読書と音楽の愉しみ



asahi  

●文藝春秋編「朝日新聞は日本に必要か」を読む


 
 これ以上ないと思える侮辱的なタイトルで発行された臨時増刊号。ほんの二ヶ月前なら、もっと穏便な表現でも「法的措置も辞さない」と高飛車に訴えてた朝日が、いまやサンドバッグ状態、何を言われても反論する術が無い。やられっぱなしであります。まあ、自業自得だけど。


本書は慰安婦問題が表沙汰になってからの約20年間、朝日の慰安婦報道にいちいちツッコミを入れていた「文藝春秋」「諸君!」「週刊文春」の記事を再録したもの。数では90年代なかばが多い。全290頁、朝日に対する批判文ばかりがぎっしり詰まっている。文字が小さいので、単行本にしたら600頁分くらいのボリュウムがある。疲れます。


通読しての印象は朝日新聞の思想の悪質さであります。社長以下、現場記者まで「とにかく、日本が大嫌い」というポリシーが保たれていて、これを記事で具現化するためにはウソつき、捏造、すり替え、なんでもやる。そして、最大の難儀は誰も「反省しない」ことであります。(反省しないからスキャンダルの山を築いてきたのだ)
 朝日の正義は、日本の、世界の正義だと勝手に決めつけて、だから天皇を戦争裁判にかけろとかトンデモ発想を朝日流正義で実現しようとする。慰安婦問題も、ありもしない慰安婦強制連行を道具にして韓国に媚び、最終目的は日本政府や日本国民をおとしめることが目的だ。えらいこっちゃと困惑する政府首脳のサマを見て溜飲を下げたいのだ。


かなり堅苦しい論説だが、西尾幹二氏の「慰安婦問題 朝日の詐術を嗤う」と「慰安婦問題 ドイツの傲岸、日本の脳天気」を読むと、朝日は、ドイツ政府は、ナチスの犯したホロコースト(民族絶滅)への賠償に何兆円もの金を費やした、それにくらべ日本政府は・・という論調で日本政府の不誠実さをなじる。しかし、これが詐術(ウソ)だった。国民が外国の戦後処理の知識なんか持ち合わせていないことに乗じてウソの記事を書いた。そして「だから、日本はドイツに見習うべし」と論じたのである。(話が複雑で簡略化しにくいので詳細は書かない)


ドイツは無論、戦争に参加した国は百パーセント「慰安婦」問題が生じる。ドイツの場合、第一次世界大戦では200万人もの性病患者が発生してしまい、これに懲りて第二次大戦においては政府がダイレクトに慰安婦問題に介入した。軍による強制連行があった無かったどころの問題では無い。軍(政府)がバッチリ管理したのだ。そして、ドイツの戦場では人種差別が極端な形で実行されたから、女性たちは単に性奴隷にされるだけでなく、挙げ句に、ユダヤ人やロシア人やポーランド人は惨たらしく殺された。


・・・というようなことを朝日は一切報じない。ドイツでは、戦後に個人賠償金が支払われた、それに比べ我が国は、という論調で日本政府を攻め、日本国民に罪悪感を募らせる。悪意による捏造、問題のすり替えを繰り返して「朝日の正義」を言いふらしたいのだ。


本書で、過去20年間にわたって批判された朝日の記事、論説はほぼ100%反論できないように思える。誤解や記憶違いによる誤った記事ではなく「はじめに悪意あり」が全ての事案で見透かされている。議論にならない。朝日の完敗である。


「朝日新聞は日本に必要か」と自分が問われたら、むろん「必要なし」と答える。この問題は政治思想の右、左の問題では無い。正か悪かの問題である。朝日がなくなっても、二番手に毎日があるからサヨクの皆さんは心配しなくてもよい。共同通信だって強い味方になってくれますよ。


約20年のあいだに掲載された朝日批判記事の一部(目次ページ)
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