ウオーキング・観光


●晦日の奈良散歩  ~奈良ドリームランドへ~

 寒さのせいにして運動不足甚だしいので、30日に奈良へ出かけました。行きたかったのはドリームランドの廃墟です。

 般若寺前でバスを降り、まず、すぐ西側の奈良少年刑務所へ。一度見たら忘れられない、古風で、ちょっと幻想的な雰囲気もある煉瓦建築で、築100年を越えます。もうとっくに重文指定されてると思ってましたが未指定なので驚きました。最近になってようやく地元の人や古建築愛好者のあいだで指定申請の運動がはじまったので期待します。耐震化など、いろいろ問題はあるけど、下の写真をご覧になれば、誰でも重文の価値ありと考えるでせう。


何十年か前、はじめてこの建物を見たときは、なぜか、E・A・ポーの「アッシャー家の崩壊」を思い出したものです。別に、作品に建物の詳しい描写はなかったはずですが、この建物の雰囲気がイメージを喚起したのだと思います。少年たちにとっても、一生忘れられない建築物になるでせう。 


この建物を設計したのが、ジャズピアニスト、山下洋輔さんの祖父というのも意外な情報です。この縁で、指定推進運動の世話係は山下さんが引き受けます。


ドリームランド跡地を公園墓地にしたら?

 刑務所から西へ行けば鴻ノ池運動公園で、その西隣がドリームランド跡地。廃墟大好きの駄目男には楽しい物件でありますが、敷地には入れない。自由に歩けるのは表門周辺のみです。
 ドリームランドは1961年に開業、最盛期には年間150万人もの客を集めたが、同業のオープンが続き、次第に人気を失って2006年に閉鎖、以後、放置されたまま廃墟になりました。


奈良市では先月、最低価格7億5千万円で競売にかけたが、誰も手を挙げなかった。30万㎡というスケールが大きすぎるのと、再開発での規制が厳しすぎるのが敬遠された理由です。


駄目男が考える再開発のアイデアは公園墓地。奈良市が斎場と墓地を企画するが、これだけでは広すぎるので半分くらいは森林公園にします。こうすれば、墓地の分譲で収入が生まれ、現在の斎場不足も解消できる。現在の廃墟(ハコモノ)は解体、粉砕して大部分は現地で埋め立てることが出来る。万博や花と緑博の跡地利用と同じような再生の方法です。
 現在の鴻ノ池運動公園は、敷地はドリームランドと同じくらい広大ですが、競技施設がたくさんあって公園というには緑が少ない。散歩や自然観賞には向かない公園です。だから、斎場+墓地+森林公園というのが望ましい・・と、ヨソモンがええ加減なこと言うてます。


しかし、報道によると、斎場の新設には地元住民の強力な反対運動があり、7300人もの反対署名を集めたという。反対の理由は「斎場なんて迷惑施設の最たるもの」らしいですが、これが住民の総意なら見当違いも甚だしい。仮に、敷地の中央に斎場を建設すれば、最も近い民家でも300mくらいの距離があり、何が迷惑なのか?と言いたくなります。


都会では斎場から民家まで100m以内とか学校に隣接してることもあるのに、別に「斎場建設反対」「出て行け」の排斥運動はない。最新型の焼却施設は煙や悪臭は全くでないからです。市街地に比べたら、このドリームランド跡地は理想に近い斎場と墓地の条件を備えているのに、なぜ強力に反対するのか、他の市民には理解できない。

 おそらく、町内会会長や役員といった、ごく一部の石頭人間が「斎場は忌まわしい施設」という固定観念にとらわれて反対運動をリードし、署名運動を進めているのではありませんか。常識のある人なら反対運動はしないと思います。

 一方で、奈良市は斎場焼却能力が不足で市民はとても困ってる、という現実がある。運が悪いと死去から二日も三日も待たされるケースもあるらしい。これこそ悲惨というしかない。(遺体はドライアイスで冷やし続けます)「NHKクローズアップ現代」には、奈良ではないけど、斎場が満員で遺体を自宅で9日間も安置した実例が報じられていた。遺族にはすごい精神的負担がかかる。こんな悪夢のような状況が各地で起きている。駄目男もずいぶん多くの葬儀に参列したけど、幸い、葬儀から焼却まで何日も待たされた話は聞いたことがない。


ごく一部の住民のエゴによって理不尽な反対運動が起き、市民全般、行政に大迷惑をかけている。斎場はガンコ爺さんだって必ず世話にな公共施設ではないか。「迷惑施設の最たるもの」なんてよく言えたものだ。
 仮に、奈良市が市民全員にドリームランド跡地での斎場と公園墓地の建設の賛否を問えば、7割以上は賛成するのではないでせうか。(反対する人は理由を明らかにするべき)一部の市民の反対にびびってる奈良市も不甲斐ない。


少年刑務所の正門
ドリームランド

本館(事務棟)
ドリーム

ドリームランドのメインゲートに通じる道
ドリーム

切符売り場
ドリーム

切符売り場の内部。こんな些細な場所の片付けさえ出来ないのだから、
運営会社のクオリティが察せられる。
ドリーム

これはホテルだったのか?
ドリーム

バス停は今でも「ドリームランド前」なのが笑えます。ドリーム






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