読書と音楽の愉しみ




新潮



●「週刊新潮」拾い読み (5月28日号)

さらば衆愚の王「橋下徹」

 週刊誌の中で大阪都構想をボロクソに書いていたのは「新潮」だけだったので、タイトルもこんなにキツイものになった。衆愚の王・・ちょっと言い過ぎみたいな気もしますけど。衆愚とは大阪市民のことでもありますからね。

 先ほどまで「悪の出世学」(中川右介著)を読んでいて、そこに出て来るヒトラーの出世のテクニックが、なんか橋下サンに似てるなあと思っていたところです。人心を掌握する術では天才的なところがある。橋下サンの場合、一番スタンダードな方法は意図的に「敵」をつくり、それを徹底的に攻撃することで自分を浮かび上がらせる。自分が正しいとは言わずに、相手が間違ってることを強調する。「衆愚」はこのほうが白黒が分かりやすいので拍手喝采です。


これの裏返しで、自分をコケにするテクニックも使う。「橋下は嫌われてます」と自らネガティブに演出して気を引く。ふつうの人がやればイヤミだけしか感じないところ、彼が自分をバカ呼ばわりしても、なぜか抵抗を感じない。橋下なんてチャライ男、どうなってもいいんです。大阪の未来が明るくなることが大事なんです・・と。


記事は9ページにわたる長いものなので、大谷昭宏氏の言葉を引用するにとどめます。25頁「今回の住民投票は橋下さん本人の信任投票だった。つまり、大阪市民が”どうぞ辞めて下さい”と引導を渡した。自分は番組で共演していた仲だし、彼が大阪府知事になったときは期待もしていました。しかし、半年ほど経つと、掌を返したように、文化団体など自分より弱い相手に矛先を向けるようになり、痛めつけることで点数を稼ごうとしました。この時点で私は”見かけ倒しの小僧だった”と見限っていたのです」 ~以下省略~


このあとで大谷氏も述べているが、敗北を認めて潔く政界を引退するのなら、なぜ結果が出た17日に市長辞職を表明しなかったのか。反対投票した市民は「あんたなんか要らん、さっさと辞めてくれ」と意思表示したのだ。まあ、橋下サンの目論見は、半年間の残り任期中に「やっぱり橋下に活動の場を残した方が良い」という世論を醸成したい、ということでありませう。ケジメをつけてるふりして実は未練恋々というのが本音です。


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