ウオーキング・観光



●ここまでやるか・・・夢をかなえた鉄道マニア

 「ジパング倶楽部」会報に紹介してあったので、これは行かずばなるまいと、北摂・豊能町まで出かけました。能勢電鉄の終点、妙見口駅から徒歩十数分、住宅街の家庭用菜園地の一画に庭園鉄道「桜谷軽便鉄道」があります。


鉄道ファンには乗り鉄とか撮り鉄とか時刻表マニアとか、ジャンルがありますが、人間が乗れる鉄道をつくってしまったなんてのは究極のマニアでありませう。土地を買い、レールを敷き、車両や駅舎までこしらえる。並の鉄道ファンには夢のような話しです。
 「桜谷軽便鉄道」という鉄道会社・・いえ、会社ではありませんが、オーナーは持元節夫さん、御年85歳です。月に一回、第一日曜日に運転会を催して近所の子供たちを無料で乗せて運転します。希望があれば、子供でも運転できます(大人のサポート付きです)


レール幅は15インチ(38センチ)で、トロッコ用。車両は蒸気機関車から電車まで合計14両もあるそうで、この日はいろんなタイプの車両がフル稼働していました。レールの延長は150m、両端に「桜谷駅」と「風の峠駅」があり、引き込み線や待避線もあるマニア好みの設計です。動力は蓄電池かと思っていたら、ちゃんと架線が張ってあるではありませんか。蒸気機関車も石炭をくべて走ります。ま、時速5キロくらいですけどね。車両ももちろん持元さんの手作りです。


駄目男はべつに鉄道マニアではないけど、好きなことに打ち込み、コツコツと手作りというスタイルに共感と尊敬の念を抱きます。損得無視、たぶん失敗の山を築きながら理想を追う。持元さんの定年退職後の日々は、趣味一つ持てない凡人に比べたら百倍幸せでせう。しかも、自己満足に陥らず、成果を公開して近隣の子供、大人たちに喜ばれているのだから、作りがい=生き甲斐にもなっています。


戦前生まれのオジンにとって「トロッコ」は郷愁を覚える言葉です。大阪市内でも、子供のころにトロッコ遊びをした人は多いはずで、当時の道路工事では普通に使われていました。今はショベルカーとダンプカーで土砂を運びますが、昭和30年ごろまでは一輪の手押し車とトロッコが活躍していました。土方が休みの日はトロッコ遊びができたわけです。


芥川龍之介の作品に「トロッコ」という短編があり、8歳の子供のトロッコへの好奇心や、遠くまで行きすぎて、日が暮れた山の中を泣きながら一人で帰ってくる恐ろしさが簡素な文で描かれています。子供にとっては、トロッコは未知の世界へ誘う乗り物だったのです。


■桜谷軽便鉄道のHP
http://www.nakanoke.com/sakuradani/index.html




複線電化というグレードにおどろきます。
桜谷鉄道 



車両の内巾は60センチくらいしかないので、無茶きゅうくつ。
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これがレールの幅。イチョウの葉っぱ5枚分くらいです。
鉄道 




転轍機(ポイントの切り替え機)だって、このように本格派
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紅葉の森をバックに、絵になる風景です。
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今どきのパパママはみんな動画撮影しています。
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