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閑人帳

閑人帳
12 /31 2020


コロナ禍で交通費が大幅減

 駅の券売機で料金をチャージしたときのレシートを残すクセがついています。これで年間いくら交通費をつかったか分かる。
 今年の分を勘定すると、ちょうど3万円でした。コロナのせいで大巾に減りました。過去の金額を調べると・・・

・2014年・・6万9000円
・2015年・・6万1000円
・2016年・・5万5000円
・2017年・・6万0000円
・2018年・・4万3000円
・2019年・・4万6000円
・2020年・・3万0000円

今年は昨年より35%も減りました。コロナによる外出自粛のせいです。この金額の7割くらいは大阪メトロ等を「敬老パス」で利用した金額で、一回の乗車賃が50円と大幅な割引き運賃によるものです。3万円の7割、約2万円を50円で割ると400回の乗車分、単純に考えると200回往復に相当します。一年のうちに200往復ということは200日は外出したことになり、いわゆる「引きこもり」生活という感じではない。もっと外出が少ない人がたくさんおられると思います。

 それでも2014年の6万9000円に比べたら、年々金額が減っていることあきらかで、こんな、交通費の減少でも「老い」を感じてしまうのであります。気持ちは元気人のつもりでも行動力はずんずん低下しています。コロナによる外出自粛が鉄道会社の経営悪化を招き、経済活力の低下=不況が国民の健康を害する・・来年はこんな悪循環が解消されますように。


jousyaken




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アートシーン   

アートシーン
12 /28 2020
 

寂しこのよる・・コロナ禍で閑散「クリスマスコンサート」

 兵庫県立芸術センター大ホールの12月公演は毎年「クリスマス ジャズフェスティバル」で、今年も企画のトリは「アロージャズオーケストラ」です。ネットでのチケット発売日、えらく簡単に購入できたので、少しイヤな予感がしたけど、これが当たってしまいました。

 例年、2000席の大ホールはチケット完売の盛況なのに、今年はガラ空き、目分量で700人くらいの入りです。常連客の大半がコロナ感染を危惧して来なかったのでしょう。聴衆のほとんどが60歳以上なので敬遠も仕方ないと思いますが、入り口で検温、消毒、さらにアナウンスで「会話はお控え下さい」といわれたら場内静まりかえって、なんか「追悼集会」みたいな感じでした。盛況時のホール空間のざわめきって雰囲気づくりに役立っていること、改めて感じたものです。

 それでも演奏がはじまると、アローのパワフルなサウンドとゲスト、寺井尚子の達者なジャズヴァイオリンのコンビネーションで気分は盛り上がり、客は一人で二人分の盛大な拍手で応えました。今年のプログラムはオールスタンダード曲で「キャラバン」や「スペイン」「ムーンライトセレナーデ」等々。そして締めくくりはおなじみの「A列車で行こう」。メンバーは楽譜なしでも演奏できる?超定番曲です。この曲聞いて「来てよかった」と思いました。

 コンサート会場でクラスター発生の事案があったのかどうか知りませんが、マスク着用してたら、さほど心配することないと思うのですが、当事者はそんな甘い考えは許されないのでしょう。むしろ、直近の感染者急増でも中止しなかったことに感謝するべきかもしれません。(12月24日 兵庫県立芸術センター大ホール)

帰り道、御堂筋のイルミネーションを見物
イルミネーション

閑人帳

閑人帳
12 /25 2020



NHK「おちょやん」=浪花千枝子だったのか

 TVドラマは年に10分も見ないタチなので、こういう情報もまったく知らないのであります。おちょやんはいざ知らず、浪花千枝子はガキのころラジオの公開録音で何度も見たことがあり、懐かしい。花菱アチャコと夫婦役で「お父さんはお人好し」という連続番組に出て、これが全国放送だったので日本中に大阪弁を伝えることにもなった。

 公開録音は大阪放送局のスタジオで行われ、友人がハガキで申し込んで「一枚で二人参加可」だった。局の殺風景な廊下に並んで入場待ちした。当時の自分の年齢、13~14歳くらいだったか。

 ラジオ番組だから、パイプ椅子を並べた殺風景なスタジオに出演者5人くらいがマイクを囲んで立ち、台本を読むだけ。今、思えば、実にしょーもない舞台だったけど、娯楽がない時代だったから入場希望者はたくさんいた。何日か後にラジオで聞くのも楽しみだった。進行係の鵜飼(うかい)という変わった名前のアナウンサーも覚えている。毎回、録音前には必ず拍手の練習があり、ステージ端で両手を頭の上でぐるぐる回して指揮?した。ある日、野球の中継番組で「担当は鵜飼です」というのを聞いて「あのおっちゃん、野球中継もできるのか」と妙に感心したものだ。

 浪花千枝子で一番印象深いのは「これぞ大阪弁」と言える、実に聞きやすい大阪弁で、濁りのない声の質もあいまって今でも耳に残っている。それは彼女の芸達者ぶりとともに脚本を書いた長沖一(まこと)の功績でもあったと思う。録音風景でもうひとつ感心したのは、出演者全員、セリフのトチリが皆無だったこと。30分間で喋る言葉は膨大な量なのに、ノーミスで収録がふつうだった。

 当時、関西で漫才やコメディの作家として大活躍したのが長沖一と秋田實の二人で、この人たちがいなければ今の吉本興業もなかったといえるくらい。(漫才作家としては秋田のほうが有名)ちなみに、この二人のお笑い作家、東大文学部出身というのも驚きです。左翼運動に関わりながら、お笑い作家の下地づくりもしていて、戦時中は中国の戦地に「わらわし隊」という名の慰問団を派遣しており、当時すでに吉本興業が関わっていた。この行事を企画したのが朝日新聞社でした。当時は反戦平和思想なんかこれぽっちもなかった新聞社でした。

 この歴史ネタはSさんから頂いた「大阪春秋」令和元年秋号から引用しています。長沖一特集号です。参考記事によると「お父さんはお人好し」は昭和29年から昭和40年まで、約11年間、計500回放送された。最後まで好評を得て、浪花千枝子、花菱アチャコ、長沖一の三氏は「NHK放送文化賞」を受賞した。聴取率(TVでいう視聴率)は最高45%というから、二軒に一軒は午後8時になるとラジオの前に座っていたことになる。今のラジオ界ではあり得ない数字です。

最後にオマケのネタを一つ・・・
浪花千枝子の本名は「南口キクノ」という。名字を音読みするとナンコウキクノとなる。これに誰か、いちびりが目をつけて大塚製薬の薬の広告に取り入れた。薬は「オロナイン軟膏」。ナンコウキクノ→軟膏効くの、という、さぶーいダジャレ。ホーロー看板をつくって全国で宣伝したけど、キャラがなんで浪花千枝子なのか、知る人はいなかったと思います。


閑人帳 浪花千枝子 


昭和20年代のラジオは真空管回路+木製キャビネットが主流
閑人帳


読書感想文

読書感想文
12 /24 2020
 

デービッド・アトキンソン
「イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る」を読む

 この著者の名前、なんか聞いたことあるな、と言う人、かなり多いのではないか。実は菅内閣がつくった「成長戦略会議」のメンバーに選ばれています。欧米人が日本の政策立案に関わるのは珍しいけど、だれかが強力に推薦したのかもしれません。プロフィールは英国生まれ、オックスフォード大学卒で、金融機関のアナリスト。最後の職歴はゴールドマン・サックス社で日本企業の分析に携わり、これが評価されて幹部に抜擢された。

 面白いのはそのあとで、もともと日本文化に惚れていたが、茶道が趣味で裏千家に入門、「宗真」という茶名をもらうまでに精進した。のみならず、縁あって文化財の修復を担う「小西美術工藝社」の社長兼会長におさまっている。だからといって精神まで日本人に染まってるわけではなく、基本は欧米人らしい合理主義者である。現在56歳。

 合理主義思考でホンネをズケズケ語るオジサンが日本政府の中枢で活躍できるだろうか。もちろん活躍を期待するけど、結果を占うと・・・

・斬新な企画、制作がが評価されて好感をもたれ、さらに有名人になる。
・周辺への忖度などしない物言いが嫌われて干される。

ま、このどちらかになるでせう。日本人のエライ方々に嫌われるのは十分経験しているから干されても地位に恋々としないと思います。

 本書はインバウンドによる日本観光ブームが起きる直前の発行なので、持論の「日本観光立国論」が少々ズレた感じがするけど、考え方は納得できる。観光関係業者への厳しい意見は日本人が言うよりずっと説得力があります。悪口をズケズケ言っても嫌われていないのは明るい性分のせいでせう。日本文化の評価を精神論でなく、説得、納得、で理解させる啓蒙手法は学ぶ点が多い。(2014年 講談社発行)


 アトキンソン 


読書感想文

読書感想文
12 /21 2020
 

糸井重里「すいません、ほぼ日の経営。」を読む
もう五回くらい書いたかも知れないが、一般人の理想の人生とは
・ 好きなコトをして
・それでメシが食え
・しかも世間で喜ばれる
という職業人生であります。

そんな理想に近い人生を送っている、と思える人物の一人が糸井重里氏であります。ハタから見るかぎり、上の三条件をほぼ満たしてるのではないでせうか。敵をなぎ倒し、弱者を踏みつけてのしあがった成功者とは違う職業人生をおくってきた。

 迂闊にも知らなかったけど、糸井氏が社長を務める「株式会社ほぼ日」は東証ジャスダックに上場したというから、もう外形的にも立派な企業といえる。「好きなことして」の延長上にあるだけで年商何十億の売上げを達成している。その売上げの大半が「ほぼ日」という日記帳によるもので、その原点は「こんな日記帳があればいいな」という趣味嗜好なのだから、凡人のワザではありませんね。(凡人は趣味で終わる)

 ちょ、ちょい待ち、その「ほぼ日」ってなんのこっちゃねん。自分と同年輩の方に問われそうなので答えをいうと「ほぼ日刊イトイ新聞」というネット新聞であります。ほぼ日刊というから、ときどき休刊してるのかといえば、20年以上、一度も休みなく発行しているという。ええかげんな題名の割りにはクソまじめな発行態度といえる。
https://www.1101.com/home.html 

 ここまで前置きが長くなってしまいました。本書は対談形式で糸井氏の経営哲学が語られている。むかし、日本で一番有名なコピーライターであったせいか、内容も表現もとてもユニークであります。会社の経営理念を問われて答えたのが「やさしい・つよい・おもしろい」の三点。大企業ではありえない、ヤワいスローガンです。 本人いわく、本当はこんなスローガンとかつくりたくないけど、会社の姿勢を示す言葉がないのも不具合なので、こんなふうに表現していると。

 糸井氏には社員を雇用しているとか支配していると言う感覚はなく、基本は「良い仕事をするための仲間」として付き合ってる。むろん、社員に甘いと言う意味ではない。社長がこんなあんばいだから、一応、組織はあっても上下関係はあいまいだという。クリエイティブな仕事に上意下達は似合わないから自然にそうなるのだろう。社員には居心地のよい会社に思えるけど、当然、日々、同僚や社長に仕事ぶりは評価されており、甘えは許されない。これを考えれば、公務員のように名称や数値で今のポジションがはっきりしているほうが気楽だと思います。

 それはともかく、一匹狼的存在での個人ビジネスであるコピーライターから上場企業の経営者へと大成長を望んだ糸井氏のホンネはどこにあるのだろう。社会への貢献や社員の雇用安定など、まっとうな考えを述べているけど、後付けの理屈と思えなくもない。実際には、ご本人は相当悩んだらしい。しっかり考えた上での結論ではあるが「一時、相当、気分が落ち込んだ」と正直に書いてある。今までは社員の面倒を見るだけでよかったけど、上場すれば、出資者や株主の期待に応えるという、経験したことのない責任感がのしかかる。クリエイター糸井氏がはじめて味わう「経営者の孤独」だったかもしれない。

 読み終わって感じるところ、この本は糸井氏の今後の経営ビジョンを語るとともに「ホンネはこういうことなんです。分かって下さい」と述べた申し開きの著作ではないか。対談を活字化した本なのに、表現の細部にすごく気をつかっている。なんども校正して齟齬がないように気配りした。何より、書名の「すいません、ほぼ日の経営。」に著者のホンネが表れていると思いました。(対談 川島蓉子 2018年 日経BP社発行)

ほぼ日 

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プチ・ケチの研究

プチ・ケチの研究
12 /17 2020
 

お風呂の身体洗い「タオル」より「手ぬぐい」をおすすめ

 前回の研究「バナナの保存方法」に続いて実用価値の高い研究であります。万年、陽の当たらぬ商品「手ぬぐい」をお風呂で使って、石鹸代、水道代、ガス代、電気代、等を節約しようという提案です。

 お風呂で身体を洗うときはタオルを使う・・当たり前すぎて日本人全員石頭になっている。これを手ぬぐいに変えてみませんか。 どんなケチ効果があるか、というと・・・・

・タオルより石鹸(液体ボディソープ)が少なくて済む
・すすぎに要するお湯が少なくて済む(すすぎ回数を減らせる)
・タオルより乾燥時間が短い(タオルの約半分の時間で乾く)
・かさばらないので、狭いスペースにたくさん収納できる
・寿命はタオルと同じか、長い
・タオルより値段が安い 
 
 これらのメリットは経済効果やスペースファクターでタオルより優れていると言えます。さらに「使い勝手」でいえば、タオルより「かさ」が低いため、握力の衰えた高齢者や子供の小さい手でも絞りやすいというメリットがあります(写真参照)。泡立ちで劣るのではと想像しますが、それは大昔の話で、石鹸の品質が良い現在では問題なしです。

 一人暮らしならともかく、四人、五人の世帯では、石鹸代、水道代、電気代、ガス代、などのトータルで一ヶ月にン百円の差がでるかもしれない。固形石けんの使用では、タオルより1,5倍くらい長く使えることを実感しています。これは布地の摩擦係数が小さいからと察します。また、タオルと手ぬぐいを部屋干しした場合、手ぬぐいの乾燥時間はタオルの約半分、これだけでも気分がいい・・と、手ぬぐいはいいことづくめ。

 ケチ(合理主義)の観点から言うと、入浴、湯上がりでフェイスタオルとバスタオルを使うのが一番高コストであり、手ぬぐいとフェイスタオル使用が一番安上がりになります。タオル、バスタオルは吸水量が多いため洗濯機への負荷も大きい。細かくいえば、洗濯用洗剤の使用量も増えます。手ぬぐいの使用はそんな細部のコスト低減にも貢献します。

 ところで、筆者が今まで使ってきた手ぬぐいはみんなノベルティ(景品)や土産物として入手したもので、店で購入したことは一度もなかった。そこで、近所の「ライフ」のタオル売り場に行くと、純粋手ぬぐいは見当たらない。しかし、「手ぬぐい風味のタオル」というのがあり、パイル部分をごく薄くした商品で一枚400円。タオルメーカーが手ぬぐいのメリットを認識してつくったのかもしれない。

 スーパーにはないけど、百円ショップ「セリア」には手ぬぐいがありました。企画は日本、生産は中国というもので、むろん、タオルも百円で売っています。ということは、日本の手ぬぐいメーカーは浴用品市場から完全に閉め出されていることになります。だから、ノベルティや土産もので細々と受注生産するしか生きる道がない。文頭で「万年、陽の当たらぬ商品」と何気に書いた、その裏事情がわかりました。

 プチ・ケチ精神でお風呂では「手ぬぐい」を使い、石頭化していた入浴習慣をちょっぴり変えてみませう。一回のテストで有益無益が比較できるのも楽しい。乾きの早さを生かしてキッチンやトイレでも使っています。

絞った状態の浴用タオルと手ぬぐい。小さいから子供でも楽に絞れます。
てぬぐい


タオル6枚と手ぬぐい6枚 かさ高さの比較です。
てぬぐい

「セリア」で買った手ぬぐい
てぬぐい 



読書感想文

読書感想文
12 /15 2020
 

町田智弥「リアル公務員」を読む

 三十代半ばの地方公務員が世間話をするような軽さで公務員の実態を描いた本。知らない世界なので興味深く読みました。自分の考えるところ、公務員には二通りのタイプがあって、志望動機に住民生活の改善やまちづくりに貢献したいという<上昇志向型>と、競争社会で揉まれるのが苦手、生活の安定が第一という<安定志向型>。もちろん、中間タイプもおられるでせう。著者はむろん上昇志向型で、こういう人が増えたら、公務員への偏見も減るのではと思います。

 著者の話でわかったことは、地方公務員として就職しても、人事異動で省庁など国家公務員の職場へ出向し、激務に耐えてリターンする人は間違いなく出世コースに乗るだろうということ。安定志向型と目される人は選抜の対象にならない。(だからといって本人は不満をもつわけでもない)逆に、国家公務員も地方へ出向するのは常で、地方で実績を挙げる人は幹部候補になるのがフツーであります。要するに、有能な公務員も民間企業と同様にお役所という競争社会で鍛えられて実力を身につける。・・と、こう書けば<安定志向型>の職員は裏方的存在に思えてしまうが、窓口業務などで誠実に仕事をすれば住民に評価され、役所全体のイメージアップにもなる。税務署や登記所といったお堅い役所でもちょっとしたサービス精神で明るい雰囲気になるハズであります。

 菅総理が登場してから急に「デジタル庁をつくる」「ハンコ決裁をなくす」といったお役所仕事改善論が唱えられています。国民はみんな賛成しますが、当の役所では抵抗感が強いはず。タテマエはOK、ホンネは反対でせう。公務員は決裁書類のどこに自分のハンコを押すか、でポジションを認識しており、著者の経験ではミリ単位で押すポイントが決まってるという。これを無視するとものすごく叱られるらしい。

 ある部署では「書類は右綴じ」という不変のルールがあって、新人が横書きの書類を左綴じにしたら「やりなおせ」と右綴じに変えさせられたという。この職場って全員<安定志向型>メンバーしかいないのでせう。役所には民間企業ではあり得ない「口承文化」なるものが存在する。ルールではなく「掟」が仕事を支配しているらしい。

 そういえば、今春の「10万円特別給付金」手続きでの「お役所仕事」ぶりもひどかった。大阪市の場合、マイナンバーカードで申請した人のデータを全部紙にプリントして「紙申請」に変換してから決裁した。このため、支給期日は全国でビリに近いブサイクなことになった。なんのためのカードなのか。

 お役人、お役所仕事、と頭に「お」がつくと、途端にネガティブなイメージに変わるのはなぜか。尊称語をつけて軽蔑する住民もイジワルだが、これでお役人がカリカリ怒ってるわけでもない、テキトーにぬるい世界。優秀な若者はまず公務員を目指す・・そんな時代になってほしいですね。(2011年 英治出版発行)

   リアル公務員  




 読書感想文

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12 /13 2020

 

岡本純子 「世界一孤独な 日本のオジサン」を読む

 2018年にイギリスのメイ首相が政府に「孤独省」をつくると発表して驚いたが、こんなの世界ではじめてではないか。孤独に悩む高齢者など百万人単位の人たちを救済するために公的機関をつくるという。う~ん、日本では考えられないけどなあ、と他人事視していた。

 しかし、本書のタイトルは「世界一孤独な日本のオジサン」であります。かつ、著者はイギリスの事情にも詳しいので、日本のオジサンたちに警鐘を鳴らす意味でこの本を書いたと思える。国民でなく、オジサンと男性に限っての啓蒙書であります。

 歴史的に単一民族であった日本人は、ビジネスを除いた私的生活では「自分は何者であるか」をアピールする必要が少なかった。さらに、群れたがることはかっこ悪くて、孤高が美徳という風潮もある。アカの他人とフランクな付き合いをしたいという欲求が乏しい。
 会社という組織にいるときはさほど問題ないが、定年とかで組織とプッツンすると砂漠のまんなかに放り出されたような、一人ぽっちの存在になる。特に「仕事が生きがいでプライドが高い」と言うタイプの人にはショッキングな場面転換になり、孤独地獄に陥ってしまう。

 そういう人に限って妻や家族との関係が疎遠な場合が多いから、家庭での居場所も失いがちである。昔はやった「濡れ落ち葉」オジサンがその見本です。趣味があればずいぶん救われるけど、10人に一人くらいは無趣味人生を送ってきた人で、さりとて60歳、70歳になってから趣味探しというのも難しい。そもそも「老後をどう生きるか」という大事な命題に無関心だった。そんな人いるのか、と思うけど、いてはります。

つきあいヘタなオジサンって、どんな人?
・人見知りする。
・雑談が苦手
・お酒が飲めない
お酒が飲めないのは体質だから仕方ないけど、「雑談が苦手」くらいは改善できそうな気がする。しかし、人見知りも、雑談嫌いも長年かかって培われた性分だから、今日から改めるぞ、と奮起して改まるものではない。そんな努力するより今のままで良いではないかとなるのが普通だ。

 精神科医や評論家があれこれ「脱孤独」を説いても効果は乏しいのではないか。世間には孤独につけこんで入信を誘う宗教団体もあるから油断できない。オレオレ詐欺にひっかかって何百万円も騙しとられる人は精神的背景に「孤独」(人恋しさ)があるかもしれない、と想像する。

 最終章で著者は孤独に耐えるために必要な三つの要素を示している。カネとコネとネタ、である。
・カネはいうまでもなく、たくさんあった方が良い。
・コネは人間関係づくり。
・ネタは生きがいになるような趣味や社会活動。

これも全部しっかり揃えるのは難しい。せめて、コネとネタづくりに励んで孤独地獄に落ちないようにしたい。(2018年 KADOKAWA発行)

 
   ojisann

たまには外メシ

たまには外メシ
12 /11 2020
 

守口《BUNROKU》
文禄堤薩摩英国館のスコーンランチ

 守口市の中心部、旧東海道沿いにあるカフェが「BUNROKU」で、漢字で書けば「文禄」という、秀吉が活躍した時代の名前です。築百年以上?の古民家と英国ランチとはミスマッチもええとこでありますが、逆にこのほうが落ち着くかもしれない。
 スコーンって何?とおもいきゃ、パンでもケーキでもない粉モンでありました。あちらでは朝食やおやつタイムに常食する家庭料理だそう。パンのほうがずっと美味しいと思ったけど、ヨソもんがとやかく言っても無意味。外国人がおにぎりに文句言うようなものかもしれない。

 店内に昔の井戸が残されていて今でも水が湧いている。数百年間に何度も土木工事があったのに水脈は切れなかったらしい。店は昔の堤防の上面にあるので水面までかなり距離があります。ランチは1000円ナリ。

 店から東へ300mくらいにある「難宗寺」の銀杏が葉を散らせているところ。樹齢400年以上らしいけど見応えあります。昔、このあたりに作家、江戸川乱歩が住んでいたことを思い出したけど、どこだったかなあ・・。小春日和の散歩のひとときでした。

bunroku 


 手前の円形のものが井戸  
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中をのぞくとこんな感じ
bunnroku 


スコーンランチ
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難宗寺の大銀杏
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新発想《手づくり本》の研究

新発想《手づくり本》の研究
12 /10 2020
 

大事なことは「紙」に記録しよう
 もう10年くらい前のことになりますが、大企業を定年退職した知人が念願だった「四国歩き遍路」を実践し、無事満願成就となりました。その思い出にと、道中の写真をCDに収め、複製をプレゼントして下さいました。ご本人にとっては生涯最初で最後の大イベントなので、風景写真など、ぎっしり詰まった力作CDでした。

 しかし、予想したとおり、パソコンで再生して5分もたたないうちに退屈してしまいました。実は、以前にも別の人の四国遍路記録を拝見、困惑した経験があったのです。結局、薄情だけど、お二人のCDは「飛ばし見」でおわりました。たくさんの写真を取り込みたい気持ちはわかるけど、見せられるほうは同じような場面の連続に閉口します。ぜんぜん楽しくないのです。では、動画だったらどうか、おそらく「つまらなさ」は同じでせう。

 というわけで、情報の整理、記録ってなかなか難しい。dameoは編集して紙に記録しようと宣伝するのですが、紙といえば、近ごろはフォトブックが流行ってます。高価なものはともかく、安いものは無味乾燥という言葉がぴったりする素っ気ない紙製品です。ほとんどキカイ任せだから仕方ない。こんなのが何十冊も貯まったら・・ゴミになるかも。

 コロナ禍でなんだか冬ごもりを強いられそうな世間の雰囲気、dameo 推薦「手づくり本」でオリジナル作品をつくってみませんか。夜なべ、内職感覚で紙細工にはげみ、デジタルストレスを忘れませう。
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 新発想「手づくり本」の研究、今回で一旦終了します。

「ええかげん 読書感想文」まちライブラリー@に寄贈予定
手づくり本  




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新発想《手づくり本》の研究

新発想《手づくり本》の研究
12 /08 2020
 

◆「遺書」を趣味で書いて委員会?
 筆者の手づくり本第一作は先に紹介した「半畳雑木林」。第二作目は「1945年・大阪大空襲 ~6歳の記憶を確かめてみた~」です。70年以上昔の体験を綴ったものですが、年々、記憶が薄れていくので、認知症になるまえに資料にあたって「いつ・どこで・何を見たか」という、時系列と場所の特定をしたいと願っての制作です。ドキュメント作品イコール「遺書」でもありますが、それにしては楽しい?経験でした。

 資料探しは「ピース大阪」と中央図書館の資料室で、現場確認は大阪市内数カ所を訪ねました。空襲体験は天王寺区大道2丁目の自宅とその近辺です。(四天王寺から250m)写真の大半は「ピース大阪」が発行している写真集から引用しました。作文は幼児期の特異な体験をなるべく客観的、かつ、わかりやすく記述することが肝心と心得、半年くらいかけて記憶と資料と現実の風景の「すり合わせ」をして、なんとか自分なりに納得できる原稿ができました。

 空襲体験を語れる人は自分の世代(昭和14年生まれ)が限界だと思っています。(アタマのよい人は5歳でも記憶してるかも)14年生まれは空襲時は6歳でした。これより年長の兄や姉は学童疎開で田舎の寺などに預けられたので空襲を体験しなかった者が多く、自分より年下の弟や妹は記憶が無い、というわけで、6歳児は運が悪かった。ただ、幸いなのは脳が未熟で記憶力も乏しかったため、恐怖体験によるトラウマやPTSDに悩まされることはなかった。テキトーにアタマが悪いことが幸いだった。大人の方がずっと辛かったと思います。

 資料を繰ってるうちにいろいろなことを思い出したけど、映像的記憶だけでなく、音の記憶も蘇りました。焼夷弾が落下するときのザ~~という風切音、頭上を大編隊で通過するB29 の重低音、上空から機銃掃射のために急降下してくる戦闘機の緊張を強いるエンジン音(ドップラー効果というらしい)などです。雨に煤が混じって顔が黒く汚れた通行人(もちろん自分も)の姿や四天王寺女学校講堂でもらった大きなおにぎりの重さ・・。こんなしょーもないこと思い出しても何の役にもたたないが、妙にリアルに蘇ります。

 サブタイトルを<6歳の記憶を確かめてみた>としたように、努めて唯物的に書いた体験談です。感情を交えたらウソ話になる。貴重な資料や写真を残して下さった、今は亡き先達に感謝します。

ピース大阪
http://www.peace-osaka.or.jp/ 

大空襲  

左・・焼夷弾の落下風景 右・・炎上する四天王寺五重塔を自宅前から見た。
大空襲 

昼間の火災なのに、黒煙が空を覆い尽くして夜のように暗い。
大空襲 

現在のグリコの看板上部から見下ろした戎橋。
大空襲 



新発想《手づくり本》の研究

新発想《手づくり本》の研究
12 /06 2020
 

◆この世に一冊きりの「歎異抄」
 11月のカテゴリー「読書感想文」では4冊の「歎異抄」解説本を紹介しました。実はもう一冊「歎異抄」を読んでいます。下の写真の手づくり本「歎異抄」です。著者は秦秀雄。そんな人、知らん?・・まあ、知らないのがふつうです。学者、作家ではなく、エッセイスト、古美術研究家(コレクター)です。若い頃に歎異抄に出会い「五十年間、繰り返し読んだ。それでも、わかったと言えない」と。むろん、歎異抄だけでなく、親鸞の「教行信証」など思想のベースになる著作物など関連資料も読み込んで学んでいるから造詣の深さは素人の域を超えている。

 秦秀雄の「歎異抄」は雑誌に連載したものでした。雑誌の名は季刊「銀花」。これも知らない人が多いと思います。1970年から2010年まで40年間発行された和系アート誌で、発行は文化出版局。この「銀花」を35冊所有していたNさんが電話で「処分したいけど、自分ではようほかさん。dameoさんに送るから処分して」と、頼まれました。後日、自分が引き取って全冊の内容をチェックしたときに秦秀雄の「歎異抄」を見つけた、というわけです。

 内容の感想を書くと長くなるのでパスします。ともあれ、これも何かのご縁と思ってB5サイズの「銀花」を解体し、縮小コピーして、この世で一冊きりのdameo版「歎異抄」をつくりました。ゴミになったかもしれない「歎異抄」が半世紀ぶりに娑婆に舞い戻った。これを読んだから前記の4冊の歎異抄解説本にも興味をもったわけです。この秦秀雄版「歎異抄」を読んだ人のほとんどはもう亡くなっているので貴重な一点ではないかと思っています。


秦秀雄著 dameo編集版「歎異抄」
 表紙は四天王寺の古本市の「百円均一」コーナーで見つけた幸田文著の短編集「笛」の裏表紙を少し拡大コピーしたもの。昭和32年(1957)発行で、今じゃ滅多に出ない、函入りクロス装幀本。装幀は後年「週間新潮」の表紙絵で有名になる谷内六郎。

歎異抄
 
 
編集作業に必要な道具
手づくり本  



新発想《手づくり本》の研究

新発想《手づくり本》の研究
12 /05 2020
 

◆知人の形見づくりのお手伝い
 Tさん(97歳W)とHさん(70歳台W)とdameoは広島の同人誌「ひろしま随筆」の仲間でした。同人誌はメンバーの高齢化で数年前に解散しました。そして各人の手元には数十冊の作品集が残されたのですが、見た目が薄っぺらで貧相だし、50年前の創刊時のものは紙が茶色に変色しています。もし、当人が亡くなればゴミ扱い、廃棄されること必須と思われました。しかし、昔の作品を読むと、その時々の暮らしぶりや人間関係が綴られていて懐かしい。なのに、そんな作品を家族の誰もが読んでいない、ということが察せられました。 

 これを編集、装幀して「形見」として残しませんか。二人に提案して了解を得、編集にとりかかりました。幸い、同人誌もA5サイズなので、コピーは楽ちんです。目次を新しくつくり、「あとがき」をご本人に書いてもらい、表紙をデザインしてファイルに収めれば完成です。これらの作業、今までの経験で要領を得、かなり慣れてきました。
 薄っぺらな冊子なのに、何十年分もまとまると、ずしりと重い作品集に生まれ変わり、ご両人に喜んでもらえました。これで「ゴミ処分」される心配は無くなりましたが、せっかくの「形見」を当人の葬儀のときにウッカリ棺桶に入れてしまわないように家族には念をおして伝えてもらいました。

 もう一人、Dさん(M)は昭和3年生まれですが、記憶力が抜群に良く、昔の暮らしのことなど詳細に覚えておられるので、子供時分の遊びのことなど綴ってもらえませんかとお願いしたところ、快諾して下さって、原稿用紙にしたら百枚?ぶんくらいの思いで話を寄せて下さいました。遊びの話だから写真がいるのですが、なにしろ戦前の話なのでぴったりくる写真を探すのに大苦労、制作に3ヶ月くらいかかりました。

 しかし、苦労したけれど「形見」としてはユニークで楽しい読みものになりました。今から、50年、100年後に子孫の方が読まれたら、昭和時代初期の子供の遊びを知って「ナニコレ?」と驚かれると思います。竹馬、独楽、メンコ(ベッタ)、おはじき、おじゃみ、・・なんて遊び、とっくに死語になり、歴史の本にしか載ってないかもしれません。Dさんは、本ができて一年余り後に92歳で天寿をまっとうされました。


知人の形見としてつくった手づくり本3冊
Tさんの「ひろしま随筆作品集」 表紙は染織が趣味の友人からもらったハンカチのコピー。「墨流し」というワザです。

手づくり本  

 本文 
手づくり本   

Hさんの「ひろしま随筆作品集」表紙のデザインは千代紙のコピー。この図柄が気に入ったので、Dさんの本の表紙にも使いました。60頁。

手づくり本  

Dさんの「子供じぶんの思い出」58頁。
手づくり本  



手づくり本   


手づくり本  


新発想《手づくり本》の研究

新発想《手づくり本》の研究
12 /04 2020
 

◆趣味を綴ってミニ「自分史」をつくろう
 自分なんか「語るべき何もない人生だった」と卑下する人がいるけど、趣味のことなら楽しい思い出がいっぱいある人、たくさんおられます。ブログはそういう人たちの恰好の表現の場になっていると思います。しかし、どんなに熱く語っても当人が病んだり亡くなった時点で終了です。

 だから「紙」に綴って手づくり本で残そう、と言うのは余りに手前味噌すぎるけど、まあ、そう気張らずに趣味人生の「まとめ」をつくろうというわけです。「本」にすることで趣味や作品に愛着が深まること、請け合いです。 
 日ごろ思うことは、これほど情報が氾濫している時代なのに、ほとんどの人は亡くなるときに何のメッセージも残さない、ということです。
死ねば、残るのは位牌と遺影だけ、の場合がほとんどです。のみならず、逆に、大量に残した旅行のアルバムなどはゴミとして廃棄されることもある。遺族が「残すネウチ無し」と判断してしまう。

 ならば、残すネウチのあるものを用意すればよい。捨てたくなる大量のアルバムではなく、残しておきたくなるメッセージを作ればよい。・・というわけで、手づくり本の出番になります。
 人生をまるごと綴る「自分史」なんて大層なモノではなく、趣味の話に限れば気楽に書ける。過去のブログ情報は大切なネタになります。これを編集すればミニ自分史になります。 

dameoの「遊びの自分史」の表紙 表紙は百円ショップで買った包装紙を使っています。 
手づくり本  


手づくり本


手づくり本 


前回紹介した「透明ファイル」商品説明
◆エイチ・エス マイポケットファイル A5-1(クリア)商品番号 HS49360  
価格800円+消費税 別売クリアポケット10枚入り 商品番号HS18510  300円+消費税
◆メーカー (株)エイチ・エス
商品は東急ハンズや丸善でも扱っていますが、店頭で見つかることはほぼありません。下記アドレスへ注文して購入しています。(代金後払い)

◆エイチ・エス ホームページ  
http://hs-bungu.com/

同 メールアドレス
info@hs-bungu.com
本社 さいたま市西区中釘123番地 電話 048-624-4182

新発想《手づくり本》の研究

新発想《手づくり本》の研究
12 /03 2020
 

◆<透明>から生まれたアイデア
 リングファイルを「本」に変身させるアイデアは、樹脂の表紙が透明な商品(エイチ・エス社製)に出会ったからでした。さらに、これにはルーズリーフの代わりに透明なポケット10枚が付属しています。(写真参照)つまり、外観も中身も透明・・ということは、何に使うかユーザーの自由ということです。この透明表紙やポケットに紙を挿入したら「本」になることを思いつきました。ファイルを本に見せかけるニセ本の誕生です。

 このアイデアを得て、ブログに掲載中の「半畳雑木林」のペーパー編集にとりかかりました。といっても、パソコンで編集するワザがないから、紙と糊とカッターによる細工でえらく時間がかかりました。
 出来上がったニセ本をブログ画面と比べてみると、表現様式が異なるとはいえ、断然、本のほうが見やすく、理解しやすい。人さまに「こんな趣味やってます」と伝えたいとき、この本を見て下さい、というのと、私のブログを見て下さい、という場合を比べたら、相手の興味の持ち方や理解度では「本」のほうが断然勝っています。自分のブログは極力シンプルな構成にしているつもりでも、ダラダラ感は否めない。

 「本」の編集ではブログ情報の8割くらいを捨てました。それでも伝えたいことは表現できている。これは良い勉強になりました。(注)例えば、工作の手順説明のような場面では画像を大量に使えるブログのほうが本より優れている。

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 この透明ファイルを見て「本」づくりを思いついた 
半畳雑木林 




新発想《手づくり本》の研究

新発想《手づくり本》の研究
12 /02 2020
 

◆何に使うか、考えるのが楽しい
 この手づくり本は、本づくりの知識ゼロでも自分流で好きなようにつくれることが特色です。どんな使い方があるかというと・・・・・

・エッセイや詩歌などの文芸作品
・文章と写真が自由にレイアウトできる紀行文
・自然観察や歴史研究など、文字と画像の両方で記録。
・手芸作品などの制作記録、作品集
・料理レシピや食べ歩きの記録
・コレクションの記録(データと画像で)
・愛犬、愛猫の成長記録、追想写真集
・観劇、演奏会、などの感想文集、チケットの保存
・同好会の活動記録
・家族に遺す形見としての制作
・大事な手紙やハガキの保存
・ブログのペーパー編集、保存(例・半畳雑木林)

など、いろんな使い方があります。「ブログのペーパー編集」は一例に過ぎません。好きなテーマを見つけ、自由に創作や記録を楽しめばよいと思います。肝心なことは、紙にコンパクトに編集、記録するするから価値がある。デジタルで画像を何千枚、動画を何十時間分残しても、まあ、見る気はしません。せっかくの労作がゴミになります。

変更、修正自由・・気楽に作れます
 普通の本は完成したら全く手を加えることができません。しかし、手づくり本はリングで綴じるため、ページの追加や削除、前後の入替など自由にできます。誤植が見つかっても該当ページだけ差し替えればOKです。表紙も出来上がって気に入らなければ取り替えできます。・・というわけで、普通の本づくりに比べたらはるかにイージーな作り方です。
なにしろ、著作、編集、装幀、印刷、製本、全部一人で仕切るのだから
好き勝手し放題です。うまくいけば自己満足に浸ればヨシ、失敗したら全部自分の責任だからトラブルは起きません。

ワープロできなくてもOK
 手づくり本ですから当然、文章の手書きも自由です。俳句や短歌、詩集などをつくるときは手書きのほうがよいかもしれない。複数冊必要な場合はコピーすればよい。イラストやスケッチも手描きすれば、この世に一冊きりの希少本になります。パソコンやスマホでの表現では、このような「原本価値」はありません。保存期間もデジタルメディアより遙かに長く、100年後の子孫に伝えることもできます。本と違ってファイルと本紙は別々なので、保存には有利な作り方といえます。
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手書き作品の見本 <サヨナラダケガ人生ダ 余話>
表紙は百円ショップで買った手ぬぐいをコピーしています。
サヨナラダケガ

サヨナラダケガ 


サヨナラダケガ 



新発想《手づくり本》の研究

新発想《手づくり本》の研究
12 /01 2020
 

◆  ファイルを本に変身させる   
 はじめまして。ジャンル「日記」から引っ越してきました<dameo>と申します。よろしくお願いします。まだ経験は乏しいのですが、私が趣味でこしらえている手づくり本を紹介したいと思います。毎日、大量のネット情報が泡沫(うたかた)のように浮かんでは消えてゆくさまを見ながら、敢えて「大事なことは紙に記録しよう、紙で伝えよう」という、ちょっとアンチな発想でつくっています。老い先短いアナログ爺のレジスタンスと思ってお読み下さい。

 自分の創作の成果を本にして出版するなんて考えたことないけど、できれば、本のようなカタチで記録しておきたいと思ってる方がおられるのではと思います。筆者の手づくり本は、出版未満、即ち、制作は1部~10部という極少部数を想定しています。なので、著作者、カメラマン、編集者、装幀家、印刷所・製本所、全部一人でこなします(笑)。私は「パソコンで編集」といった高度なワザをもっていないので、子供の夏休みの宿題制作みたいに紙と糊とナイフによる手作業でつくっています。

 下の写真「半畳雑木林をつくりませんか」は3年まえに初めてつくった自称「本」です。同名の自分のブログを紙に編集しました。外観は本のように見えますが、実はファイルです。アイデアのキモはA5リングファイルと透明ポケットの2点。これを使って「製本」します。このポケットに中身(本文)を差し込めば完成です。表紙のデザインに凝りたい人は表紙が透明のファイルを買って装幀します。編集に凝ると手間がかかるけど、そのぶん本らしくなり、ブログでは味わえない満足感、愛着心が生まれます。見栄えも少し気にする点がdameo流の本づくりです。

 「半畳雑木林」は3部つくって一部は手元保存、一部は友人へのプレゼントに、もう一部は私設図書館「まちライブラリー」に寄贈しました。(公立の図書館は出版物ではないという理由で受け付けない)まちライブラリーさんは本だと勘違いして?本棚に並べてくれました。作者としては、ブログ画面をチラ見してもらうより、僅かな人数でも本と勘違いしてページを開いてくれるほうがずっとうれしい、というのが正直な気持ちです。制作費は32ページ、オールカラーで約3500円。

◆「半畳雑木林」の元情報は当ブログのカテゴリー「半畳雑木林をつくりませんか」でごらん頂けます。
◆コメントや質問があれば「ブログ拍手」ボタンのコメント欄をお使い下さい。

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手づくり本 ~園芸未満「半畳雑木林」をつくりませんか~ 表紙と中身
 狭いベランダに半畳の台板を置き、近所の植物園や道ばたで拾った木の種を鉢に植えて育てるので「半畳雑木林」と名付けました。お金をかけない、手間もかけない、園芸未満の趣味ですが、これなら誰でも気軽に楽しめます。その4年間の記録を32ページにまとめました。

半畳雑木林 
 
半畳雑木林 


半畳雑木林 
 

半畳雑木林 

 
半畳雑木林 


まちライブラリー@もりのみや(大阪市)に寄贈しました。
 
半畳雑木林 




 dameo

■10年続けた<快道ウオーキング>を改題しました。
■《手づくり本》の研究は、大事なことは紙に記録しようという、アナログ爺のレジスタンスです。お問い合わせは【拍手ボタン】押してコメント欄からどうぞ。内容は非公開です。
■下記のカテゴリーが趣味をあらわしています。
■ニックネームはdameo(丸出駄目男)です。
■1939年大阪生まれ