閑人帳



●「週刊新潮」拾い読み   ~3月27日号~

原発 

~原発御用学者の座談会~

日本人は原発とどう向き合うべきか!

 原発再稼働について週刊新潮は容認、推進派であるらしく、この座談会記事も、朝日や毎日から「御用学者」と批判されてる面々を敢えて集めて語らせている。反原発派の山本太郎議員をバカ呼ばわりしている新潮だから、このスタンスは当然かも知れない。


原発再稼働反対を唱える一般市民の多くは、ろくに知識もなく、反原発メディアのあおりに乗るだけで反対している・・というのが駄目男の見立てであります。全原発を止めたままで、なお、エネルギー危機を乗り越える術を論理的に説明できる人がどれだけいるか、となると、まあ、十人に一人もいないでせう。


本記事はずいぶん長いので要約しにくいが、ここでは分かりやすい「バックアップ電源」の問題だけをピックアップしてみます。
 反原発派のエネルギー政策転換論は、現存する原発を全て停止したままにして、その代替に太陽光発電や風力発電を増やせばよいという論です。これで解決できると考えてるなら、知能レベルは小学生並です。


愚かな人は、100万㎾の太陽光発電施設をつくれば、100万kwの電力が生み出されると思ってしまう。だから100万kwの原発を廃止しても大丈夫だと。さすがに、こんな単細胞人間は少数かも知れないが、ゼロではないはず。ご存じのように、太陽光や風力という自然エネルギーはとても不安定です。100万kwというのは最大値を示すカタログ性能であって、実際に常に100万kwの発電が出来るわけではない。風力も同じです。0~100万kwのあいだをウロウロする頼りない装置です。


この不安定、頼りなさゆえにバックアップ発電施設を作る必要があります。その発電施設のエネルギーは火力しかない。つまり、100万kwの太陽光、風力発電施設をつくったら、100万kwの火力発電施設も作らなければならない。当然、莫大な石油やLNGが必要になります。太陽光・風力発電を増やすほど、火力発電も増やさなければならない。(現時点では自然エネルギーの発電量は微々たるものなので既存の火力発電所がバックアップ役をしています)


反・脱原発を唱える人にとっては何とも気が重くなる「不都合な真実」ではないでせうか。自然の再生エネルギーで発電するために、有限の石油やガスを大量に消費してしまう。二重の投資が必要になる。当然、CO2排出は増え、地球環境を悪化させます。現に、ドイツでは太陽光発電施設をどんどん増やしつつ、一方で火力発電所の新設すすめている。日本と違って、ドイツは国内で高品質の石炭が採れるので燃料コストは少なくて済む。全量を輸入に頼る日本よりずっと有利です。ドイツの太陽光発電の増加ぶりを見て「日本も見習え」というのも小学生レベルの幼稚な意見です。


「あちら立てれば こちらが立たず」式の難儀な矛盾がついて回ること、あと20年、30年は続くかもしれない。夢のように高性能な蓄電設備が安価で出来れば難問解決の道が拓かれますが、残念ながら、現実の発電事業は「その日暮らし」の連続で成り立っている。
 むろん、反原発を唱えるのは自由ですが、少しは電力事業のイロハを勉強しないとただの野次馬でしかない。(記事の座談会出席者は、東京都市大学院 高木直行教授・東京工業大学 松本義久准教授・東京大学大学院 岡本孝司教授・東京工業大学 澤田哲生助教)


■GE、日本国内最大の太陽光発電 岡山で、世界でも最大級(引用記事)

 米ゼネラル・エレクトリック(GE)が、岡山県瀬戸内市が計画している国内最大の大規模太陽光発電所(メガソーラー)に参画することが29日、分かった。GEは欧米で太陽光発電事業の豊富な実績を持つ。日本市場への本格参入で競争が激化しそうだ。

 発電所は瀬戸内市が所有する塩田跡地(約500ヘクタール)に建設され2018年稼働の予定。出力23万キロワットは、ソフトバンクグループなどが北海道安平町で15年の運転を目指して建設中のメガソーラー(11万1千キロワット)の2倍超で、世界でも最大級とみられる。総事業費は約800億円。


引用元記事 共同通信
http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014032901001549.html



昔は塩田だった広い空地
太陽光 岡山敷地


出力23万kwというのはすごいスケールです。使用する敷地500㏊は大阪城公園の約5倍の広さです。しかし、これだけ大型の施設でも、夜間の発電はゼロというのが難儀。正しく言えば、発電能力は0kw~23万kwになります。23万kwフル稼働時でも火力発電所のバックアップは常時必要です。送電を担う中国電力にとっては憂鬱な課題になるはずです。


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