大阪日暮綴



●消えゆく老舗・・法善寺横丁

 年中、賑わいを感じさせるミナミの法善寺横丁ですが、テナントの入れ替わりは結構はげしい。知名度では一、二を争う「正弁丹吾亭」が後継者の問題で行き詰まり、今年2月から大手のチェーン店「がんこ」の傘下で営業しています。店主が引退し、店と従業員は「がんこ」が引き取るかたちで廃業は免れましたが、明治から四代続いた歴史は閉ざされてしまった。


救いなのは、従業員を含め、看板やメニューもそっくり引き継いだことで、長年の顧客を裏切るようなことは避けられた。但し、将来はどうなるか分からない。採算で問題あれば、業態の変更もあるかもしれない。「㐂川」のように一流の格を有する店ではなく、さりとて大衆酒場よりは高級というポジションに問題がありそう。


もう一軒、角力茶屋の「一力」が廃業し、店舗は焼き肉の店に買い取られた様子。老舗の名にあぐらをかいていたから・・かどうかは不明なれど、ちゃんこ鍋専門店というのが時代にそぐわなくなったのではないか。このメニューが若者に好まれるイメージはないので、客の高齢化とともに売上げがジリ貧になり、維持できなくなったのかも知れない。あと数年たてば、昭和時代創業の店は数軒しか残っていないかも。


正弁丹吾亭
法善寺



一力
法善寺






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