大阪日暮綴



●台風を忘れてしまった大阪市民

 鈍足台風11号がようやく去って今日は青空、高校野球も二日遅れで試合開始となりました。ニュース映像を見ると、各地で河の氾濫とか大きな被害が出たような印象ですが、大騒ぎした割りには人命被害は3人と少なく、家屋の浸水被害も1000戸台でした。


沖縄、九州から北海道まで傷跡を残したけれど、大阪、特に大阪市内は正直いって「我関せず」の平穏さでした。台風にとって大阪は「鬼門」なんかい?と思うくらい、見事に外してくれます。
 昨日、11号が兵庫県赤穂市あたりへ再上陸したときも、駄目男宅の観察では、最大風速は10m以下、時間雨量も10ミリくらい、要するに普通の雨天と同じでした。少し離れた関西空港や神戸では台風らしい荒れ方をし、京都では鴨川や桂川が大増水というピンチだったのに、大阪市内はふだんと同じ風景です。前夜はコンサートへ出かけたのに、往復とも傘要らずでした。


来そうで来ないA級台風。かくして、大阪市民は台風の怖さを忘れてしまった。ニュース映像で見るだけで自らは深刻な体験がない。大阪暮らしが50年という年配者も風速40mを経験していない。淀川が氾濫したら、どんなエライことになるか、想像がつかない。このおかげで大阪府の災害復興土木工事費はうんと少なくて済み、財政的に大助かりであります。大規模台風被害の復興予算なんて、もう半世紀もの間、計上せずに済んでいる。ありがたいではありませんか。


戦後でいえば、大阪を襲った強力台風は三つです。昭和25年のジェーン台風、同28年の13号台風(淀川氾濫)、そして36年の第二室戸台風。これ以後、A級台風は全部大阪湾を外して通過しました。この安泰の期間に、防潮堤や水門などインフラ整備が進み、高潮などの被害は起きにくくなっています。しかし、これらの設備は台風本番での活躍をしていないわけで、ちょっと心配でもあります。
 こんなことを書くと、台風は「ほな、次は大阪湾目がけて行くか」と計画するかもしれない。ナニ、大阪行きたいけど、橋下市長が気に入らんやて? 台風に嫌われて、大阪市民は幸せでおます。


鴨川が氾濫寸前
11号 


武庫川もこんな有り様に
11号 


去年に続いて嵐山もまたピンチ。
11号










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