●都構想反対論 ~その7~
三橋貴明氏の「維新の会=詐欺師」論
前回の記事のおわりに「維新の会は詐欺師政党」と書いたが、おなじ日に三橋氏は自身のブログで「維新の政治家はなぜ平気で嘘をつけるのか」という記事を書いている。以下、文の後半を引用する。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12633298827.html
『市民は住民投票の正式名称で大阪市廃止を初めて知った』
大阪市で実施される住民投票(11月1日投開票)の正式名称は「大阪都構想の賛否を問う住民投票」ではなく、「大阪市廃止・特別区設置住民投票」である。これは大阪市選挙管理委員会が決めた名称で、ここには「大阪都構想」の文字はない。
いわゆる都構想とは大阪維新の会が最大の政策とする彼らの政治的理念であり、本来は役所が使う用語ではない。今回は市民からの陳情もあり、この名称になった。「今回は」と断ったのは、前回は「大阪市における特別区の設置についての投票」が正式名称で、そこには「大阪市廃止」の文字がなかったからだ。だが、大阪市の廃止こそが同構想の最大のポイントであり、維新にとっては“不都合な真実”のようである。(後略)』
『藤井聡 @SF_SatoshiFujii
#大阪都構想 の「財政効率化で1兆1千億」という話は学術的には完全に間違いである事が明白(https://satoshi-fujii.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/fujii.pdf)。にも関わらず吉村知事がその「間違った値」をそのままチラシで使って有権者に賛成を促すなど、法の精神からいって完全に許されざる暴挙だと考えます。』
そもそも、2015年の住民投票時、大阪維新の会は、「今回が大阪の問題を解決する最後のチャンスです。二度目の住民投票の予定はありません」(大阪維新の会の公式HPより)公式に宣言していたのです。ところが、平気で前言を翻した。つまりは、嘘をつく。
なぜ、維新は平気で嘘をつけるのか。もちろん、報道(マスコミ)を味方につけているという点も重要ですが、より本質的な理由として、彼らは自身もエニウェア族なのです。つまりは、特定の共同体に属しているわけではない。
我々は、なぜ嘘をつくことを逡巡するのか。それは、属している共同体からの「視線」「批判」が怖いためです。 ということは、自分が共同体と無関係に生きられると確信(というか、勘違い)をしている連中は、嘘をつくことに躊躇いがないということになります。あるいは、躊躇いが無くなる可能性が高まる。
今回の「大阪市を廃止し、特別区を設置する住民投票」では、反対派の議員たちが懸命に「大阪市は廃止されます」と人々に説明しても、支持者からまで、「そんな、維新のような政党が、そこまで堂々と嘘をつくわけないじゃないか」と、妙な反発をされてしまったそうです。
そこまで、嘘をつくのですよ、彼らは。そして、「共同体からの視線」が気になり、嘘をつくことを躊躇う我々には、「堂々と嘘をつく」彼らの手法の「存在」自体を信じられず、騙される。
それにしても、前にも書きましたが、維新や松井市長、吉村知事らが嘘をつくのは、これは彼らの腐敗に過ぎません。彼らの嘘が、ここまで批判されずに拡散してしまうことこそが、「政治の腐敗」です。嘘が蔓延る政治の腐敗を、正しましょう。これは、日本国の有権者である我々にしかできず、我々がやらなければならないのです。(引用終わり)
三橋氏が言う「維新の会はどの共同体にも属していない。だから平気で嘘をつける」という指摘は重要、かつ納得できる情報だ。
一方、新聞、テレビなどのメディアは維新ヨイショ組が多いが、ネットの論壇で維新の会の政治思想、手法をプラス評価する情報は見当たらない。批判情報がほとんどといって良い。ということは、新聞やテレビを主な情報原にしている人は自ずから維新の会に洗脳されてしまうことになる。ネットで情報を検索して読むより、テレビのワイドショー見てるほうが楽ちんだしね。都構想賛成派は知的レベルが低いといわれるのはこんな情報環境が影響している。自ら学習しようという意欲などまるでない。前にも書いたが、維新の会にすれば、市民はアホのままでいてくれるのが一番良い。賢くなってもらっては困るのだ。維新のパンフレットのええ加減な内容は読者がアホであることを前提に書かれている。だから、平気で嘘情報が書けるのである。