閑人帳



老後危機 



●老後の備え、3000万円必要 
~NHKスペシャル~


 何ヶ月ぶりかで「Nスペ」を見ました。スタジオに視聴者や専門家を集めて、三宅アナのもと、議論を交えて進行する番組ですが、NHKらしく「予定調和」というオブラートにくるんだ無難な意見ばかりで物足りないのが特徴。(だから見ない)YTVの「そこまで言って委員会」に比べたら、幼稚園のお遊戯に等しい「みんな仲よし」番組であります。


悪口はさておき「老後の備え・・いくら必要か」を問題にしていて、世論調査やスタジオ出演者のかかげた金額は3000万円であります。この金額は、これから定年を迎える65歳以下の人たちの希望額です。
 退職金プラス貯金の合計がこれくらいあれば、まずまず安全圏という判断になる。定年時で、まだ住宅ローンがたくさん残ってる人や。家賃10万円以上の借家暮らしの人はこれでも心配かもしれない。65歳定年時でこの金額を保有している人は何パーセントくらいいるのだろうか。


資金維持は「節約」か「運用」か
標準的な年金生活者は、年金収入だけでは、やや生活が苦しいので貯金を少しずつ取り崩してるのが実情らしい。そこで、視聴者へのアンケート調査で、なるべく貯金を減らさないために「節約を重視」又は「運用を重視」どちらを選ぶかと問うたところ、7割が「節約重視」と答えた。二宮尊徳的美徳というか、堅実な考えの人が多い。


しかし、現実には「節約を心がけながら、運用もする」のがベターではないでせうか。(出演のアドバイザーもそう言っていた)
 仮に、退職金と貯金、合わせて2000万円あるとすれば、これを全部タンス預金、銀行預金で寝かせておくのは芸がなさ過ぎる。これを減らしたくないためにケチケチ生活に徹して人付き合いもしないというよりは、一部を運用して「ケチ」で浮かす金額を稼いだほうがベターです。稼ぐって、何で? それは人それぞれのお好みで。もちろん、リスクは覚悟しなければなりませんが。


下のグラフ、青が運用重視、 赤が節約重視(視聴者の投票)
老後危機






「世代内扶養」というアイデア
番組後半で、年金の原資をつくるために「世代内扶養」という案が示された。年金受給世代のなかには、家賃収入が月に何十万あるとか、会社の役員や顧問での収入がたくさんある恵まれた人もいる。これらの金持ちに対して税金等のかたちで拠出させ、貧しい人への年金原資にするというもの。これは、アンケートで賛成が多いが、駄目男も賛成です。ただ、所得の把握が難しい。(マイナンバー制度が役立つかもしれない)相続税の一部を年金原資に当てるアイデアもあります。


世代内扶養という考えに賛成(青)か反対(赤)か
老後危機



話を聞いていると、かの、トマ・ピケティが唱える格差論がこの問題に当てはまることが分かる。まとまった貯金や不動産、相続遺産を持たざるものは上昇志向があっても足場がない。日々の生活に負われているまに年をとってしまう。今後、ITの高度化やロボットの普及が進めば、仕事の選択肢は一層狭まりそうだ。(7月11日放送)


会社員の年収と退職金の変化。どちらも減少傾向にある。
老後危機





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