ひゃ~、ヨカッタ~、んぐ~」と胸なで下ろしてるのではないでせうか。チカラ関係では明らかに上から目線で見られる弱い立場であっただけに、今回のスキャンダルに巻き込まれずに済んだのは本当に良かった。醜聞が発覚してから「提携止めます」では逃亡と見なされるところ、天恵と言って良いタイミングでした。

引用情報
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NUWI9I6S972F01.html
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NV0OYE6TTDS201.html


◆追記・・この記事は22日から各紙とも一斉に報道をはじめた。日経によると、不正なソフトが搭載された車は計1100万台に上ると記されている。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM22H5Y_S5A920C1FF2000/?dg=1


提携解消の記者会見をする鈴木会長
鈴木会長





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