大阪日暮綴



●舞洲清掃工場見学

 デザインが世界一ど派手な清掃工場、年に二回だけ手続き不要の公開日があるので見学しました。PRもしてなかったのに、そこそこの来場者があって賑わっていました。土曜日だったので、ゴミの搬入は少なくて大きな騒音もなく、のんびりした風景でした。
 この舞洲工場は一日最大900トンの焼却能力があり、現在は「ゴミ不足」の状態です。だから、八尾市や松原市のゴミ焼却も引き受けており、言うならば、アルバイトをしてゴミを集めています。


劇的に減ったゴミの量
 下のグラフは、大阪市のゴミ排出量の変化を示しています。最大だった平成3年(24年前、バブル景気のピーク)に比べたら半分以下になっています。人口はほぼ同じなのにゴミがガタ減りになっており、一人当たりのゴミ排出量が半分になったというわけです。


ゴミ


なぜ、こんなに減ったのか。駄目男なりに考えてみると・・
・デフレ(不景気)が続き、物品、食料の消費量が減った。
・分別収集が普及して、焼却されるゴミが減った。
・古紙のリサイクルが普及して焼却されなくなった。

 などの理由があります。20年前は、酒や調味料はガラス瓶が多かったのに、これがペットボトルや紙パックに代わると、ゴミの重量は大幅にへります。さらに、プラスチックやガラス瓶は再生資源扱いになって焼却場へは運ばれなくなります。古新聞や雑誌は焼却からリサイクル資源に変わって質量が減りますが、新聞や雑誌の購読そのものが減ったということも減量に影響してるでせう。


ゴミの減少に伴い、大阪市では焼却場の数が9カ所から6カ所へと、大きく減りました。これだけ減らしても焼却能力には十分余裕があります。必然的にゴミ収集車と作業員の人数も大幅に減りました。さらに更新した焼却場はすべて発電装置を備えて、ゴミを燃やす時の熱で蒸気タービンを回し、発電して関西電力へ売却しています。舞洲工場の場合は、発電の売上げが年間5億円くらいあり、貴重な収入になっています。


もし、大阪市のゴミの量が20年前と変わっていなかったら、恐らくゴミ収集は有料になっていたと思われます。焼却場の建設には一カ所で500~600億円かかるため、万年無料ではやっていけない。中小都市では、市民から集金しない代わりに、指定ゴミ袋1枚を100~150円で売りつけて、事実上、有料にしているところがあります。(この袋以外の袋を使った場合は収集しない)


転居を考えるとき、水道代やゴミ収集の有料、無料といった基礎的経費を考えずに決めてしまうことがありますが、引っ越してからびっくりしないように、こんな「プチ・ケチ調査」も怠らないようにしたいものです。


工場の模型で仕組みを説明してもらう
ゴミ工場見学 


クレーンを遠隔操作

ゴミ 



金属ゴミ専門のクレーン

ゴミ 




ゴミ 



おなじみのハデな外観は、F・フンデルトワッサーのデザイン
ゴミ 






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