アジア ウオッチング



●老人は死ね、というに等しい韓国の福祉制度

 韓国社会には儒教思想の名残があって、若者は老人を敬い、子は親に孝行を尽くす・・というのが常識だと思いがちだが、現実は全く違う。このことを端的に示すのが韓国の老人の自殺率の高さだ。日々の生活苦や絶望感ゆえに自殺する老人が年々増えている。

老人の自殺率、世界一の不名誉
韓国の高齢者自殺率は10万人当たり81.9人で、日本の17.9人、米国の14.5人の4~5倍水準だ。この数字はOECD加盟34カ国のなかでダントツの一位、なんでも一番を自慢したがる韓国だが、こんな不名誉な一位もある。


当然、韓国にも日本に似た年金制度や生活保護システムがあるだろうと考えるのも間違い。現在、65歳以上の老人に支給される老齢年金は一ヶ月分が最高で9000円。家族と同居とかの場合、当然減額される。これで生活しろというのだから、死にたくなるのも仕方ない。韓国の物価は日本の3~10割程度だから、食料の確保さえ難しい。


朴大統領は昨年の選挙でこの乏しい年金を2倍に引き上げることを公約に掲げた。しかし、財源を手当できる目途がたたず、9月になって、実現は出来ないと公式に謝罪した。貧しい老人はテキトーに死んで下さいと言うに等しい。
 そもそも、韓国では年金制度の発足が1988年だから、満額を受給できる国民はまだ一人もいない。(日本は1950年代にスタート)こんな脆弱なシステムも老人を見殺しにする要因になっている。


貯金と借金が同じという危ない社会
福祉制度の貧弱さよりもっと怖いのが国民個人の資産の少なさ、借金の多さだ。国民一人当たりの預貯金額と借金額を比べるとこうなる。(概数)


一所帯当たりの預貯金(動産)
日本・・・・1550万円
韓国・・・・・620万円


一所帯当たりの借金(住宅ローン・商売資金など)
日本・・・・580万円
韓国・・・・570万円


韓国の家庭は、貯金額と借金額がほぼ同じ。日本は貯金が借金の2,7倍ある。かつ、日本の家庭の借金額は横ばい~微減であるのに対し、韓国の家庭の借金は右肩上がりに増えている。住宅ローンなどだけでなく、生活費そのものを借金で賄っている家庭が増えている。
 このため、韓国政府は政権の点数稼ぎもかねて時々「徳政令」なるものを発布し、庶民の少額の借金をチャラにする臨時措置をとる。(借金は政府が肩代わりする)しかし、こんな対策は焼け石に水で、かえって安易な借金を助長する。


ごく一部のエリートや高級官僚を除いて、庶民の家計のやりくりのしんどさは募るばかり、むろん、国家運営の将来も明るい材料はひとつも無い。「反日」を声高に叫ぶほど、自ら苦境に陥るだけである。
 こんな難儀な状況において、しわ寄せは弱い立場の老人に向かい、自殺者が続々という悲しい記録をつくってしまう。これを嘆いて「昔の日本統治時代のほうが良かった」と口にした95歳の老人が38歳の男に「許さん!」と殴り殺された事件が起きた。(2013年9月ソウル)


これだけでも驚きだが、裁判所が被告に下した判決は「懲役5年」だというからビックリする。韓国の刑期には「反日割引」があるらしい(笑)。
 大統領からシモジモに至るまで、毎日猛烈なストレスにさらされているせいで旧来の人生観や道徳観も急速に変わりつつある。韓国政府統計によると、この15年間、親の面倒を見るべきだと思う子どもたちの比率は90%から37%に減った。わずか15年で孝行息子が薄情息子に変身してしまった。自分たちの暮らしを守るのに精一杯で親の面倒などみておられないという家庭が多数派になってしまった。


子供も国もアテにならない
現存の老人世代は昔の「親を敬い、孝行する」道徳観で育った人たちだ。ゆえに、子供の教育のためには自分の蓄財を犠牲にして金を使った。教育熱心は美徳だとしても、その裏側で「これだけ大事に育てたのだから、自分の老後の面倒は見てくれる」の思いがあるのは当然といえる。親の財布がすっからかんでも深刻に懸念する必要はなかった。


しかし、現実に年老いてみると目算は見事に外れた。子は親の生活を扶助する余裕が無い。さりとて、年金など全くアテにならない。子の苦境を察した老親は絶望の果てに自ら人生を閉じる。


親子の絆の強さは日本も韓国も変わらないとしても、最後は「国力」の差が生死を分けるという見方もできる。自分の蓄財を犠牲にして子供に尽くした結果、老後の蓄えがほとんどない韓国の老親。対して、子供に教育投資はしつつ、自分の老後のための蓄財にも励んだ日本の老親。
 この違いが上記の数字に表れている。老後の生活を全面的に子供に頼ると考える親は、日本では少数なのに対し、韓国ではやむを得ず「子供が頼り」が多数になってしまう。「やむを得ず」の中身は家計の貧しさと福祉制度の貧しさゆえである。


・・と、韓国の老人に同情しつつ、日本も韓国型貧困に見舞われる可能性は十分ある。国力の衰退と老人の増加がピークに近づけば他人事では無い。


ソウルの光と影

サムスン等、一流企業社員が住む高級マンション街ソウルスラム


経済発展から置き去りにされたスラム街
ソウル 


ソウル 


ソウル 




参考・引用情報
http://www.stat.go.jp/data/zensho/2004/hutari/gaiyo33.htm
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/18/2014011800387.html
http://ameblo.jp/sincerelee/entry-11755526981.html
http://www.fx2ch.net/archives/33037114.html
http://funshoku.blogspot.jp/2014/01/kankoku-keizai-hatan-hanniti-koukai-2014-1-nihon-keizai-kankoku-keizai-hikaku-hatan.htmlhttp://blog.livedoor.jp/nico3q3q/archives/67958007.html
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2013/09/26/0900000000AJP20130926000600882.HTML
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/column/2013/1359814609434Staff
http://zulu.accountant-site.com/wordpress/?p=126

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