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閑人帳

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10 /31 2020


●大阪市民の知性が問われる ~都構想反対論 その9~

 コロナ禍の解決だけでも、官民とも大苦労しなければならないのに、都構想という「絵に描いた餅」を信じて賛成投票する有権者が半数以上いることに溜息がでる。「どんだけアホやねん」というのが正直な気持ちであります。この反対論シリーズの最初に書いたように、知的レベルの低い人の多くが賛成投票する。日ごろ、政治や経済になにほどの関心もない人たちだから維新の会のええ加減なイメージ宣伝に易々とのせられる。オレオレ詐欺の被害者と同じ知能レベルと察する。彼らは一人残らず、カクカクシカジカの理由で賛成投票すると説明することができない。そやかて、維新の会を信じてるもん・・くらいしか言えない。

 賛成多数で勝利したとして、ものの、三月、半年もたたないうちに維新が唱えた政策、公約のボロが出始めること必定である。そして、自分の無知蒙昧を顧みず、こんなハズではなかった、そんな説明聞いてない、と文句を垂れる。しかし、もう元には戻れない・・ということすら知ってるかどうか怪しい。そうは言っても「バカにも一票」が民主主義の原則である。反対投票しろという権利は誰にもない。黙って軽蔑の眼を向けるしかない。せめて、なんで軽蔑されるのか、くらいは分かってほしいけど。

 この9回続けた都構想反対論では賛成派の有権者をバカ呼ばわりしてきたけど、本気で、本当に賛成派市民をバカ扱いにしてるのは維新の会だ。ここんところ間違えないように。反対派にバカ呼ばわりされ、信じる維新の会にバカ扱いされて、もう立つ瀬がないではないか。
 明日は天気も良さそうなので投票率は高くなりそう。反対投票する市民が一人でも多くなるよう、願っています。





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10 /29 2020



●都構想反対論 ~その8~
   賛成派が楽勝の予想ぐらつく

 前回の投票と異なり、今回は公明党と自民党の一部が賛成にまわったので、住民投票では賛成多数で楽勝する、が大方の予想だった。実際、9月の世論調査では賛成派が10ポイント以上の差をつけていた。ところが、ごく最近になって賛否が拮抗してきたという調査結果が報道された。単純にいえば「アホな市民が学習して賢くなった」といえる。維新の会が発行する、ええ加減なパンフをみて、さすがにこれは怪しいと疑うようになった、といった変化が起きてるのかもしれない。あるいは、新聞、TV以外のネット情報などに接して知識を増やしたこともあるだろう。若者の維新の会支持が増えないとすれば、ネット情報の影響が大きい。

 ・・という案配で、知事や市長は少々焦ってるのではないか。藤井聡教授の話では藤井氏と吉村知事とのabemaTVでの対談番組が知事のドタキャンで中止になったとかでボヤいていた。藤井氏のツッコミ質問に不安を覚えたのか。ずっと攻勢をつづけてきた維新の会が近ごろは防戦に回ってるような感がある。松井市長も口をひらけば「反対派のデマに困ってます。騙されんように」と言う。オイオイ、てんこ盛りのデマをばらまいたのは維新の会でせうが。

 公明党が賛成に転向したからといって、創価学会信者のすべてが賛成投票するものでもないらしい。そうだとすれば大きな誤算だ。万単位の信者が反対投票すれば学会内に大きなしこりを残す。そもそも、公明党が賛成に回ったのは都構想の政策に賛同したからではない。反対するなら、公明党常勝の大阪の選挙区に維新が候補者を立てるぞ、と脅かされたからである。市民生活の向上に何の関係も無い「党の都合による転向」だ。情けない政党である。そんな事情を知ってる信者が、創価学会の指示より、自分たちの暮らしのほうが大事だと考えたら大問題である。むろん「反対」を公言する信者はほぼいない。賛成票を投じますと約束して「反対」票を投じる裏切り方、なんか、米国の「隠れトランプ票」に似て笑える。万一、勝てなかったら大阪の幹部は切腹モノである。


アートシーン 

アートシーン
10 /26 2020


●<子供 本の森 中之島>見学

 コロナ禍で開館が半年遅れた。オープンしても「3密」を避けるため、入場制限していて訪問は予約しなければならない。ご存じのように、この図書館は建築家、安藤忠雄氏が自ら設計した建物を大阪市に寄贈する今どき珍しい開設方法になる。(近くの府立中之島図書館も住友家による寄贈だった)土地は大阪市が提供した。本は1万8000冊あるらしいが、ほとんどは出版社や個人からの寄贈による。建て物が個人からの寄贈といっても運営費の電気代や水道代などは大阪市の負担になるのではないか。(不詳)維新の会や市長に言わせれば、「二重行政のうえに民間人が図書館つくったら三重行政やないか。余計なことするな」がホンネでありませう。
 
 図書館での読書といえば当然、椅子、テーブルでが常識だけど当館にはそれは少ない。階段で読んでもいいし、工事中の館前の公園ができたら外で読んでもかまわない。むしろ、それを薦めるみたいだ。但し、貸し出しはしない。ここが一般の図書館と大きく異なる。

 蔵書は子供向けの本ばかりでなく、大人しか読まないような本もたくさんある。充実してるのは絵本で、内容、装幀、とも贅沢すぎるくらいのクオリティをもつ本が並んでいる。自分の子供時代(昭和20年代)は世間全体が文化砂漠状態だったから、絵本などかいもくなく、読みものならなんでもええか、みたい感じで大人向けの「講談倶楽部」の銭形平次捕物帖なんか読んだ覚えがある。小6くらいになると漢字がかなり読めるので不便はなかったように思う。今の恵まれた子供たちが羨ましい。(10月23日)


 本の森  


本 



本 



本 



本 



本 






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10 /24 2020


●都構想反対論 ~その7~
  三橋貴明氏の「維新の会=詐欺師」論

 前回の記事のおわりに「維新の会は詐欺師政党」と書いたが、おなじ日に三橋氏は自身のブログで「維新の政治家はなぜ平気で嘘をつけるのか」という記事を書いている。以下、文の後半を引用する。

https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12633298827.html

『市民は住民投票の正式名称で大阪市廃止を初めて知った』
 大阪市で実施される住民投票(11月1日投開票)の正式名称は「大阪都構想の賛否を問う住民投票」ではなく、「大阪市廃止・特別区設置住民投票」である。これは大阪市選挙管理委員会が決めた名称で、ここには「大阪都構想」の文字はない。
  いわゆる都構想とは大阪維新の会が最大の政策とする彼らの政治的理念であり、本来は役所が使う用語ではない。今回は市民からの陳情もあり、この名称になった。「今回は」と断ったのは、前回は「大阪市における特別区の設置についての投票」が正式名称で、そこには「大阪市廃止」の文字がなかったからだ。だが、大阪市の廃止こそが同構想の最大のポイントであり、維新にとっては“不都合な真実”のようである。(後略)』

 『藤井聡 @SF_SatoshiFujii
 #大阪都構想 の「財政効率化で1兆1千億」という話は学術的には完全に間違いである事が明白(
https://satoshi-fujii.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/fujii.pdf)。にも関わらず吉村知事がその「間違った値」をそのままチラシで使って有権者に賛成を促すなど、法の精神からいって完全に許されざる暴挙だと考えます。』

  そもそも、2015年の住民投票時、大阪維新の会は、「今回が大阪の問題を解決する最後のチャンスです。二度目の住民投票の予定はありません」(大阪維新の会の公式HPより)公式に宣言していたのです。ところが、平気で前言を翻した。つまりは、嘘をつく。

  なぜ、維新は平気で嘘をつけるのか。もちろん、報道(マスコミ)を味方につけているという点も重要ですが、より本質的な理由として、彼らは自身もエニウェア族なのです。つまりは、特定の共同体に属しているわけではない。

 我々は、なぜ嘘をつくことを逡巡するのか。それは、属している共同体からの「視線」「批判」が怖いためです。 ということは、自分が共同体と無関係に生きられると確信(というか、勘違い)をしている連中は、嘘をつくことに躊躇いがないということになります。あるいは、躊躇いが無くなる可能性が高まる。

  今回の「大阪市を廃止し、特別区を設置する住民投票」では、反対派の議員たちが懸命に「大阪市は廃止されます」と人々に説明しても、支持者からまで、「そんな、維新のような政党が、そこまで堂々と嘘をつくわけないじゃないか」と、妙な反発をされてしまったそうです。
  そこまで、嘘をつくのですよ、彼らは。そして、「共同体からの視線」が気になり、嘘をつくことを躊躇う我々には、「堂々と嘘をつく」彼らの手法の「存在」自体を信じられず、騙される。

  それにしても、前にも書きましたが、維新や松井市長、吉村知事らが嘘をつくのは、これは彼らの腐敗に過ぎません。彼らの嘘が、ここまで批判されずに拡散してしまうことこそが、「政治の腐敗」です。嘘が蔓延る政治の腐敗を、正しましょう。これは、日本国の有権者である我々にしかできず、我々がやらなければならないのです。(引用終わり)

 三橋氏が言う「維新の会はどの共同体にも属していない。だから平気で嘘をつける」という指摘は重要、かつ納得できる情報だ。
 一方、新聞、テレビなどのメディアは維新ヨイショ組が多いが、ネットの論壇で維新の会の政治思想、手法をプラス評価する情報は見当たらない。批判情報がほとんどといって良い。ということは、新聞やテレビを主な情報原にしている人は自ずから維新の会に洗脳されてしまうことになる。ネットで情報を検索して読むより、テレビのワイドショー見てるほうが楽ちんだしね。都構想賛成派は知的レベルが低いといわれるのはこんな情報環境が影響している。自ら学習しようという意欲などまるでない。前にも書いたが、維新の会にすれば、市民はアホのままでいてくれるのが一番良い。賢くなってもらっては困るのだ。維新のパンフレットのええ加減な内容は読者がアホであることを前提に書かれている。だから、平気で嘘情報が書けるのである。

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10 /23 2020



● 都構想反対論 ~その6~
   知らん顔でいいのか、大阪市の巨額コロナ禍赤字

 以下は9月9日の日経記事(電子版)
 大阪都構想 2020/9/9 21:24日本経済新聞 電子版

大阪市の収支悪化 21年度、都構想試算は見直さず 
 大阪市は9日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2021年度の財政収支が637億円の赤字になるとの見通しを明らかにした。赤字額は20年度当初予算(107億円)から大幅に拡大し、市が収支不足額を公表し始めた12年度以降で最大。税収が20年度比で約500億円減少するほか、新型コロナ対策費用が膨らむと見込んだ。(引用ここまで)

 都構想を現実化する前にコロナ禍という想定外の大障害が発生した。問題の深刻さを鑑みれば「都構想投票なんかやってる場合か」という状況である。さらに、市民の生命、健康の危機だけでなく、経済にも大ピンチ到来となった。来年の財政赤字は637億円の予想だという。
 これが何ほどの金額に該当するか、先般、紹介した大阪市の資料の32ページを見てみよう。(下の図参照)


都構想  

「特別区の設置に伴うコスト」の説明で、システム改修、庁舎整備、移転、街区表示変更、の三項目の合計が241億円である。庁舎整備に関しては、住民の不便は承知の上、新しい区役所庁舎の建設はしないという節約予算でこの数字だ。これだけでも巨額だが、コロナの赤字637億円はこの3倍近い金額である。しかも、コロナ赤字は恐らくあと何年も続く。ハヤイ話が、都構想実施の費用とコロナ赤字で大阪の財政は破綻に至る。これを防ぐには思いっきり住民サービスを削って赤字を減らすしか無い。・・・にもかかわらず、知事、市長はこの重大問題に知らん顔している。知らん顔するしか、ほかに対応のしようがないのが本音だろう。

 もともとは大阪府が大阪市の財源を「むしり取る」意図で考えた都構想なのに、むしる相手が大赤字では1円の金も取れない。どうするの? アホな大阪市民のせいで、大阪府民を巻き込んでの無理心中、という場面である。心中をそそのかしたのは知事と市長と維新の会だ。このきつい状況のなか、なお「大阪市を廃止しても住民サービスが低下することはありません」と宣伝する維新の会の厚顔無知にはあきれるばかりだ。維新の会=詐欺政党と言われてムカつくなら反論してみよ。

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10 /19 2020


●都構想反対論 ~その5~

あきれた「産経」の維新ヨイショ記事
 大阪のメディアは橋下徹サンが地元にいるせいか維新に甘い。10月10日の産経新聞夕刊の一面に「都構想ツイート・気になるワード」という見出しがあった。本文を読むと維新が発行したパンフに「二重行政のムダ」の例として大阪市中央図書館と大阪府立図書館をあげている。これに松井市長の「いずれ2館とも建て替えるときに同規模で維持管理すべきかという問題提起だ」というコメントを添えた。

 ネットでパンフの画像を探して調べたところ、インテックス大阪やグランキューブなどとともに、府立、市立、二つの図書館は「二重行政によるムダな投資で多くの税金が使われました」という見出しで紹介している。(下の画像参照)どう読んでも「二つの図書館は無駄な投資」としか理解できない。さらに、機能も用途も全然ちがうインテックス大阪とグランキューブを並べて無駄な投資とする説明にはアゼンとするしかない。このパンフの制作に関わった人の知的レベルは小学生並みだ。

 この維新の会のひどい内容のパンフを見て多くの人が批判や疑問をネットに投稿したらしい。そこで維新ヨイショ係、産経の出番だ。一週間後の10月17日付け朝刊の31面で「ムダ指摘で誤解拡散」なる大きな見出しの記事を載せた。維新がパンフで二重行政のムダを指摘したところ、世間に誤解されて都構想で図書館が廃止されるとの情報が拡散した、というのだ。さらに、このパンフを詳しく読むと別のページで図書館はそのまま残ります、という説明があるという。一つのパンフに二つの真逆の情報を記載していると認めた。なのに、産経は、パンフの内容は正しいが、読者が誤解してまちがった情報を流しているという。オイオイ、気は確かか?産経サン。

維新の会がつくったドジなパンフレットの擁護、尻ぬぐいを産経がやっているということである。こんな、すぐバレるヨイショ記事をよくも載せたものだ。読者をナメてるのか、と言われても仕方 ない。本日「産経は維新の会から裏金もろてまんのか?」と素朴な疑問を送信しておいた。

 維新の会発行のPRパンフレット
 維新の会 パンフ






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10 /17 2020


●都構想反対論 ~その4~

 都構想反対本表紙 


遅かりし・・・都構想反対論の本
 今ごろになって上のような本が出版された。ちょっと、遅すぎるんじゃない?・・出版社さん。著者は藤井聡(京大大学院教授)。せめて、9月上旬くらいに出しておけば、反対派の資料になれたのに残念。で、ページを開けてビックリしましたね。筆者が第1回の反対論で書いたこととソックリのことが書いてある。

筆者が書いたのは・・・
 とても独善的な考えだけど、賛成、反対票は以下の状況で決まる。
・都構想の中味を皆目知らない人・・・賛成票を投じる。
・都構想の中味を学習してる人・・・・反対票を投じる。だった。

本書にかいてあることをスキャンすると・・(27P~28P)以下のような文になっている。

反対本中味  


 筆者が独善的とことわって書いた文は普遍的だった、ということ(笑)。藤井センセも「都構想は、知識のない人が「賛成」に投じる」とハッキリ書いている。大阪市民の知的レベルが問われる住民投票なのだ。もし、結果が70対30とかで賛成派の圧倒的勝利なら大阪市民はアホばかりということになる。いっぽう、差が10ポイント以内なら、半分近くの市民を敵にまわしての施政になるので、知事さん、市長さんには大きなプレッシャーになり、都構想実現はイバラの道になること必定だ。

堺市民は高みの見物?
 初期の大阪都構想には堺市も含まれていた。なので橋下さんは堺市長選挙で腹心の竹山修身氏を市長候補にたて、思惑通り当選した。ヨカッタ、と喜んだのもつかの間、竹山氏は都構想参加反対、と寝返ったのである。結局、3期勤めたが末路は石もて追われるのごとく、ミジメだった。それは別として、市長でなくても、せっかく獲得した政令指定都市の権利を捨てて格下の「堺区」になるなんて市民感情が許さない。しかし、竹山氏のあとを継いだ永藤市長は維新の会所属である。これでまたねじれが生じた。ま、堺市民は今度の大阪都構想投票を大阪府下では一番高い関心をもって見守るはずである。現在の堺市のHPには政令指定都市を以下のように説明している。(以下引用)

 政令指定都市とは、全国の市町村の中で、市民の皆さんの暮らしや地域のまちづくりに関わる権限と財源が最も保障された制度です。子育て・教育・都市計画などに関する権限や財源が多く移譲され、自分たちの「まち」のことは自分たちで決定できる「自治」が最も大きく認められています。現在、日本を代表する20都市が政令指定都市に指定されています。堺市は、平成18年4月に政令指定都市に移行しました。
https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/daitoshi_chihobun_koiki/seirei/index.html

参考<全国の政令指定都市20市>
札幌市.仙台市、さいたま市.千葉市.川崎市.横浜市.相模原市.
新潟市.静岡市.浜松市.名古屋市.京都市.大阪市.堺市.神戸市.岡山市.広島市.北九州市.福岡市.熊本市.

このような指定都市の権利を捨てて格下の「堺区民」になりたい市民がいるだろうか。一人もいない、かもしれない。と言うことは永藤市長の立ち位置は難しくなる。都構想参加を唱えて次の選挙で落選するか、維新の会に背いて無所属になるか、の二者択一を迫られる。後者の選択なら竹山修身氏に続いて維新の会を裏切るという珍しい政治事件になる。

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10 /15 2020


●都構想反対論 ~その3~(タイトルを改めました)

密かに生まれる「二重行政」
 前回文章の後半で「特別区設置協定書」の紹介をした。説明した財産の承継の他にも怪しい説明があるけど、31ページの「一部事務組合」もそのひとつ。なんのこっちゃねん、と訝る名称である。 わかりやすい例でいえば、現在、港区にある「中央体育館」これは大阪市民なら誰でも利用できる施設であり、新しい「淀川区」の施設にすると不公平が生じる。4区全体で維持するべき施設といえる。しかし、一つの体育館を4区で管理というのも不合理だ。だから4区とは別の組織をつくってそこで管理するという発想になった。ベターな施策かもしれないが、どう見ても二重行政だ。4区全体のシステム管理も同じ理由でこの「一部事務組合」が行う。これらの業務に携わる人員を400人と見積もっているが、とてもこの人数でこなせるとは思えない。本当に必要な人数を記せば二重行政ではないか、と疑われるので隠している。

 自分の想像だが、ひょっとしたら、ゴミ収集や清掃工場稼働などにも適用されるかもしれない。今まで大阪市が一元管理してきた清掃業務を独立した4区がそれぞれのシステムで行えば無駄や無理、不公平が生じる可能性がある。だから外部の別組織で運営する、すなわち二重行政である。こういう懸念に関わる説明はない。あれほど「二重行政の解消」を叫んでいながら、足もとで二重行政が生じる。そこには利権が生じること必定だろう。

図書館は二つもいらん
 二重行政に関してこんな新聞記事を読んだ。大阪には府立の図書館と市立の中央図書館という二つの大規模図書館がある。松井市長はこれを二重、無駄な施設として一つにできないかと言ってる。これは維新の会が配布しているパンフにも記されているらしい。(現物未確認)大阪には大型の図書館は二つも要らないという、このセンスには溜息がでる。政治家に教養は要らない、ということを自ら体現している橋下サンとそっくりだ。こんな人物が市長の椅子に座ってることだけで恥ずかしい。因みに、近隣の兵庫や京都、奈良などはすべて府立(県立)と市立中央図書館が併存している。なぜ、二つあるのか。必要だからである。 


閑人帳

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10 /13 2020



●「都構想反対」を投票する ~その2~

 大阪府知事、大阪市市長とも維新の会が制して以後、当然ながら府と市は協力し合う関係になったから「二重行政」は急速に解消に向かった。無駄が減り、運営効率が良くなるなどの改善効果は評価できる。松井市長は二重行政を「府市合わせ」(不幸せ)と揶揄してその解消を誇る。都構想の最大の目的である二重行政の解消が進んだことは多くの市民が認めていると思う。しかし、知事、市長と維新の会はそれで満足しない。

 彼らは主張する。「二重行政が解消しつつあるのは現在の府と市の協力の賜で、これがいつまでも続く保証なない。だから、二度と不幸な二重行政が復活することがないように仕組みを制度化する必要がある。その制度化の最良の手段が大阪市を廃止することだ」という。大阪市が無くなれば「二重」は無くなる。大阪市民を区民(四つの特別区民)に格下げすれば、二度と二重行政は復活しないと。とても分かりやすい。

 格下げというのは筆者の判断で、知事さんも市長さんも絶対そんなひどいことは言わない。彼らは「大阪市が無くなって特別区になっても市民へのサービスレベルは変わりません」と言う。しかし、当然ながら、保証するというような文言はない。大阪府が大阪市から年間2000億円もの金と市民の権限を奪っても「サービスレベルは変わりません」という。ホンマか?・・。都構想賛成の人たちはこの大事な案件をほとんど理解していない。市民が区民になっても生活レベルは変わらないと思ってる人がほとんどだろう。(だから賛成するのだけど)

 金と権限を奪う、なんてのもひどい言い方だけど筆者が実感するだけではない。孫引き記事ながら、読売新聞2011年6月30日に、当時の大阪府知事、市長のダブル選挙についての、橋下知事の発言で「大阪市のもっている権限、力、お金をむしり取る」と述べている。むしり取るイコール奪うである。これが、つい漏らした本音だろう。こう言いたくなるくらい、当時の大阪府の財政は苦しかった。これを改善する手っ取り早い手段が大阪市から金と権限を奪いとることだった。都構想の理想が大阪都に発展することだとしても、その基本のキはまず「大阪市を潰す」ことだった。大阪市民の権限と金をむしり取るというのは都構想の実現のためのイロハの政策と言える。

 毎年毎年、恒常的に金をむしり取るだけでなく、施策のベースになる大阪市の財産も約30%が大阪府に承継される。その説明が先月配布された「特別区設置協定書」全42ページの29ページに載っている。総額11兆4960億円、国家予算の1割に匹敵する大金の移動がたったA4紙1ページで説明されてることに驚くが、さりとて1000ページで説明されても困るという難儀な資料である。そこに大阪市の資産約11兆円のうち、約3兆5千億円を大阪府に移す(橋下サン風にいえば、むしり取る)と明記してある。

 何をむしり取るかはまだ未定だが、協定書に書かれた概要では金儲けになるインフラ、たとえば、空港や港湾、高速道路、大規模公園、国際見本市会場などと観光振興策、美術館や博物館などが対象だ。逆に、こんなもん、ゼニ儲けにならないから要らん、というのは学校や幼稚園といった教育施設や市営住宅、保健所、斎場、老人施設、小公園、などだ。教育関係では大学だけは頂きますというからがめつさ見え見えではないか。たった1ページの資料だけど、賛成派のひとは是非見てほしい。大阪市を廃止することは大阪市民を格下げすることだ、の意味が少しは理解できただろうか。大阪市民の権限と資産をむしり取られて、なお都構想に賛成する人の知能レベルは詐欺被害者とチョボチョボや、といわれても仕方ない。


協定書の29ページ「財産承継書」の金額表示
 都構想 

都構想




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10 /09 2020



●「都構想反対」を投票する理由 ~その1~

 公明党と自民党の一部が賛成にまわったことで投票結果は賛成多数が確実になった。公明党支持者は票数が読めるうえ、ほぼ全員が賛成投票するので、知事さん、市長さんは「勝った」と安堵してるかもしれない。

 とても独善的な考えだけど、賛成、反対票は以下の状況で決まる。
・都構想の中味を皆目知らない人・・・賛成票を投じる。
・都構想の中味を学習してる人・・・・反対票を投じる。

都構想に関する知識レベルの高低が賛否を分けると言って良い。知識レベルの高低ってどういうことか。こんな考え方はどうか。賛成、反対のいずれかを唱える人に「賛成、又は反対の意見を1000字以内で書いて下さい」と有権者にお願いしたとする。独善的判断では、賛成する人は1000字未満で早々に書き終える。反対する人は1000字では書ききれない。知識レベルの高低とはこういうことである。賛成論者には「都構想のことはよく知らないけど、知事さん、市長さんを信頼している。あんじょう頼みます」オワリ。という人がかなりおられるのではないか。

 学習しないアホな市民が多いほど有り難い、というのが知事、市長、維新の会の本音でありませう。都構想の中味と知事、市長への信頼感とは全く関係が無い、ということすら気がつかない人がいる。ジャパンライフへ何百万も投じてエライ目に合った被害者と同じだ。事実と信頼感とは何の関係も無い。

 それにしても都構想の中味はややこしい。2時間の説明や50ページの印刷資料を読んでも、ほとんど理解できない。自分の察するところ、知事、市長でさえ、まるごとは理解していないと思う。細部でツッコミ入れられたら答えられないケースがたくさんあるだろう。要は、あいまいさを一杯残して、未完成の構想で賛否を問うのが大阪都構想である。

 イジワル言うと、大阪都構想とは大阪市民を被害者に想定した壮大な詐欺構想みたいなものだ。泣きを見るのは市民である。賛成多数で実現へ進む過程で「こんなハズではなかった」「そんな話は聞いてない」の不安や不満が噴出するだろう。しかし、もう後戻りはできない。薄っぺらな考えで大阪市民であることを捨ててしまったことを悔やんでも後の祭りである。アホな市民が悔やむだけでなく、反対した市民をも不幸に引きずり込んでしまうことを忘れないでほしい。

 大阪都構想が本当に優れた行政改革システムであるならば他府県も見習ってよいはずである。しかし、兵庫県も神戸市も、京都府も京都市も知らん顔しているのはなぜか。松井市長は「狭い大阪府のなかで」と口癖のように言い訳するが、面積が一番のネックだと言うのか。
 他人事ではあるけど、仮に、神戸市民が兵庫構想で神戸市民でなくなるとわかれば黙ってるだろうか。住所が兵庫県東灘区御影町・・になって神戸市民はなんとも思わないのか。京都市民が京都市民でなくなると分かれば黙ってるだろうか。しかし、大阪市民は意外に反論、嫌悪感がない。なぜなら、いずれ「大阪都民」になると思ってるからである。だが、今のところ「都民」になることを約束するようなルールや予定の手続きは全くない。アホな市民が勝手に思い込んでるだけである。

大阪都民を夢見るより、大阪市民でなくなることの危うさに気づいてほしい。大阪市民であることと、大阪府特別区民であることとは天地の差がある。大企業と小企業くらいの格差ができることを学んでほしい。端的に言えば特別区とは大阪府の下請けでしかない。大事なことは何一つ決められず、いちいち親会社(大阪府)のお伺いをたてなければならない。そんなマイナーな「区民」に落ちぶれていいのか。

ウオーキング・観光 

ウオーキング・観光
10 /06 2020


● 刃 ビル

 敷地が三角形の土地に建物を建てるのは難しい。三角のひとつが30度以下の鋭角になってる場合はさらにデザインが難しい。人間は古代から丸形または四角型のスペースに住まうのが合理的とされてきたので三角の空間はとてもなじみにくい。一方で、使いにくさを承知で三角のスペースを利用すると建て物の端っこは刃のようにとんがってしまい、実用にならない。ならないけどつくってしまったのが写真の「刃ビル」。たとえ10センチでも土地を無題にしたくないというオーナーの執念が「刃先」にあらわれています。

 10年ぶりくらいに近鉄新石切駅で降りて刃ビルの健在を確かめました。新駅の駅前開発で地元の住民や不動産業者が土地を奪い合った末、超ハンパなスペースができ、住居は無理でも店舗ならできると思ってこんな狭小ビルを建てた、と想像します。目分量では間口は7m、奥行きは東側2m、西側0,1m。面積は7~8㎡と推定します。6畳の和室(9,7㎡)より狭い。

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 長居公園の西向かい、あびこ筋に面した刃ビル。視覚的に刃に見えるポイントは限られているので通行人のほとんどは気づいていないと思われます。近くで見ると、刃の先端は幅が2mくらいあり、刃にはなっていない。しかし、壁面の角を丸く仕上げてあるために幅の寸法がやや曖昧に感じられ、遠方からは薄く見えます。一階は靴屋さんで狭い端っこまで商品陳列に使っています。上部は賃貸マンションで当然、部屋は三角形と思われます。他にも市内で刃ビルを見かけたような気がするのですが思い出せない。


yaibabiru  





閑人帳

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10 /03 2020



●難儀な「人生アルバム」づくりだけど・・

 昔の写真アルバムを編集しなおして自分の人生を振り返ってみようという試み、9月12日の記事で少し書きましたが、試験的に作業してみると写真を整理するという単純な発想では混乱するだけだと分かりました。なにが問題なのか。答えはコンセプト。まず、何を伝えたいのか(表現したいのか)をよく考えてから整理することが肝心と気づきました。

 スタートで躓いてしまったけど、無いチエ絞って考えたコンセプトは「退屈しないアルバム」をつくること。なんとも次元の低い発想です(笑)。ご自分のアルバムを繰ってみるとわかりますが、主人公である自分が見ても「退屈なアルバム」です。記念写真やスナップ写真が時系列で無造作に貼ってあるだけ。自分が見ても退屈なアルバムを身内や他人が見て楽しいはずがない。こんな退屈写真(アルバム)が大量にあると、本人の死後、ゴミ処分されても仕方ない。何十年もかけてゴミを溜め込んできただけだった、と言えます。

 「退屈しないアルバム」って、どんなん? これは作り手によって発想が異なります。これがベストといえるひな型はありません。強いてイメージをいえば「何度も見返したくなるアルバム」と言えるでせうか。それを真剣に考えると作業ができなくなるから、そこはええ加減にして、まず「退屈な写真」を捨てることにしました。全体の8割~9割を捨てます。(人によって3割とか5割とか、いろいろ)残った写真で「退屈しない」編集をします。そのとき、昔々のことが走馬燈のように(ふる~~~)脳裏に蘇ります。こういう経験って意外に機会がない。昔のアルバムの編集ってタイムスリップを楽しむチャンスになる。結果の出来栄えが少々悪くてもやってみるネウチはあると思います。


編集例:自分でもお気に入りの写真。1960年代、広島県三段峡のランプの宿。後ろ姿は同行のIさん。
 人生あるばむ 

編集例:大阪市港区築港に住んでいた・・を語る夕陽の港の写真。L判写真をA4サイズに拡大。

人生アルバム


 dameo

■10年続けた<快道ウオーキング>を改題しました。
■《手づくり本》の研究は、大事なことは紙に記録しようという、アナログ爺のレジスタンスです。お問い合わせは【拍手ボタン】押してコメント欄からどうぞ。内容は非公開です。
■下記のカテゴリーが趣味をあらわしています。
■ニックネームはdameo(丸出駄目男)です。
■1939年大阪生まれ