閑人帳


●日本一低い山は「日和山」・・・続報

 4月6日の「閑人帳」記事で「仙台市の日和山 日本一低い山に返り咲き」という記事を書きました。これは読売新聞が報じましたが、地元仙台の河北新報は「抜かれた」の思いもあってか?、一ヶ月半経った5月20日に、ようやく記事にしました。


日和山記事


実は、4月21日に、記事を執筆した記者から電話があって、地元紙としては記事をどんなふうにまとめたら良いか迷ってるようだったので、あれこれ話し合いました。
 記事の見出しが「日本一低い山 再び?」と疑問符付きなのは、記者が現地を見た印象で、電子地図で表示された「3m」のポイントから山頂を見たら、1m以上高く見えた。すなわち、3mではないというのです。日和山は標高点表示の山で、三角点標識がない。だから,山頂の位置がピンポイントで特定できない。地図上で3mの数字があるのは、狭い道路の路面で、山頂に非ずというわけです。


もし、再測量して山頂が4,5mだとすると、標高点は1メートル単位の表記(1m以下は四捨五入)のため「5m」になってしまいます。4,4mなら「4m」になります。表示が4m以下でないと「日本一低い山」にはなりません。(天保山は二等三角点4,53m)
 なんだかビミョーな話です。記者氏が見だしに「?」をつけたのはこのためです。読売の記事は「早とちり」ではないか。天保山起こしの当事者である駄目男の見解はいかがなりやと。


津波で消滅し、山としての実体がなくなってしまったのに「日和山」の名前を残したのはなぜか。記者が国土地理院東北測量部に問い合わせたところ「仙台市から削除要請がなかった」との返事。また,仙台市役所の区政担当者は「震災前から住民に愛されてきた山なので、市として削除する気はない」とのことで、山はないのに山の名前が残ったという、ユーレイのような存在になった。肝心の一番日和山に愛着を覚える宮城野区蒲生の住民は震災復興のさなかで日和山どころではない。いまだに区画整理も終わらず、落ち着かない日々を送っている。 さらに、現地には高さ7、2mという巨大堤防を築くプランもあって、もし、実現したら地形が変わってしまう。ホント「さまよえる山・日和山」であります。


後日、さいたま市在で、低山情報にも詳しい武内正さん(三省堂「日本山名事典」の編集者)から電話があり、やはり、地図の山頂の位置はおかしいと指摘がありました。山の名前を残すためにテキトーにポイントをえらんだのではないか。だったら、このさい、山の位置をはっきりさせるために、住民による三角点標識設置を請願してもらったらどうかと。


そういうアイデアも分かるけれど、ちょっと政治的過ぎる感があります。しかし、もし、自分が仙台市民だったらどうだろう。仙台に「いちびり」の言葉は通じないけど、いろいろ理屈をこねて(笑)三角点標識設置を請願するかもしれない。そして、肝心の日和山の標高は3,78mに設計する。これは日本一高い富士山(3,776m)の1000分の1の高さで、すっきり、ばっちり、日本一低い山にピッタリの標高ではありませんか。なんなら山名を「仙台富士」に変えますか。山のデザインは市民から公募するのも面白いと思います。

 日和山には、富士山の山開きに合わせて、7月1日に山開きをしていた慣例があり、ユーモア、しゃれっ気で富士山とつながっていた。けっしてピント外れの発想ではありません。


この「いちびり」が実現したら・・間違いなく観光名所になります。富士山に登ったことがある人にとっては、新しい日本一の山という登山目標ができます。富士山とちがい、グルコサミン愛用者でも、車いすユーザーでも登れます。山麓に地元有志で山小屋ふうの休憩所をつくれば、住民と登山者との交流が生まれ、高齢者のボランティア活動の場になります。10枚重ねたら3,7センチになる「日和山せんべい」を売って儲ける人が現れるかもしれない。
 街がある程度復興したら、の話ですが、一番楽しいアイデアは、近くのキリンビール仙台工場とタイアップして、工場見学と日和山登山の定番観光プランをつくること。インドア、アウトドアの両方が楽しめる観光ルートが生まれます。宮城野区発行の「登山証明証」をいただき、キリンの背丈より低い?山頂で「カンパーイ!」・・これって、大阪人のノリか。


話戻して、記者との話し合いでは、日和山の日本一返り咲きにエールを送ること、天保山については、かの民主党レンホー議員の名セリフ「二位じゃ駄目なんですか」をパクッて、二位に甘んじます(笑)。18年もトップの座にいたのだから、未練はありませんと伝えておきました。


■日和山 位置図
http://portal.cyberjapan.jp/site/mapuse4/index.html#zoom=15&lat=38.25923&lon=140.99827&layers=BTTT


■キリンビール 仙台工場
http://www.kirin.co.jp/entertainment/factory/sendai/index.html

スポンサーサイト