ウオーキング・観光



●究極の歩き旅 ~日本沿岸一周した塩田さん~

歩いて歩いて、1万3500キロ
 歩くことが「単なる趣味」でしかない人のMAX体験と言えるのが日本一周ではないかと思います。いろんなバージョンがある日本一周で、一番、体力、精神力、時間を要する旅でせう。
 ウオーキングファンの会「彩小路」会報に紹介されていた新聞記事によると、埼玉県宮代町在の塩田忠市さん(73歳)は、のべ15年をかけて日本沿岸の道を歩き続けました。その距離は1万3500キロ。チャレンジャーの多い「日本縦断(宗谷岬~鹿児島・佐多岬)」で約3000キロですからスケールが全然違います。ハンパな計画、覚悟では到底成し遂げられないハードワークです。


内訳は、本州6200キロ、北海道2600キロ、四国1700キロ、九州3000キロ。本州に比べて九州の距離が相対的に長いのは、地形が複雑で海岸線が長いからと思われます。四国も遍路道が約1200キロなのに500キロも長いのは、沿岸道にこだわって歩いたからと思われます。愛媛県の佐田岬なんかも正直にトレースしたのでせうか。
 本州と九州はリヤカー引いての旅。宿が見つからなければ野宿です。一日の歩行は25~30キロだったそうです。


伊能忠敬の偉業に触発されて・・

 井上ひさしの「四千万歩の男」を何度も読んだ。これが精神的に大きなバックボーンのなったかも知れないが、伊能忠敬は幕府の下命で、いわば公の仕事としての歩きなのに、塩田さんは誰に頼まれたわけでもない「趣味」の歩き旅。この大きな違いを承知の上で完遂するには物凄い精神力が要ります。趣味だから、いつでも止められる・・の誘惑に耐えねばならない。仕事で、義務として歩く方がずっと楽なはずです。


病気や疲労で挫折しそうになりながら、計画通り歩き通せたのは、塩田さんの根性の賜でありますが、日本の沿岸一周という明快なテーマも成功の要因だと思います。同じ一周でも、例えば「県庁所在地全部踏破」みたいなテーマだと、本人も他人も一周のイメージがしにくい。いろんなルートが考えられるようなプランは説得力がありません。沿岸一周なら小学生でも理解できる。シンプル・イズ・ベストです。


願わくば、塩田さん自らルートや体験記といった情報を発信して頂くと同好の士には有り難い情報になります。出版とかたいそうな表現活動は無理としても、たとえば、地元や近隣の役場や公民館などで「宮代町の伊能忠敬 日本一周記」とかのテーマで、地図と日記、写真などの展示をすれば、ウオーキングファンには楽しい催事になるのではと思います。同好者の交流のきっかけになるかも知れません。


塩田さんの「日本一周」を伝える記事(彩小路誌面より)
塩田さん

宮代町役場のHPに紹介された塩田さんの偉業
http://www.town.miyashiro.saitama.jp/WWW/miyanews.nsf/d5335bea811a59d049256a85008366cd/2eae1ac19bab995749257db6002bcf35




スポンサーサイト