閑人帳



●凋落が止まらない・・新聞発行部数


 地区の産経新聞販売店店主が訪ねてきて、ボヤキ百万言。「ここらへんの新聞購読率、4割だっせ。もうやってられんと販売店2軒が廃業して、地区担当の再編にてんやわんやですわ。うちもお先マックラですわ」


このまま部数の減少が続けば、各社とも販売店網の維持ができなくなって、田舎町のように、一つの販売店で朝日も読売も・・とまとめて扱うようになるかもしれないという。さりとて、一人の配達員が各社の新聞を抱えて配ったらミスがいっぱい出るやもしれず、あるいは、一社の新聞の配達エリアを拡大すると最後のほうは配達時刻が遅くなって苦情が出る。


販売店にとってはメシの種である折り込み広告も、配布地域の絞り込みがきつくなって枚数は減る一方だという。おまけに「押し紙」問題が発覚してから販売店も新聞社の共犯とみられて配達枚数を絞り込むから、ますます売上げが減る。最近はマンションとか、不動産のチラシが激減した。そやかて、配達員の給料ケチったら、プイと辞めてしまいよるし。
 「昔はね、しっかり稼いで店舗付きの住宅を建てるのん、当たり前でしてんで」 しかし、この苦境を見て、店主の息子、娘は後継者になるはずもなく、老いた店主は廃業に追い込まれていく。


店主のいう購読率4割というのは、少し大げさとしても、5~6割なら事実かもしれない。世帯の半分くらいは新聞を読まなくなった。そして、減少ぶりは地方より都会のほうがはげしい。大手5社がこれに該当する。


下の数字は2015年3月のABC発表データで、( )内は前年同月比。

朝日新聞:6,801,032 (-649,200)

毎日新聞:3,254,446 (-67,296)

読売新聞:9,114,786 (-576,151)

日経新聞:2,740,031 (-28,588)

産経新聞:1,607,047 (+17,800)


一年間で約132万部も減っている。売上げにすれば、約528億円のマイナスであります。この部数は「押し紙」を含んだものなので、実売数はさらに少ない。朝日の場合、実売数(発証部数という)は72%といわれるので、約490万部となる。率は違っても、各社とも「押し紙」はある。このまま衰退が続いて最初にコケるのは、毎日か産経のどちらか、が斯界の常識。金融業や製造業とちがい、買収や合併のメリットが少ない業界なので、まっとうな生き残り策に邁進するしかない。外国資本(ハゲタカ)による乗っ取りはありそうですが。


 
 データ引用元
http://www.kokusyo.jp/shinbun04/

押し紙の説明
http://www.mynewsjapan.com/reports/436


積み上げられた「押し紙」はリサイクル業者へ送られる 
押し紙 
 



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