閑人帳


●落語をCDで楽しむ


お気に入りは文珍
 図書館で本を借りるときに、ちょいちょい落語のCDも借ります。市立中央図書館には落語のCDが筆者の推定で700枚くらいあり、ほとんどの噺を網羅してるのではと思います。今のところ、上方落語ばかり聞いていますが、米朝、ざこば、文枝、枝雀、文珍、といった有名どころ中心です。その中で、自分の好みというか、相性がよいのは文珍です。


米朝が掘り起こした「落語遺産」といっても良いような「地獄八景亡者の戯れ」を、米朝、枝雀、文珍で聞き比べたところ、一番笑えたのは文珍でした。マクラで、これは米朝師匠から直接教えてもらったと述べていて、その通りだと思いますが、各所で文珍流のネタを散りばめていて、古典の噺をモダンにアレンジしている。時事ネタ上手に混ぜる独自のセンスももっている。これが文珍の魅力だと思います。


この「地獄八景~」はやたら長い。平均で60分くらいかかります。なので、落語には珍しく「中休み」があります。大作でありますが、中身はもうこれ以上アホくさい話はないといえるチャラけた物語です。しかし、見方を変えれば、しょーもない話を60分続けて、なお聴衆を飽きさせないためのクオリティが必要です。ここんところが難しい。


文珍版の時事ネタを一つ紹介すると、当CDは2002年録音ですが、同年春に起きた中国・瀋陽での「日本領事館、脱北家族駆け込み事件」を思わせる一言をチラリと入れている。どんな事件だったかはこちら。
http://rocketnews24.com/2012/01/17/173071/


思いだしました? もう13年も昔の事件でした。ただ、こんな時事ネタを入れると、CD自体の経年変化がはっきりしてしまい、2030年ごろに聞くと「なんの話?」になってしまう。時事ネタは賞味期限があるので、使いすぎてもアカンのです。


漫才日本一は「やすし きよし」
 運良くこのCDが見つかったので借りました。図書館で10年以上、年中フル回転という点で、ベストセラー本よりずっと人気の高い「不動のトップ」CDです。そもそも漫才のCD自体が珍しい。


昭和50年~60年のライブが収録してあり、「コンビの誕生秘話」[子供の名前」「タクシー」など4本立て。古いのは、やすしが暴力事件でのムショ暮らしから解放されて間なしというタイミングなので、このネタがしょっちゅう出てきます。・・にしても、刑事犯でムショ暮らしを経験したことをとことんネタに使いまくって爆笑を生むって、このコンビしか出来ないでせう。


元祖、エンタツ、アチャコ以後の最高の漫才コンビは?と問われたら、迷わず「やすし きよし」と答えます。自分の生きてるうちにこれ以上のコンビは現れないでせう。女性では「いくよ くるよ」が一番ですか。


おすすめ動画:桂文珍の「不動坊」 ほか
https://www.youtube.com/watch?v=LsI5omALOZI



落語CD 


フル回転の人気CDはみんなボロボロです。
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