読書と音楽の愉しみ



●こんな歌番組があったのか

 昨年の秋からイヤイヤBS契約して料金を払っているものの、かいもく見ない。これでは全くお金の無駄遣いなので、貧乏性も蠢いて、ようやく、チョコチョコBSボタンを押すようになったが、新聞の番組表を見るのが面倒で、どこで何の番組やってるのか分からない。


昨夜、なにげにBSボタンを押したらコーラスが聞こえて、歌はなつかしい西田佐知子の「コーヒールンバ」だった。たしか、昭和30年代のナツメロであります。とても気持ちのいいコーラスに聞こえたのは、発声やハーモニーの正確さから、グループは音大出身のメンバーに違いない。古くさい歌謡曲もこんなふうにアレンジすれば十分鑑賞に値する、楽しい、と自分は思ったけど、他人はどうなのか。


日本では、歌謡曲の大半は「歌手の持ち歌」として作詞、作曲され、歌と歌手はワンセットで売り出される。歌の中身と歌手のキャラクターが一体であることで人気を得る。「コーヒールンバ」は西田佐知子が歌うことで商品になっている。都はるみが歌ってもサマにならない。


この番組で聴いたコーラス版歌謡曲は、そんな業界の掟、不文律をクリアして、つまり、本来の歌手のキャラクターを消してしまって別バージョンに加工している。これじゃ熱心な歌謡曲ファンにはウケないような気がするけど、どうでありませう。
 ・・なんてことを考えると、この企画を通すにはずいぶん苦労したやろなあ、とまた下世話こと想像してしまうのであります。つまり、スポンサー探しの苦労であります。自分がスポンサー企業の担当者だったら「んなもん、誰が見るねん」と取り合わなかったでせう。


前にも書いたが、歌謡曲を含めた音楽世界は「メロディ資源の枯渇」に大弱りの状態であります。ど演歌業界なんか、過去のメロディのパクリ、切り貼りでしか新曲を生み出せない。歌詞においても未だに港町や夜汽車が出てきて笑ってしまう。
 だったら、いっそうのこと旧製品をカッコヨク 再生して聴かせるのも良いではないか。その方法の一つとして、基礎訓練の行き届いたクラシック界の人材を使ってきれいなハーモニーで聴かせる。企画マンの狙いはこれだったのか。このアイデア、駄目男は賛成であります。
 と、書きながら、コーラスグループの名前も番組のタイトルも思い出せないのだから、えらそーなこと言えませんです。



コーラス 



コーラス


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